本日のサイモンとガーファンクル/Art Garfunkel on Sanders ad using "America"
レッシグ先生が大統領候補入りを断念してからは、さしてこちらの興味を惹く話のなくなってしまったアメリカ大統領候補選びだけれど*1、Simon and Garfunkel好きとしては多少の関心を惹かないでもない話題がひょんなところから飛び出してきた。それが上のヴィデオだ。バーニー・サンダース(Bernie Sanders)と云えば、自ら民主社会主義者、もしくは社会主義者と名乗っているというメリケンの上院議員ではただ一人の人物として有名異例のヒトだ。当然、メリケンでは話題にのぼるし当のアーチストがどういう反応を示すかには関心が集まるところ。「America」の作者 Paul Simon のほうの反応は今のところ確認できていないのだけれど、Arther Garfunkelのほうは以下の通り。
貧富の格差に目を向けているところが気に入ったとかなんとか*2。Paul Simonもたぶん同じだろうというあたり、実際にどうなのかは気にならないでもないところ。
Simon and Garfunkelとしては、解散後の1972年に民主党大統領候補だったジョージ・マクガヴァンの支援コンサートに揃って登場しているから*3、民主党支持寄りなのだろうという見当はファンならついているってところだけれど、政治的発言のあまり聞こえて来ない二人のことだから気になるといえば気になる。
S&Gの名曲中の名曲、アルバム『Bookends』(1968年)A面3曲目、お若い方に知られているかどうかはちょっと怪しいけれど、それなりの年配者なら知らないヒトはいない、たぶんメリケンではなおのことそうだろうと思われる作品。実は72年にシングルのリリース、ヒットチャートでは97位(米)に留まっている。エゲレスでもたかだか25位。グループ解散後ということもあるのだろうけれど。
それでも、YouTubeにあがっている二人のライブ映像など見ると、この歌のイントロを Paul Simon がギターで弾き始めた途端の観衆の反応の熱さには唸っちゃう*4。
僕はメリケンとは個人的にあんまり縁がないけれど、それでも「All come to look for America」のリフレインにはなんかしら心が動いちゃうもんね。まぁ、単純な作りのくせに生意気にも大した歌だと云わなければならない。
『明日に架ける橋』も名盤ではあるけれど、S&Gらしさがくっきりと表れたアルバムとなるとこちらに軍配が上がるのではないかなぁ。
*1:cf. 別冊 日々の与太 » 本日の備忘録/レッシグ先生大統領選に打って出る?、別冊 日々の与太 » 本日の備忘録/米大統領候補民主党指名争いにレッシグ教授、名乗りを上げたのだそうな、別冊 日々の与太 » 本日の備忘録/レッシグ先生、大統領選撤退の報道、、/【復旧時註】いずれも未復旧。
*2: この記事を書いた後で見つけた「No Split Between Simon and Garfunkel Over Bernie Sanders's Use of Their Song - First Draft. Political News, Now.」(The New York Times) がこのインタヴューのまとめになっている。英語の聴き取りはさっぱりという僕のようなアンポンタンには都合がいいもの。でもまぁ、ここんところは、だいたい合ってるということでいいみたい。
*3: Paul Simon一人ということになれば、近年ではオバマの再選応援にも駆けつけたりしているからなおのこと。
*4: たまに冷めた反応しかないこともあって、そういうときには驚くくらい。