本日のクラッシュ!/Basement wall collapses
以下、YouTube再生ページの概要欄から。
CAUGHT ON CAM: Dramatic video shows a person walking through ankle-deep floodwater in their family’s basement in Cranford, New Jersey when the entire wall caves in as water crashes into the space.
テケトーなキーワードでググってみると*1、今回のハリケーン「アイダ」では*2地下室での被災が多く引っかかる*3。とくにニューヨークなど家賃の高い地域では、地下室を借りて住むヒトが多いからだとか何とか。近年のこうした災害では、「気候危機」といったことが口にされるが*4、貧困や格差の問題も大きな要因としてあることを感じさせられることが多く、このへんもまた、ということか。
地下室への浸水となると徐々に水位が増すイメージがある。実際、上のヴィデオでもまずは足首(ankle-deep)まで水に浸かっている様子が映る。それだけでも住むヒトにとっては充分に過ぎる被害だろう。けれど、そのような浸水ならば死者が出ることは滅多にないはずだ。なるほど、こういう一瞬の破壊が伴う浸水となるとちょっとしたタイミングの違いで、たとえば上のヴィデオであれば部屋を横断するのが数秒遅ければ、被害が一気に大きくなるわけだ。横切っているその瞬間に壁が崩れていれば、死なずとも小さからぬ怪我は免れまい。
安全なところに身を置いてヴィデオを眺める我々と違って、身近に壁の崩壊を目にすれば、そりゃぁデカい声も張り上げずにはいられまい。
日本では、夏の高温多湿のせいなのかどうか、地下室で暮らすヒトはさほど多くないみたいだ。それでも、地下室での水死が見られないというわけではない。気候変動の問題も格差の問題も、まだまだこれから本格化してくる。そうなると、似たような問題は本邦にても増えてくるはず。いつまでも
おまけ
ドローンから見た被災地の様子。
宇宙から追跡したアイダの眼+α。
冒頭のヴィデオと合わせて、ハリケーンという同じ事象に関わる映像3つ、性格とサイズ、タイムスケールの異なるこうしたイメージには目眩を覚える。見慣れたお若いヒトはまたきっと別の感想を抱くのだろう。でもって、生まれてからずっと目にする人間とそうではなかった人間とでは、互いの世界観に窺い知れないような隔たりが出来ちゃってたりするに違いないような気がして来る。そういうことってないですかね? ないかなぁ。う~ん。
立ち読み課題図書、その他
現代音楽モノ3冊。問題は、いかにもご近所の書店に置いていなさそうなテーマだということだわね\(^o^)/
9月13日刊。「待望の文庫化」ってのになるのかな。
しかし、近所の書店にまで出回ってくるのかどうか。それが問題。
*1:cf. google:basement floodあたりが、当エントリの論旨的には手っ取り早いところ。
*2:cf. google:ハリケーン アイダ、
*3:e.g. 「短時間で水流入・・・地下の住民多数死亡 NY集中豪雨(2021年9月4日)」(ANNnewsCH、YouTube)、再生ページの概要欄に曰く《ニューヨーク州では、豪雨による死者が3日までに18人確認されています。/犠牲者の多くが建物の地下で暮らす住民で、鉄砲水で窓や壁が破られ、短時間で部屋に水が流れ込み避難できなかったとみられています》。冒頭ヴィデオのケースはそうした浸水のありさまの典型例だということになりそうだ(死者が出たわけではないようだけれど)。
堺貼り紙・看板散歩/FAXと市外局番
所用の道すがら。
今どきFAXを、しかも金物店のサービスとして、おまけに「100円より」という料金設定で使う方っていらっしゃるものかしらね?
まだ堺市内を歩いていたつもりが、看板の電話番号を見ると「0723-66-」と古い狭山町のものになっている。いつ頃なんだったっけか、変更があったのは、というわけで、ググってみると(google:狭山町 局番 変更 いつ?)、「総務省|近畿総合通信局|近畿2府4県の市外・市内局番変更状況」の「平成13年7月20日」という答えに辿り着く。「平成13年」といえば、えぇっと、2001年。ということは、少なくとも20年以上同じ看板を塗り替えたりせずに使い続けていらっしゃるのかぁ。
だからどうしたという感想があるわけではないのだけれど、何となくFAXサービスと古い市外局番の看板の取り合わせに納得出来るような気分になる。納得出来るような気分になると、FAXサービスの利用者もきっといらっしゃるに違いないような気がして来る。
気の迷いかなぁ。そうかもなぁ\(^o^)/
立ち読み課題図書、その他
広い意味での文章読本系、3冊。
残暑お祝い申し上げまっす!
