本日のSong/Saya Gray - SHALLOW (PPL SWIM IN SHALLOW WATER)
例によって例の如しで全然存じ上げないアーチストさん。
比較的シンプルなのだけれどていねいに考えられた(んだと思われる)音作りと素の声、裏の声の取り合わせも含めてチャーミングな声のおかげで、歌がスッとこちらの腑に落ちる感じ*1。たぶんちゃんとした音源と再生装置で聴くべきなんだろうなぁ。うーん。
これ以外に本人ソロの音源は見当たらない。だから先々は見当がつかない。でも、こういうセンスと声はなかなかホイホイ見つかるものでもないだろう。いずれ本格的に頭角を現す時期が来るヒトだと思う。だから先物買いのヒトにもお薦めしておいていいんぢゃないか。
とはいえ、先のことはさておき、只今現在のこととして、Saya Gray「SHALLOW」はまずチャーミング。閲覧諸賢も聴かざるべからず。
今のところ、ググってもさしたる情報には出会えないみたい。YouTubeで検索してみるといろんなところでベースを弾いていることがわかるくらい*2。あとは、《カナダ人と日本人のミックスのSSW》 といったところ。
- Saya Gray - YouTube
YouTubeのチャンネル。今のところ、冒頭のヴィデオが置いてあるだけだ。
- saya gray (@sayagray) / Twitter
twitterには現在、saya grayを名乗るアカウントが複数ある。しかもオフィシャル認証のあるものは一つもない。だから確証はないのだけれど、このアカウントのプロフィールからオフィシャルのInstagramアカウントへのリンクがあることからすると、これが本人のアカウントなんぢゃないかと思える。ホントのところどうなんだろう? 何にしても2020年7月18日現在のところ、tweetが一つもないからフォローしても意味はないかも^^;
アカウント作成時期からするとSaya Gray (@gray_saya) / Twitterも本人っぽいような気もするけれど、こちらはプロフィール紹介もtweetもまったくない。Saya Gray (@Seroyros2) / Twitterはtweetsの内容からして本人ではあり得なさそう。
- Saya Gray | Facebook
Facebookのアカウント。ここのプロフィール欄には《Saya Gray is a Japanese / Canadian musician, visual artist and designer from Toronto. 》とある。
- @sayagray • Instagram写真と動画
Instagramのアカウントページ。いろいろ覗いていると、お袋さんに巻き寿司を作ってもらって喜んでいる動画なんかがあって、なんかイイ感じ。
- Saya Gray | Free Listening on SoundCloud
SoundCloudのアカウントページ。現在のところ、「SHALLOW」のプレヴュー版(29秒)が1本だけ公開されている*3。
- Saya Gray on Spotify
Spotifyのページ。
- その他google:Saya Gray
Bandcampで検索するとベースで参加しているバンドがチラホラあるみたいだけれど、本人のアカウント、現時点では確認できなかった。
立ち読み課題図書、その他
現状ではアフィリエイトに利用できる音源がないみたいなので相スミマセン。
UbuntuのDVD-ROMを確保しておかなきゃいけないのだった。忘れとったわ。
せっかく文庫になったんだからして。
著者の経歴がおもしろそう^^;。《アーティスト、作家、哲学者、シンガーソングライター。4つの小説で賞をとっており、世界中で翻訳されている。短篇と詩はオランダとベルギーの文芸雑誌に掲載された。また、アムステルダム大学で動物哲学を教える。動物倫理学、Minding Animals The NetherlandsのオランダOZSW研究グループの議長。アムステルダム在住》。
発泡スチロール(仮)
日本の民放チャンネルの動画はほどなく削除されることが多い*1。ご覧になるならお早めに。
実地でも是非見てみたいものだけれど、まぁ一生かかっても巡り会えないんだろうなぁ。うーん。ヴィデオ・カメラが地上に偏在するようになったおかげで、こういう映像と巡り会えるようになったことを以って幸運の一つに数えるべきだってなことになっちゃうんだろうか。それはそうに違いないのだろうけれど。けれど、けれど。
立ち読み課題図書、その他
チェック漏れ。ここのところ、すっかり立ち読みをサボってるからなぁ。ウ~。
まだ少々先だけれど、眠子様本ということで。
これまたちょっぴり先だけれど、うちのTLでは前評判がたいへんよろしい感じ。
これはすでに出ているのだけれど、地を這うド貧乏としては手が出ませんぜぃ。…(;´Д`)ウウッ…。
本日のGuitarメモ/サラバンド、サラバンド
プーランク「サラバンド」の聴き比べ用のプレイリストを作ってみた。ヴィデオの音量はそれぞれまちまちなのはちょっとどうしようもないのだけれど、それでも聴き比べはたいていおもしろいものだな。
12の演奏の選択はいたって気分的なものにすぎない。再生画面に示される再生時間の長いものから短いものへと並べてある。表示される時間は演奏前後の無音部分を含むものであり演奏時間を正確に示すものではない。中には、2番目のナルシソ・イエペス(Narciso Yepes)のように本来ないはずの反復を含むために時間が長くなっているような演奏もある*1。なんだかんだ、いろいろいい加減なプレイリストであるm(_ _)m。
最長が3:56、最短が1:58。冒頭のの演奏ヴィデオのように演奏が始まるまでの沈黙が少々長いものもある。とはいえ、さして複雑な構成を持つとは思えない本作においてはちょっとくらいびっくりしてもバチは当たらない違いなんぢゃないか。最初の演奏は最後の演奏のざっと2倍の時間になるわけなんだから。
テンポの選択以外にも、演奏の抑揚、左手の運指や和音のロールも思いの外バラバラだし、どうしてそういう弾きにくい運指をわざわざ選ぶのかよくわかんないのもある。たとえば、1小節目最後のハーモニクスは普通に考えて、左手指で開放6弦12フレットに触れて出すものだろう。しかし、中には人工ハーモニクスよろしく右手人差し指で6弦12フレットに触れ同じく右手親指で弦を弾く奏者もゐたりする。
君ら、何を考えてそんなふうに弾くの?
