本日のSong/Beady Belle - September
まだ2月になったばかりですけれど。
Beady Belleというユニットのことは例によって例のごとしで全然知らない。収録アルバム『Cewbeagappic』の評判も知らない。アルバム全体としては、所謂「クラブ系」ってヤツになるのかな。その末尾、何となく子守唄的に響かないでもない1曲。
ヒトビトは皆満ち足りて明日を思い煩うこともないとかなんとかだから、上のように楽園がイメージされるのもわからないでもない。でも、歌詞に出て来る「私」と「あなた」の関係がよくわかんない。それに楽園の歌にしては旋律は物哀しげ。これは地球最後の夜か、集団自殺を決めた新興宗教の集まりみたいなもんか、なんぞとあらぬ方向に想像をめぐらしたりめぐらさなかったり\(^o^)/。明日を思い煩う必要はなく、今宵は今生最後の愛の宴であるというような。ってなことはやっぱりなくて、様々な雑事、過去の暗い思い出から切り離されたような場所での一夜ってところなんだろうけど。そういうリゾートなお話ならちょいとツマラナイぞという気もする。でもなぁ、最後、楽園と覚しき場所は「somewhere」とされているから、リゾートはあの世かどこかぢゃないのかという気もしてくるしなぁ、死んでしまったヒトビトのことでも思い浮かべながらオールを失った舟で漂う感じ? 9.11絡みで「September」だったりするんですかね。まぁよくわかりませんね。
というような言葉の内容とは関係なく、歌に心惹かれるのはやはり声かなぁ。音楽の組み立てには複雑なところがなくて、黛敏郎なら怒り出しそうなところ*1だもんね。でも、シンプルながらアレンジ、いいんぢゃないか。声と声の表情抑揚を殺さないアレンジ。いくらか退屈への傾きを持っているくらいのほうが、声の魅惑ってのは増すこともあるって感じ?
何にしても、世界人類そろって明日を思い煩うことなく呆けたみたいに平和ボケでいられたらなぁ、とは思う今日この頃でございますね。
- [ b e a d y b e l l e ]
オフィシャルサイト。ディスコグラフィーを見てみたら、最初期のプロモシングル2枚、いずれもスリーブ写真が日本語をあしらったものになっている。こういう声質ってたしかに所謂「日本人好み」ってのかもしれない。そこいらへん、狙って売り出したのかしら。写真ページにも東京の写真など複数枚あり。なぜかしら本人の写っていないパチンコ屋店内のものなどもあり。異邦のヒトには物珍しいものなのかしら。
- Beady Belle - Wikipedia, the free encyclopedia
これを見るまで、Bdady Belleって歌ってらっしゃるご麗人のご芳名だとばかり思っていたのだけれど、のっけに
Beady Belle (established 1999 in Oslo, Norway) is a Norwegian Jazz band founded by Beate S. Lech in collaboration with her bassist and future husband Marius Reksjø, after having been encouraged to make a record by Bugge Wesseltoft at Jazzland Recordings.
なんていう概要説明がご登場遊ばしていてびつくり。スリーブ写真がどのアルバムも、Beate S. Lechの写真をでかでかと使っているんだもん。勘違いした/しているヒトは結構多いんぢゃないか。しかしまぁ、打ち込み中心に音を作るとなると、バンドもユニットも個人も似たようなもん、似たような扱いになってくもんかもなぁ。
日本語版ウィキpには項目なし。
- Beate S. Lech - Wikipedia, the free encyclopedia
というわけで、ヴォーカルと作曲のヒト。最近はソロアルバムも出しているのか。
- google:Beady Belle
その他あれこれ。
CD、現在品切れ、再入荷はなさそうな気配。
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というわけでMP3版。試聴はもちろんできるようになっているけれど、とりあえず、YouTubeで拾えるものを「Cewbeagappic」(YouTube) に再生リストとしてまとめておいた。13曲中10曲*2、アップロードしたヒトがいろいろ違っているので、音質・録音レヴェルにバラつきがあるのはご愛嬌。あ、掲げられる映像もなんだかいろいろ。上に挙げた以外にも「Big Balloon」や「April Fool」なんかは好みですねぇい。何にしても捨て曲がほぼない感じ。いくつかは聞き飽きが来そうなのもなくはないけれど、いい感じの仕上がりといってよござんしょ。