本日のBGM/Arve Henriksen - Opening Image 他

 Arve Henriksen はてなブックマーク - arve henriksenのを3曲2曲ばかり再生リストにまとめた。

  1. Opening Image
  2. Sorrow And Its Opposite現在再生できなくなっている。残念。
  3. Lament

 彼のことは例によってよくは知らない。ちょこっとググったところでは、1968年生まれ*1ノルウェーの喇叭吹きさん。ウィキpの記述によれば、《renowned for his distinctive, flute-like sound on the trumpet, inspired by the sound of the Japanese shakuhachi flute》なのだそうな*2。尺八の音が好きなら、まわりくどいことをせずに尺八を吹いちゃえばいいのにね*3

 Arve Henriksenは、一応ジャズのヒトということになるらしい。なるらしいんだけれど、なんだかそんな感じがしないなぁ。別にこのヒトに限った話ではないけれど、nu jazz以降のJazzということになるのかどうか、新しいヒトの音に耳を傾けていると、アンビエントエレクトロニカみたいなのと区別がつかないような気もしてくる。つかなくったって別段困るわけではございませんのですけれど。

 仕事のための純然たるBGMとして聞き流してもいいし、ふっと集中が途切れたときにはそれなりに気持ちを傾けて聴いてもいい感じ。「Arve Henriksen」の YouTubeでの検索結果 はてなブックマーク - Arve Henriksen - YouTubeを見るとずいぶんたくさんの作品があがっている。どれを選んでも悪くない。今回上の3曲を選んだのは、バックの映像がイカしてるんぢゃないかと思ったからかな。

 

 ヴィデオはいずれもD.S.S. Manafonというヒトの YouTubeチャンネル はてなブックマーク - D.S.S. Manafon - YouTubeから。どういうヒトなのかヒトビトなのか全然わかんない。日本のアレコレがお好きなアジア系の方かなぁ、となんとなく想像するけれど、ひょっとすると普通に日本の方なのかもしれない。

 バックの映像、冒頭2本は石井聰亙監督『ユメノ銀河』(1997年)、最後の1本は溝口健二監督『山椒大夫』(1954年)から。これはなかなかだな、と感心したのは冒頭の「Opening Image」。元の映像をどう編集したのかよくわからないけれど*4、うまくできてるなぁ。2番めのは、友成トミ子(小嶺麗奈)が、新高竜夫(浅野忠信)のことを友人を殺しまた自分を殺そうとしている殺人犯かもしれないと疑いつつ接している場面が曲想とタイトルになんとなく合っていて芸がないし、3番めは「Lament」というタイトルに引っ張られた映像の組み合わせになっていてつきづきしい感じ。冒頭のだけは、映像と音楽が元あった脈絡から離れたところで和するわけでもぶつかり合うでもなく出会って独特の雰囲気を醸しているというところかしら。細々した説明は面倒臭い。とにかく組み合わせが気に入ったというところだが、どうか。

 

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 「Opening Image」収録。リンク先ページからMP3版ページへのリンクあり。

 

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 「Sorrow And Its Opposite」収録。MP3版については同上。

 

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 「Lament」収録。MP版については同上。

 

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 後者は著作権保護期間を過ぎているので、「Sansho the Bailiff / 山椒大夫 (1954)」(YouTube) はてなブックマーク - Sansho the Bailiff / 山椒大夫 (1954) - YouTubeで全篇見ることができる。2時間少々。

 

*1: ということは押尾コータローと同じ歳かぁ。

*2: Arve Henriksen - Wikipedia, the free encyclopedia はてなブックマーク - Arve Henriksen - Wikipedia, the free encyclopedia。残念ながら日本語版に項目なし。

*3: ホントのところどうなんだろう。こういう音色の喇叭となると、どうしたって Jon Hassellのことを思い出す。Jonも Arveも David Sylvianのバックを務めたことがある。面識くらいありそうだし、そこいらへんの影響関係でこういう音色の選択が出来上がったなんてことないのかなぁ。

*4: たぶん抜粋しただけで、ほとんど手を加えていないんぢゃないかな。たしかめていないのだけれど。