アヒルと覆い?

 僕ら一般人が出来ることって半世紀以上の昔と大差ないんだな。

 まぁ、韓国で大騒ぎになっている様子はないし、首相が外遊に出かけるなんちゅうところからすると、本格的な軍事衝突がすぐにでも起こるというような情報、状況は、実のところないんぢゃないか。

というふうにとりあえずは考えておいて良さそうなのだけれど*1、それとは別に、核兵器だの生物化学兵器だのへの個々人の対処法というのはいっかな進歩していないものなのだな、というあたりに感心してしまったのだった。お金持ちであれば、頑強なシェルターなんぞを用意出来たりするのかもしれないが、それにしたところで、ヒロシマナガサキの頃よりはずっと強力になっているであろう核兵器のことを考えた場合、どれほど Duck and Coverを超える力になるのかどうか。

 

「Japan and the North Korea question」(Financial Times、YouTube)hatebuを見ていたら、のっけに

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なんて文句が登場している。《アヒルと覆いは、生き残りのためのアドバイスとしては有益かもね》、で、《でも、投資家にとってありがたいアドバイスってわけぢゃない(But it doesn't offer useful advice to investors)》と続くのだけれど、なんで生き残りのために「アヒルと覆い」が役に立つんだぁ? 一体どういう成句なんだぁ? というわけで、ググって知った*2。「duck」は名詞の「アヒル」ぢゃなくて「もぐれ」という動詞の命令形だったのね\(^o^)/

 いずれも、複数の言語版が出ているけれど、日本語版はない。

 FTのヴィデオで何の断りもなくのっけから当たり前のように現れる文句ということは、これはたぶん基礎教養の類なんだろう。実際、twitterで検索してみたら、件の内閣府のヤツの類を見た感想として「Duck and Cover」のことを思い出したというような書き込みが多数あった。

 基礎的な知識のアレコレに属する知識で、弾道ミサイルが話題になったときには、パッと喚起されるようなモノを知らないというのはなかなかに恥ずかしいお話なのだけれど、まぁこういうとこいらへん、知らないのは自分だけではあるまいと高を括って、ここにメモっておく。

 でも、閲覧諸賢あたりは結構ご存知そうな気もして、恥じっ晒もいいとこだったりもしそうだよなぁ。う~ん\(^o^)/。

 

 消しゴムにしてはいささかならず高いわねぇ。見せびらかしの価値をどれほど重んじているかが問われる価格、というところか。

*1: 別に北朝鮮がまったく脅威ではないとは考えないけれど。とりあえず今日明日の話としてのこととしてみれば、というお話。

*2: 英辞郎には少なくとも「duck and cover」の形では出てなかった。う~。