ゴリラと歩きスマホ

 スマホでメイルやツイッターの読み書きをしているとそばにゴリラがいたって気づかないというテイタラク。これぢゃぁ己自身の身の安全だって確保できやしませんぜぃ。すぐ斜め後ろにゴリラがいても気づかないということは、もっと他の面倒が間近にやって来てもわからないってこと。まぁ、歩きスマホはお止めになるがよろしい。

 ヴィデオはナショナルジオグラフィックの番組宣伝のもの。だから、残念ながら最後に登場するスマホユーザ専用レーンの試みの結果がどうなったのかはわかんない。でもなぁ、ツイッターしながらだとヒトの視野はふだんの20分の1程度にまで狭まるらしいから*1、そうホイホイとうまくいったかどうか。

 中程で紹介されるシミュレーション・ヴィデオは、NTTが今年3月に公開したもの。海外の報道では他でも複数紹介されていたようだから、ここでは紹介無用だろう、というようなけち臭いことはいわずにここでも取り上げておくべし。

 こういうモデルを使った手法は、都市部での混雑回避、災害時の避難路研究なんかでも用いられているらしいから*3、見かけだけでバカにしてはいけないもの。ヒト(のモデル)に設定されたパラメータはいくらかルーズな感じがしなくもないけれど、というかスクランブル交差点を渡ろうとするヒトのすべてが歩きスマホなんかするわけないぢゃんという気もしなくはないんだけれど、まぁ渋谷ならなんだってあり得なくもないんだから(^_^;)、こういう事態もそのうちきっと起こるに違いない。

 こういう実験やらシミュレーションを眺めていると、歩きスマホユーザの失礼な振る舞いの原因も見えてくる。立ち止まっているこちらに対して平気で後ろからぶつかって来るってのはさすがに歩きスマホくんくらいしかいないもんなぁ。まるでこちらが突然歩きスマホくんの目の前に飛び出したかのように、こちらを睨んだりするもんだから、条件反射的にこっちがうっかり謝っちゃったりすることになる\(^o^)/。アテクシが温厚な弱気な紳士であるからいいようなものの、もし(^_^メ)な方だったらどうなりますやら。

 というわけで、ご自身の安全を考えても世間様への迷惑を考えても、断然歩きスマホはお止めになるがよろしいぞ。

 

 本書表題の件については、すでに上に答えが出てるようなもんでございますがぁ。

 

*1: このへん、ヴィデオ中でも似たような話は出てるよねぇ。数字はいくらか違うみたいだけれど。

*2:【復旧時註】元記事では YouTubeNTTドコモのチャンネルで公開されていたヴィデオを使用したが、すでに「private」扱いになっていて現在利用できない。Dailymotion者となると野良モノかなぁ、ちょっと怪しいのだけれど。

*3:e.g. パシフィックコンサルタンツ「Tsunami Evacuation Simulation」(YouTube) hatena bookmark。たぶん、避難状況や被害を考えるだけなら、わざわざ立体的なアニメに仕立てる必要はないのだろうが、いくらかなりとも現場に近い具体的な状況を目にすることによって出て来る気づきも増えるから、ってことなんぢゃないかなぁ。TEDでも日本人がこの手のシミュレーションを紹介していたのがあったはずなんだけれど、うーん、今回ぐぐってみても見つからなかった。