残暑お祝い申し上げます
報道によれば、温暖化絡みの高温乾燥が、アルジェリアだのカリフォーニアだのトルコに冒頭ヴィデオのギリシアだのその他あれこれだので面倒な山火事の類を引き起こしているとかなんとか。その話を信じるなら、翻って私たちをそういう厄災から守ってくれているのは、同じく高温であるにもかかわらず乾燥なんぞこれっぽちもしない、ジメジメムシムシ多湿な本邦の風土だということになるのかもしれない。暑くったって、ジメジメムシムシ、ありがたや、ありがたやぁの万々歳である\(^o^)/
ついでながらの備忘録
まずはちょうど残暑お見舞いにマッチしたタイミングで公開された今回のIPCC報告とそれをめぐる報道等から。
- Sixth Assessment Report — IPCC
- 環境省_気候変動に関する政府間パネル(IPCC)第6次評価報告書第I作業部会報告書(自然科学的根拠)の公表について
- 温暖化は人間が原因=IPCC報告 「人類への赤信号」と国連事務総長 - BBCニュース、地球温暖化、危機的状況 責任は「疑いなく人類」=IPCC報告書 | Reuters、加速する地球温暖化、人類存亡の「厳戒警報」 IPCC報告書 写真8枚 国際ニュース:AFPBB News、世界の気温、20年以内に「1.5度上昇」IPCC報告:朝日新聞デジタル
- ‘Are we ready to take action?,’ Greta Thunberg says - Reuters、YouTube、グレタさん「私たちにかかっている」IPCC報告書受け - TBS、YouTube
グレタ・トゥーンベリのメッセージ。
次に、今年に入ってからの地球気候変動をめぐるアレコレから。全然網羅的ぢゃないけれど。
- 2020年は観測史上最も暑い年に、16年と並ぶ - Reuters、YouTube
2021年1月12日。
- 海面上昇が悲観的予測を上回るほど深刻な現実 | ブルームバーグ | 東洋経済オンライン | 社会をよくする経済ニュース
2021年2月6日。《新たな分析によると、気温がセ氏0.5度上昇するだけで今世紀末までに海面は50センチメートル上昇する可能性がある。2度上昇なら海面の上昇は1メートルを超え、既存の気候変動対策で見込まれている予測を優に上回る》。こうした話はしかし、数年前から出ていたように思う。e.g. Climate change: Global sea level rise could be bigger than expected - BBC News
- Rising Sea Levels Affects South Florida Family - VOA、YouTube
2021年3月18日。海面上昇といえば、その被害はまだせいぜい南洋の島嶼国くらいにしか及んでいないだろうという思い込みって結構広く信じられているようだけれど、そうでもないよんという一例。
- 気候変動を逆転させる食料とは たとえば海藻やコオロギの有効活用 - BBCニュース
2021年2月27日。気候が揺らげば食糧事情もグラグラグラつくことになる。
- 黒潮大蛇行が関東地方の夏をより蒸し暑く|お知らせ|東北大学大学院理学研究科・理学部
2021年3月4日。
- 気候変動から地球と人類を救う「社会的転換点」とは何か? 写真12枚 国際ニュース:AFPBB News
2021年4月22日。
- エレキギターに危機 気候変動による洪水で木材不足: 日本経済新聞
2021年5月24日。アテクシはアコースティックギターしか弾かないのでどうでもよろしいのでございますがぁ\(^o^)/(違
- スイス、CO2削減法を否決 国民投票、目標達成困難に | 共同通信
2021年6月14日。《スイスで13日、国民投票が実施され、二酸化炭素(CO2)などの温室効果ガス削減に向けた方策が盛り込まれた法は、反対51%、賛成49%で否決が決まった》。
- G20、気温目標値は合意せず 10月サミットに持ち越し | 共同通信
2021年7月24日。《近年、深刻さを増す気候変動への対策を巡って先進国と新興国の主張が折り合わなかった》というのは、もうやんなっちゃう大昔から毎度お馴染みの話かなぁ。
- Climate crisis: one month of flash floods, wildfires and heatwaves - Guardian News、YouTube
2021年7月29日。ここのところの、気候変動が原因ではないかと謂われる災害の映像その他まとめ。
- [B! climate] Neanのブックマーク
最近はtwitterに書き込むだけでおしまいにしていることが増えちゃったので、かなり内容的に不足があるのだけれど。
- Disaster Compilations - YouTube
番外篇。災害関連映像をテケトーにまとめて配信しているYouTubeチャンネル。扱う災害は気候変動関連以外にも地震や火山の噴火、事故があるけれど、しかし、気候変動との関連が疑われる天災の映像が目立ってしまうのがアレだわ。
