「夜明けのお月様と二言三言」再生回数2900突破、ご愛顧多謝

Talking with the Morning Moon/夜明けのお月様と二言三言(Very Very Rough Recording) by neanderthal yabuki | Free Listening on SoundCloudhatebu

 というわけで、4月26日頃「夜明けのお月様と二言三言」、おかげさまをもって再生回数が2900を超えた*1。ご愛顧多謝m(_ _)m。

 

 そろそろ書くネタも尽きつつあるので、本作の作り方など書いてみますかね。

 まず出だし。チューニングがいい加減なのでアレなのだけれど*2、正しければ^^; CM9(7)*3で始まって低音がC⇒B⇒A……と下がっていく部分がなんとなく出来たあたりでタイトルが「降ってきた」のだった。たぶん、低音の下がってゆくさまに合わせてだかなんだか、じょじょに高度を下げていく月が思い浮かんだということなのだろう。そうか、下がってゆけば「夜明けのお月様」になるわけかというわけで、Aメロの終わり部分にも半音ずつ下がってゆくパートを仕込んだというような具合。そそくさと沈んでゆくお月様に「もう少し相手をしてくれよ」と語りかけるとお月様もほんの少しばかり沈み具合を緩めてくれたってな見立てというところ*4。と、書いてみると、実に安直な作り方ですね\(^o^)/。続きを説明するのがやんなっちゃったぞ\(^o^)/\(^o^)/。

 

 どのような意図を以てブツを作ろうが、そんなものに受け手が忠実である必要はないし、もとよりそもそもそいつが伝わるという保証なんぞありゃしない。忠実でなければならないとなれば芭蕉先生の「ここにもひとり月の客」解釈は棄却されちゃうし*5、伝わる保証ありとなれば、「作品」云々なんぞと大仰なものを引っ張り出すまでもない、日常会話のアレヤコレヤの誤解の悶着など生じるわけもなく世の中丸く収まっていなければならない。そうなっていないのだから腹をくくって淡々しておればよろしいところ、ついつい意図を語りたくなっちゃうというのが、指図好き、マウンティング・ポジション取りたがりの人類さんの困ったところですね┐(´д`)┌ヤレヤレ。って、他人事ひとごとかよ\(^o^)/。

 と、そんなこんなで、噴飯物の作りだって閲覧諸賢ならきっと「ここにもひとり月の客」に対する芭蕉先生のような素晴らしい解釈を心の中で施されているに違いないと勝手に期待しております。どのようにお受け止めになられましても文句はたぶんあんまり申し上げることはないと思いますので、今後どもお引き立ての程賜れますよう、よろしくお願い申し上げますm(_ _)m。

 

去来抄/三冊子/旅寝論 (岩波文庫 黄 208-1)

去来抄/三冊子/旅寝論 (岩波文庫 黄 208-1)

 

 「去来抄」、去来って結構至らぬ弟子だったんぢゃないかという気がしてくるところどころがあって、なんとなくこちらの身のことなどよせばいいのにうっかり振り返っちゃって胸が痛くなるぞ。う~。

 以前なら古文を扱う学参の類に「去来抄」を単独で扱うものなんかがあった。ちゃんと選べば、僕みたいなこの方面に疎い初学者には、文法的な知識だとかの面倒臭いところはどのみち読み飛ばしちゃうのでどうでもいいとして*6、関連知識を補うのにとても好都合だったのだけれど、新刊モノとしてはそういうの、どうも絶滅しちゃったみたいね。受験関連書籍が文化の伝承に果たしていた役割みたいなものを考えたり考えなかったり。う~ん。

*1:cf. neanderthal yabuki on Twitter: "2018年4月26日再生回数2900回超え、ご愛顧ありがとさんでごぜぇやす。 / “Talking with the Morning Moon/夜明けのお月様と二言三言(Very Very Rough Recording) b…” https://t.co/2fTY1vjK6Q"

*2: 一応スタンダード・チューニング。絶対音感なんぞ持ち合わせていないくせに、Aの音をちゃんと採らないでテケトーに1音か半音くらい低めだろうというあたりで音を合わせてカポを2フレットにセットしたという感じだったと思う。

*3: 実際のキーではなくてプレイ・キーで考えていただければ間違いなし。

*4: こういうのは、こういう物語を表現したいというようなお話ではなくて、そういうお話をとりあえずモデルとして音を組み立ててみるというもの。己のあるんだかないんだか怪しい感性みたようなものだけに頼って作ったって大したものだけは出来ないに決まっている。お題を感性以外のところからもらって話を無理矢理にでも案出するからこそ、三題噺からは噺家本人が考えただけでは出て来ないギャグが生まれる、みたいなもんぢゃないかな。というところなんだけれど、そういう口実を利用してみたところで素養のない人間が作るものには、やっぱりそれなりの効用しかございませんね\(^o^)/。

*5:cf. 「『去来抄(きよらいせう):岩鼻や』の現代語訳(口語訳)」(教科書 Finder)hatebu

*6: よくありまっせん。