“歴史学者・朝河貫一博士が描いた「落書き」を一般公開(福島14/07/13) - YouTube” http://t.co/BiKyHSazg9
— neanderthal yabuki (@nean) July 13, 2014
RETWEETSとFAVORITESの数が、予想を越えて多かった*1。高名な学者さまとはいえ、4歳の折の落書きがメディアで晒されるものなのかと感じて、ブックマーク、果たしてすべきかどうかいくらか迷わないでもなかった。リツイートなさった方の中にも《いかに朝河貫一だといっても、物心もつかない頃の落書きまで晒されていいものか》と、リツイート後に付け加えていらっしゃる方もいる。そう思う気持ちが心底強いものならリツイートなさらなければいいのに、などとこれまたこちらもずいぶん勝手なことを思ったりする\(^o^)/。
朝河については、「朝河貫一」(Wikipedia)がまとまった紹介として便利か。朝河のことはよく知らないので記述の正確さについては確言出来ないのだけれど。最近だと、「変われぬ国 100年前警鐘 福島出身の歴史学者・朝河貫一:井上能行のふくしま便り:東日本大震災」(東京新聞)
をご覧になればおわかりいただけるように、『100年前からの警告 福島原発事故と朝河貫一』(花伝社) の刊行でまた話題に上るようになったようだ。
朝河の名が今でも忘れられずに残っているのは、やはり『日本の禍機』(講談社学術文庫)の分析に負うところかなぁ。僕が紹介してもボロが出るだけだから、そこいらへんはリンク先のレヴューででもテケトーに確認されたし。あとはこれかな。
朝河貫一博士顕彰協会講演会の会長さんの講演らしい。5本に分割されていたものを再生リストにまとめた。再生時間は40分ほど。講演者は、古川会長としかdiscriptionに書かれていない。上の報道ヴィデオにもご登場なさってらした方。詳細は存じ上げない。申し訳ないが、ちょっと眠たいかもなぁ*2。
それにしても、ヒトはフェティシズムからどうにも抜けられないものであって、今でもミュージシャンの使っていたギターその他の楽器や衣装だとかアスリートが使っていた用具とかやらが有名オークションにかけられ、トンデモナイ高値で競り落とされたりする。そういうブツを目にし身につけたとしても、それで己が身に何か魔術的変化が生じるわけではない。そんなことは競り落とす当の本人だって先刻ご承知だろう。それでも、そういうものが欲しくなる。拝んでみたくなる。21世紀になっても、実は接触魔術*3の世界観からきれいに足を洗ったというわけにはいかないのかな、人類さまと来たら。
で、まぁどうせきれいに足を洗えないのなら、ミュージシャンやスポーツ選手ばかりではなく、学者さまのアレヤコレヤもついでにフェティッシュとして崇めておくというのも、健全なバランス感覚なのかも知れず、そう悪いことでもないのかもしれない。それに、大枚
それに、冒頭のヴィデオからチラリと見られるかぎりでも、4歳の

朝河貫一のドローイング*4
と、そんなこんなで、落書き公開だってなかなかどうして、よろしいことではないか。躊躇いを覚えることなくブクマしたっていいぢゃないか、という結論に至ることになる。同時代に対して開明的であった学者さまに対して、いくらかシニカルな接し方になってしまうかもしれないけれど。
花伝社
売り上げランキング: 738,957