本日の備忘録/First step towards designer babies?

 冒頭のヴィデオは英語字幕が一応利用できる*1。再生画面下のCCボタンをクリックされたし。

 

 日本語では「ゲノム編集でヒト受精卵を修復、米初、将来性は?」(ナショナルジオグラフィック日本版サイト)hatebuあたりもとりあえず。

 このほど、米国の研究チームが初めてヒト受精卵の遺伝子編集を行った。8月2日に科学誌「ネイチャー」に発表された論文によると、研究チームは「CRISPR-Cas9(クリスパー・キャスナイン)」という「遺伝子のはさみ」を使って、58個中42個の受精卵から、肥大型心筋症という遺伝性の心臓病の原因となる遺伝子変異を除去することに成功した。

 遺伝子編集を施した受精卵を胎内に戻したわけではないから、ただちに肥大型心筋症の遺伝子変異を除去した子どもが生まれるという話ではないけれど、そういうところに技術的にはほとんど到達したみたいなもんだということになるんだろうか。小論文ネタとしては具体例にしかならないけれど、関心の高さを示す事例にはなるから簡潔に整理して頭にとどめておきたい*2

 記事中からリンクが設けられている2015年12月の「天才を作り出す?『賢い遺伝子』の研究は是か非か」(ナショナルジオグラフィック日本版サイト)hatebuあたりについてだって、今年5月の「『知能遺伝子』52個を特定、IQ差の2割を説明」(AFPBB News)hatebuという研究論文が出たりしている。すっきりした答えを短時間でホイホイ出せちゃうような話題ではないから、このへんの話題を警戒しておいたほうがいいところを受験するってヒトは、とりあえずの考え方でもまとめておくのがいいんぢゃないですかね。

 個人的にはAFPのほうの記事にある

 IQの高さに関連する遺伝子変異の多くは、就学年数が長い、幼児期の頭のサイズが大きい、背が高いといったその他属性との関連がみられた。喫煙習慣を絶つことに成功するといったものもあった。

ってなあたり、幼児期に限らず頭のサイズがデカいのはまぁいいとして、いつまでも禁煙できないオノレの低知能DNA具合を呪うことしかできませんがね\(^o^)/。

 

 7月21日に出たばかりだし、岩波モノということで。まだ読んでないんだけれど\(^o^)/。

*1: ただし、ナレーションその他音声のほうがどんどん先に進んぢゃって同期しているとは到底云えないのがアレなんだけれど。後のヴィデオは字幕なし。独りの考え方を整理して一度頭に入れてみるのも、後で多様な見方を身につけるのに好都合ってこともヒトによってはあるでしょ。僕は聴き取りがさっぱりなんだけれど\(^o^)/、イマドキの受験生は英語の聴き取りだってしっかり勉強してるんでしょ?/ついでながら、ヴィデオ中で紹介されているNatureのページは、「Correction of a pathogenic gene mutation in human embryos」(Nature Research)hatebu

*2: 考え方のごく大雑把な枠組みは、「本日の備忘録/How To Eradicate One Of Our Deadliest Enemies – Gene Drive & Malaria」で簡単に触れた(【復旧時註】未復旧)。でも、小論文答案に使えるネタにするには、自分で整理し直しておかないと駄目ですな。あと、「本日の備忘録/Genetic Engineering Will Change Everything Forever – CRISPR」(【復旧時註】未復旧だが、ここで取り上げているヴィデオは、「ゲノム編集ベイビー誕生についての備忘録」でも取り上げている)のヴィデオで取り上げているような人体改造みたいな話も問題点としてはまとめ直しておくと(たぶん)いいぞ。