本日のデザイン？／Matt Hope's 'Breathing Bike'
こういうの、アーチストさん（Matt Hopeとおっしゃるエゲレス出身、北京在住の方だそうな）がやってるってことを知ってしまうと、事態を過剰に受け止め過剰に表現している、要するにギャグみたいなもんかと思っちゃってた。アーチストさんの写真をスマートフォンで撮ってる女の子たちなんか、マスクも何もしてないもん。あ、眼鏡はしてるか(^_^;)。でも、 「大気汚染で死亡１２３万人、中国 死者の１５％」（47NEWS）*1なんて話を読むと、結構シリアスっていうか、いやぁこれはアートってんぢゃなくて、実際的な対処なのかもなぁ。
これを書きながら改めてググったら、もう今年の1月には話題になってたのね。自転車の走行で発電、装置のデカい部分は IKEAのゴミ入れ、装置の核心部分は家庭用空気浄化機、マスクとかヘルメットとか回りは空軍流出品（どこのかな？）、何となくハードウェアのハッキングというか金のかかった夏休みの自由工作というかって雰囲気がおもしろいかな。実際にどの程度の効果があるのかわかんないんだけど＼(^o^)／、機能はするらしい。と、そんなふうに面白がっていられるのは、現地にいない人間の高みの見物ってところか。
こういうの、たぶん花粉対策用自転車ってな感じの軽くてスマートな見かけに改造すれば、日本でもウケるんぢゃないだろうか。（2021年復旧時加筆）さらに今なら、新型コロナウィルス感染症対策らしきものを加えたフリでもしてみれば、ずいぶんウケも増えるんぢゃないか。
大気汚染対策・花粉症対策ばかりでなく、昨今の新型コロナウィルス感染症対策需要も考えれば、これの一歩前くらいのデザイン性を加えたマスクが出てきてもいいような気がする。「本日のデザイン／スマートマスク、ちょっとカッコよくないですか。」や「本日のデザイン／Razer's 'smart mask' concept claims to be the 'most intelligent mask ever created'」で取り上げたような、どちらかといえば実用性と見た目の美しさのバランスを兼ね備えたものが本来あるべきものだと思える。でも、ある種時代の陰鬱さの表現を加えたようなプロテスト・メッセージみたいなデザインのあるものとして、見た目が防毒マスクやこういう防塵マスクみたいなヤツが出て来るくらいでないとなぁ、って気はもっとしちゃう。安っぽくて実用的にも問題の多いウレタンマスクがオシャレだなんて冗談ぢゃない、って感じしませんかね？
*1:【復旧時註】すでにリンク切れ。
