三国ヶ丘、大仙陵古墳

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なんとなく。三国ヶ丘駅近く。

 街灯支柱表面の塗装が剥がれて、別の色が表に現れている。ぼんやりと遠く鎌倉彫のことを思い浮かべる。

 

 南海高野線三国ヶ丘駅の改装も終わって駅ビルも出来た。しかしなぁ、成城石井など入っても全然クラス感が出て来ないという高野線らしい独特のシブトサはなかなか。N.KLASSなんぞというわかったようなわからんようなネーミングはほとんど逆説的というか単なる皮肉というか*1南海電鉄は地元にとって欠かせないあれやこれやを支える会社、何とかうまく行くといいのだけれど……。

 

 ついでながら、三国ヶ丘駅となるとJR阪和線百舌鳥 も ず と並んで大山古墳(or 大仙稜 or 仁徳陵 or 百舌鳥耳原中陵もずのみみはらのなかのみささぎ、その他)*2最寄り駅の一つということになる。

 のんびり出来る時間があるなら、駅ビル屋上から大山古墳の後円部を眺めてから、永山古墳、茶山古墳、大安寺山古墳、源右衛門山古墳、塚廻つかまわり古墳、鏡塚古墳、収塚おさめづか古墳、孫太夫古墳を順番に大山古墳東側をなぞるようにめぐりながら、前方部正面まで歩いてみるといい。さらにゆとりがあれば、大仙公園内にある複数の(名前ちゃんと覚えてない\(^o^)/)古墳を眺め、阪和線を反対側に越えて、いたすけ古墳、御廟山ごびょうやま古墳に足をのばす、ってな感じかな。眺めてどうだというようなものでもないのだけれど、とにかくウヂャウヂャ古墳があって、たぶん初めての方ならそれなりに驚くことになる。ただし、歩き始める前に駅で用を足しておくことは必須。大仙公園でも、かな。あと古墳を確認しながら歩くなら、たぶんスマホタブレットで表示されるGoogleMapsの類では不足があるんぢゃないかな。紙の地図を用意されたほうがいくらか愉しく時間を過ごせると思う。

 ご覧になるとわかると思うのだけれど、古墳ってこんもりとした丘以上のモノとして眺めるのはなかなか難しいものなんだよなぁ。世界文化遺産登録を目指すこと自体は悪くないことだと思うのだけれど、もしそこに観光でひと儲けというような下心があったとしても、そいつに都合よくヒトがホイホイ集まってくるかどうかは、さて。

 ここいらへん、大仙公園堺市博物館あたりにもじっくり力を注がないと空振りになっちゃうってこともありそうな。今は知らないけれど20年くらいかなぁ、ずいぶん前には学芸員の数が法定のなんだっけかに満たないものになっていたような気がする。今はまさかそんな状態のまんまぢゃないだろうけれど。

 

 

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 90年代初めに出たものだけれど、どうなのだろう、このあたり、いろいろ知見の更新は進んでいるみたいだけれど。

 

*1:《施設名称は「N.KLASS(エヌクラス)」。南海(NANKAI)がある日常を素敵(NICE)に「暮らす」ことと、ひとつ上の「クラス」をめざすことを表現したという》、なのださうな。cf. 大阪府堺市、南海高野線三国ヶ丘駅の駅ナカ商業施設「エヌクラス」開業へ | マイナビニュース

*2: 学術的な正式名称ってのは未だ定まっていない、もしくはどれもが正式名称扱いってことらしい。cf. 「名称の変遷と混乱」(「大仙陵古墳」Wikipedia)/【復旧時註】現在の記述ではちょっと説明が違ってきている。