東京大学大学院教授 石田勇治「ヒトラーとは何者だったのか」

 日本記者クラブYouTubeチャンネルから。

 率直に云えば記者クラブチャンネルの講演の大概はあんまりおもしろくない。今回もどうせ……というつもりで聞き流すつもりで何となく聞いていたのだけれど、予想に反していろいろ興味も惹かれ新しい知見にも触れることができた。とくにヒトラーの優れた業績として語られて来たアレコレの大部分が実質を伴わない宣伝の産物に過ぎなかったというあたり、結構重要なところかも。自分なりにまとめてみようかとも思ったけれど、面倒臭いからやっぱり止す^^;*2。各自ご覧になられるがよろしいということで、自分の備忘録ついでにご紹介申し上げておく。

 いろいろ本邦の状況全般に重ね合わせてみたくなるような話も出て来るけれど、大雑把に重ね合わせてみても、大雑把な見取り図になるかどうかというところ。個別の話題、たとえば緊急事態条項をめぐるような話に少し敏感繊細に話を捉え直しておくというような受け止め方が賢明なんだろう。似ているというのと同じであるというのとではやはり隔たりが遠いんだから、ごっちゃにしてお馬鹿なことを語らないというのも、大切なことの一つではある。最後のほうに出て来る元新聞記者さんの「質問」を聞きながらそういう気が強烈にしたぞ^^;*3。そういう「質問」にも丁寧に応じていらっしゃる石田先生はエラいなぁ。うーん。

 

 こういう話に触れるたびに思うことなのだけれど、受験生時代に身につけた知識ってのは、更新する努力を怠るとドンドン古びてしまうもの。ガラッと180°変わっちゃうってことは滅多ないから世界を眺める枠組みの元としてそういう知識はないよりあったほうがずっといいに決まっているのだけれど、とはいえそいつに安んじているとアレコレ見方を誤るということはやはりある。歳喰ってくると、だんだんそこいらへん自分に甘くなってるようなあたり、気をつけとかなきゃなぁ。うーん。

 

ヒトラー(上):1889-1936 傲慢

ヒトラー(上):1889-1936 傲慢

 
ヒトラー(下):1936-1945 天罰

ヒトラー(下):1936-1945 天罰

 

 おもしろそうだけれど、ちょっと手が出ないなぁ\(^o^)/。図書館で借りるとしても上巻800ページ超、下巻1100ページ超となると大急ぎで読まんといかんしなぁ。うー。どなたかアテクシにくれてやるといいですよ。

ヒトラーとナチ・ドイツ (講談社現代新書)

ヒトラーとナチ・ドイツ (講談社現代新書)

 

 と、そんなこんなでこちらくらい読んでみっか。

*1: 原見出しは「東京大学大学院教授 石田勇治 東京大学大学院教授 2016.12.9」となっている(2016年12月16日現在)が、これでは見出しとして意味をなさない。講演冒頭のアナウンスにしたがい引用者の判断で見出しを改めた。

*2: 一応YouTubeの再生ページに、「記者による会見リポート」と称するシロモノが付いているのだけれど、内容を知るにはまったく役に立たないし、読んで何かの足しになるというものでさえない。なーに考えてこんなもんをくっつけてんのかな。そんなのより、講演で用いられているレジュメをPDFか何かで公開してくれりゃぁいいのにぃ。ぶー。

*3: 面倒臭いから確認していないのだけれど、「記者による会見レポート」の書き手氏ぢゃないですか、このヒト。「質問」と称して自身の見解を長々と語らずにはいられないヒトって、日本記者クラブに限らず海外特派員協会主催の会見なんかでもいらっしゃったりするのだけれど、どうして分別があっていいはずのご高齢の方に多いのかしらね。ぶー。