冒頭のプレイリスト中最速だった演奏を収めているアルバム。
単独で耳にしていたときは、サラバンドのテンポもそうは奇異に感じなかったのだが、聴き比べてみるとほとんど投げやりなまでの速さだわね、という気がしてきちゃった\(^o^)/。
大バッハ、クープランから、プーランク、バリオスに至る、イイ感じのギター独奏集。YouTubeの「Eliot Fisk - Topic」のプレイリストでアルバム全体が試聴できる 。しかしなぁ、フランソワ・クープランとかフランシス・プーランクとか紛らわしいわ\(^o^)/\(^o^)/。
本日の教えてくん/サラバンド、サラバンド、どうしてお前はサラバンドなの?
なんだけれど、あれ? っと思うよねぇ。サラバンドといえば三拍子の舞曲と相場は決まっているはずなんだけれど*1……。
たとえば、
という具合にバッハは三拍子だしぃ、
ヘンデルも三拍子でもって、
ピアノ譜になっちゃったけれど*4、サティだって三拍子なのだ。
ところが本作はのっけから五拍子だもんね。五拍子×2、三拍子×2で、四拍子×2……。「マス・ロック(math rock)」なら聴いたことがあるけれど、まさか「マス・サラバンド」ってな具合にゃまいりますまい。
句またがり的に拍をズラしたり勝手にまとめ直したりってわけにもいかないよねぇ。たぶん、何か楽典上の基礎知識の欠如か何かのせいで僕にはわかんないだけってなところなんだろうけれど。うー。
ついでながら、本作、譜面中には何箇所かハーモニクスの指定があるのだけれど、どういう効果を狙ってのものなのかもわかんない。音色を変える意味はなさそうだし、左手の運指が楽になるわけでもない。YouTubeに上がっているプロ・アマ問わないヒトたちだって多くの場合、無視して普通に弾いていたりする。どうなっちゃってるんだろう? う~ん。
チャーミングだし難しい指使いが求められるわけでもない。スティール弦のギターでも問題なく演奏できそう。だから、自分のレパートリーに加えてみたいところだけれど、解釈どうこう以前に入口で躓いて転んだまんま起き上がれない感じ>┼○ バタッ
譜面の最初のページの最上部に「To Ida Presti」と献辞がある。イダ・プレスティは当時の代表的な女性ギタリストにして作曲家*5。彼女にこの作品は献呈されているわけだけれど、プーランク自身作曲後(1960年)間もなく63年に亡くなっているし、67年にはプレスティも肺がんでこの世を去ってしまい、多忙な彼女に演奏される機会はなかったのだそうな。プーランク唯一のギター曲だというのに*6、なんかしら切ない話だわね。
立ち読み課題図書、その他
僕がプーランクのサラバンドを知ったのは、このアルバムの1曲目のピアノ演奏によってだった。実際のところ、サラバンドがなにがしか重厚な雰囲気を不可欠とするものであるなら、ギターよりピアノの音色のほうがふさわしいということになっちゃうかもなぁ。火事で消失してからというもの、聴き直す折を持たぬまま過ごしてしまったけれど、頭の中で再生してみるかぎりそのへんの印象は変わっていない。
収録作品はオリジナル、カヴァーとも気持ちのいいものばかりだけれど、坂本龍一の2作「Before Long」と「Thatness and Thereness」のカヴァーあたりは特にお薦め。
いろんなヒトが書いているあたり。
*1:cf. 「サラバンド」(Wikipedia) 。
*2: 今日一般に演奏されるものとはいろいろ違いがあるけれど、セゴビアの編曲ということで、まぁ。
*3: ジュリアン・ブリーム編、セゴビア演奏。
*4: というか、これは原曲通り。ギター向けに編曲されたものとしては、YouTubeでは譜面は見当たらないしスティール弦になるけれど、3つのサラバンドの最初のものにはジョン・レンボーンの演奏 がある。
*5:cf. イダ・プレスティ - Wikipedia 、Ida Presti – The Art of Ida Presti - Studio Recordings, 1938/1956 (2012) - YouTube
*6: 本作は組曲の一部を構成するものとして作られたとかいう説があるとかなんとかだそうだけれど、いずれにしても作曲家の死によってそれも叶わぬ夢となった。ますます切ないな。