ワラジムシとダイオウグソクムシをめぐる陰謀論
「鳥羽水族館『ダイオウグソクムシが脱皮』国内初、世界初の可能性も」(伊勢志摩経済新聞) 、こういう話、テキスト情報だけでは詰まらない、というわけでヴィデオも*1*2。
大した話ではないのだけれど、ダイオウグソクムシが紹介される折、非常にしばしば「ダンゴムシの仲間」という言葉が用いられる。間違った紹介ではないと思いはするのだけれど、しかし、ダイオウグソクムシの形態を見るかぎり、ダンゴムシよりはワラジムシに近しいんぢゃないか。素人形態学みたいなもんだから当てにはならないんだけれど、それにしても、ダンゴムシとワラジムシを並べてみると、どう転んでもワラジムシのほうが似ているぞぉ。ダンゴムシと比べると、ダイオウグソクムシもワラジムシもいくらか扁平でしょ? 単に丸くなるかならないかというような行動によってのみ考えても、ダイオウグソクムシが丸くなった映像というのは見たことがないしぃ。
オオグソクムシは、ダンゴムシよりもフナムシに近いと説明されることもたまにあるけれど、ダンゴムシもフナムシもオオグソクムシも等脚目、別名ワラジムシ目 。ちなみにウィキpで「等脚目」を検索しても「ワラジムシ目」に転送される。ついでに、ウィキpにおける「ダンゴムシ」や「ワラジムシ」の項目では「分類」に「ワラジムシ目(等脚目)」との日本語表記があるにもかかわらず、「ダイオウグソクムシ」の項目では、単に「等脚目」としか日本語表記がない。この「等脚目」のリンクをクリックすると「ワラジムシ目」に転送されるにもかかわらず、だ。そこまでして、オオグソクムシとワラジムシの関係を隠したいと考えるヒトビト、一定勢力が世の中には存在しているのだらうか。なんちゅう陰謀!
アマゾンで「ダイオウグソクムシ」を検索すると実にいろんな商品が並んでいるのだけれど、まさかハンコにまでダイオウグソクムシものがあるとは思わなんだ。
- 作者: アンドリュー・パーカー,渡辺政隆,今西康子
- 出版社/メーカー: 草思社
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僕がダイオウグソクムシを初めて知ったのは、大野木 寛先生に薦められて読んだコレの口絵写真でだった。だから、割とダイオウグソクムシに関しては奥手のニワカだと云わなければならないのだけれど。あの独特の面魂、メカメカしい表情は、何度見ても心打たれますね。