極端な荒天の増加その他、すでに前世紀から予想され危惧されていたものに過ぎない。ようやく最近になっての気候変動についての大騒ぎといったものは、昨今の新型コロナウイルス感染症への対応の、少なくとも我が国我が自治体のノンベンダラリっぷりなどと重なって見えて来なくもない。そういうものを眺め続けていると、何となく諦念めいたものが心に兆して来ちゃうよなぁ。うー。いかん、いかん、衣冠束帯、維管束、真に遺憾に存じまっす\(^o^)/
有史前、初めて読んだバラード。とにかく登場人物が好きになれそうもないヤツラばかりで感情移入出来ないところがシブかった記憶あり。長らく読み返す折を持たないが、また読まなきゃな。
前世紀末の出版ゆえ細かな情報は最新のものではないかもしれないが、全体を見通す文明観みたいなものがちゃんとあって、文学者さんの文章にありがちなジメジメベトベトな嘆き節になっていないところがいい。お薦め。
本日の備忘録/科学標本の世界
SCIENCE CHANNEL(JST)で昨日公開された「科学標本の世界」全6本のヴィデオ、せっかくだからプレイリストにまとめてみた。これまでの実績からみて、たぶんこの6本も公式のプレイリストにまとめられることになりそうだけれど、どうせならさっさとまとめて見たいぢゃないか。2008年作品ということだから、内容は必ずしも最新のものではないかもしれない。そこいらへんは、各人各様の事情と必要に応じてテケトーにあれこれしてちょうだい。
夏休みでもあることだし、閲覧諸賢のご子弟の「ステイ・ホーム、ステイ・セーフねた」になるかもしれないし、直接自由研究ネタにはならないだろうけれど、ひょっとするとそのきっかけくらいにはなるだろう。
でも、この手のヴィデオは子どもばかりではなく大人が見てもおもしろいと、たいてい相場は決まっている。たとえば今回の場合も、(4)「石から探る 地球の生い立ち」に登場する微化石の標本のように、微生物の化石を見つけてからそれを標本にするのではなく作った標本の中から微化石を見つけ出すというような、普通の標本とは話の筋が逆転したもののことなどこれを見るまで全く知らなかった。でも云われてみればぁそれ以外にやりようはないよなぁ、なるへそ、である。あるいは、(5)「鳥の標本 飾るだけではない標本の役割」にあった、DNAデータにとっての標本の意味なんかも云われりゃぁそうに違いないのに、全然気づいていなかった*1。その他いろいろ、超絶当たり前のことではあるけれど、知らないことってのはいつまでたってもなくならないものだな\(^o^)/。
その他
直接の関係はないけれど、どこかに書いておかないと忘れちゃいそうだから、ついでにここでメモっておくべし\(^o^)/
「HeLa細胞採取の黒人女性遺族、製薬大手提訴へ フロイドさん事件弁護士と」(AFPBB News)、これ、なかなかのびっくり。
医学史上数々の画期的発見に貢献してきた「HeLa(ヒーラ)細胞」が無断で採取された、故ヘンリエッタ・ラックス(Henrietta Lacks)さんの遺族が29日、一連の発見から利益を得た大手製薬企業を訴える意向を発表した。
(中略)
ラックスさんの治療の際、本人の知らないうちに腫瘍から採取された細胞が研究者に送られ、遺族も知らないまま何十年も使用されていた。(中略)
クランプ氏*2は、「米国において黒人の命は尊重されなければならない」と述べ、ラックスさんが亡くなってから70年目に当たる10月4日に提訴すると発表した。
HeLa細胞と呼ばれるラックスさんの細胞は、世界中の研究に使われ、ポリオをはじめとするワクチン開発の他、がん治療やある種のクローン技術の開発につながった。
しかし、遺族がラックスさんの医学的貢献を知ったのは1970年代になってからだった。さらに、その貢献の大きさを初めて理解したのは、2010年にベストセラーとなったレベッカ・スクルート(Rebecca Skloot)氏の著作「不死細胞ヒーラ─ヘンリエッタ・ラックスの永遠なる人生(The Immortal Life of Henrietta Lacks)」によってだった。
へぇ~、だわ。HeLa細胞については、「HeLa細胞」(Wikipedia)などに当たられたし。どの程度正確な記述になってるんだかは責任持てないんだけれど、これだけでも結構興味深い。しかし、具体的にはどういう法律に触れるのだろう?
僕自身は一般的な植物標本*3とコケの標本くらいしか作ったことがない。だから、その他の標本作りの参考書にどんなものがあるのか、参考書の出来不出来の見分け方はどんなものなのかというあたりはまったくの不案内。でもまぁ大阪市立自然史博物館の手になるものだということなら問題ないんぢゃないだろうか。昆虫標本の作り方関連本が比較的ポピュラーなのはいいとして、その他の標本となると案外見つけにくかったりすることだし、標本の作りやすさから自分がチャレンジする標本の対象を選ぶという、いささか本末顛倒と思えなくもないアプローチも、制作期間に限りのある夏休みの自由研究としては、そう悪いとばかりは云っていられないってなことだってあるかもしれないしぃ\(^o^)/。
標本作りのハウトゥー本ではない。でもひょっとすると読書感想文の選書候補くらいにはなるんぢゃないかしら。
これは機会があれば読んでおくかな。