本日のUS National Archives/Hiroshima and Nagasaki Effects, 1945

 サイレント、モノクロ、48分30秒。撮影は1945年、9月から10月にかけて、原爆投下の効果を調べるために行われた。途中画面の乱れなど見づらいところもあるけれど、通して見る価値はあると思う。

 被爆者の姿は登場しない。それぞれの場面がそれぞれどういう場所のものなのか、調査する者にとってどういう意味を持っているのかはほとんどわからない。けれど、破壊し尽くされた街の光景を眺めるだけで胸に迫るものがある。核爆発の熱、熱風、熱風に吹き飛ばされる建築物の破片……惨禍のその瞬間を想像すれば、声を挙げる暇もなかったであろうヒトビトの阿鼻叫喚が頭の中で響くかのようだ。

 ご覧になるがよろしい。

 

 US National Archives の YouTubeチャンネルhatebuアメリカにさほどの関心がない者には退屈な映像も多いのだけれど、ときおり今回のようなものが公開されるのでなかなか侮れない。今朝は、冒頭の広島長崎原爆投下後調査ヴィデオの他に、1951年米軍制作、終戦後間もなくアメリカに嫁いだ日本人妻を扱ったドラマ「Japanese Bride in America」hatebuが公開されている。米軍がなぜこういう作品を制作したのか考えてみると、終戦後多かったのだろうこういうカップルのその後を何となく考え込んだりする。

 日本と直接関係するものではないが、マリナー4号を扱った1965年制作「Eight Months to Mars」hatebuもおもしろかった。

 subscribeするなり時折覗いてご覧になるなりして損のないYouTubeチャンネルになっていると思う。お薦め。

 

参考文献、みたいな

 

NHKスペシャル 原爆投下 活かされなかった極秘情報 [DVD]

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