堺貼り紙・看板散歩/休業

 国道310号線沿い、赤畑あたりかなぁ。「休業」に朱の斜線を入れて意味を打ち消しているようにも見え、斜線に「休業」を上書きして無意味への打ち消しを意味で打ち消しているように見えなくもなくて、けれど、周辺の状態からするかぎり、看板の意味はさておき、これはやはり廃業なんだろうな。

 本当に休業であるなら、お得意様への挨拶の貼り紙くらいあってよさそうだし、来る復活の日に備えて店舗周りの草刈りくらいするんぢゃないだろうか。そういうものがない「休業」とは、雑誌の「休刊」と称する廃刊みたいなもの、とどのつまりは廃業の婉曲表現にすぎない。

 なんて書いたけれど、ホントに休業だとしたら失礼極まる話ってことになっちゃうな。でも、やはり草刈りくらいたまにはしておかないと、この店だけではなく界隈の凋落さえ感じさせる雰囲気を醸しちゃうんぢゃないか。少なくとも通りすがりの目にはそう映ってしまう。というのは余計なお世話か。

 

 というようなことをうだうだ考えてみもするのだけれど、それ以上に気になるのは、光景をパッと目にした瞬間にこちらを捉えるところがあって、そういうアレって何なんだろう、どうせロクなシロモノにならないとわかっていても写真に収めずにはいられない気分が湧いてくるというあたり、さらに考えなくてもいいようなアレコレを思い悩んでしまうから、所用に遅刻してしまうのだな\(^o^)/。

 

開店休業

開店休業