本日の備忘録/報道の多様性について(嘘)

働きかけを語る元国会議員さん

私は本当に絡んでますよ。絡んでます。

 同じ出来事をめぐる報道であるのに、伝える内容はこれほど違うものなのね。と、今さらのような話を一つ。

 

 ANNのインタヴュー映像を見たあとでは、さすがに読売の見出しはほとんど奇異としか見えない。

 読売の記事については、「なんとか読者」登録が必要な部分は読んでいない。だから、全文を読むと見出しからは想像も出来ないようなどんでん返しが待ち受けているのかもしれない。ただし、念のために「合格『赤枝前議員が依頼』、本人は関与否定 : 社会 : 読売新聞(YOMIURI ONLINE)」(はてなブックマーク)hatebuのコメントや「"https://www.yomiuri.co.jp/national/20181230-OYT1T50101.html" - Twitter Search」hatebu*1に当ってみたが、そういうことはほぼなさそうだ。

 読売とそれ以外の違いって一体どういうふうにして生じたのだろう。他の報道と比べながら考えると、働きかけは認めたけれど謝礼の受取については否定したという謝礼の否定を大きく見たということなんだろうか。しかし、「関与否定」となれば普通は働きかけも否定したんぢゃないかと受止めちゃうもんぢゃないか。だからしてここにあげた報道に目を通すかぎりでは、読売だけがしくじっちゃったというふうに見える。

 腐乱死体みたいにドロドロに腐ってはいても天下の読売だし、たいていの新聞読者さんは複数の新聞の読み比べなんぞしないもの*2、影響力を考えるとかなり気になるところかも。はてブには《自民党議員は悪事を報じられても最初は必ず否定する。徐々に防衛線を後退させ、その後バレて開き直る。何度も見て来た光景だが今回はどうか》というようなコメントが出ていたりする。そう云いたくなるのは当然のことだし、今の自民党を応援したり擁護したりする必要はローカルな例外を除けばまったくないといってイイのだけれど、それでも、ということはあるんぢゃないか。

 

 報道機関ごとに報道内容がエラく異なっているという事態は別段珍しいものではないのだけれど、今回のコイツ、かなり派手だったのでとりあえずφ(..)メモメモ。

 

 しかしまぁ、考えてみれば国内報道と海外報道とではデモの参加人数が2桁くらい違うことだってあるんだから、国内の報道間でもこの程度の違いがないと辻褄が合わないというところかもしれない(違。

nean.hatenablog.com

 

 ついでながら取り上げられている事態そのものについていえば、

あたりに尽きちゃうんぢゃないかしら。

 私学の場合、同窓生の子女をいくらか優遇するということは一概に否定できないように思いはする。学風の維持醸成は私学にとって死活問題だと云えなくはないからだ。けれど、こういう形で学力を盛大に無視して同質性だけを強めるのは利益になるとはかぎらない。だからこそ、最近では一部首都圏の有名私立大学ではあえて地方からの受験生を優遇する動きなんかも出て来ることになる。そういうのって綺麗事ではないリアルな問題だと思うなぁ。

 それにしても、

 赤枝氏は「同窓会で募金を集める責任者を務める中で各地の卒業生らに頼まれ、10年ほど前から年2、3人の受験生について合格を依頼していた」と説明。多くが不合格になったとみられるとし「効果はなかった」と強調した。……

「赤枝氏が東京医大に合格依頼 自民党前衆院議員、前理事長に」(共同通信)hatebu

というの、ずいぶん情けない話だわね。口利きしてなおその効果がないような受験生(の親御さん)からばかり依頼があったってんだから。余計なお世話ながら、類は友を呼ぶ、元議員先生と周囲の人間関係について心配してしまったり*3

 

  そんな本があるんですかい。ひぇ~。

*1: 古いツイートは表示されなくなるみたいなので、お読みになる時期に検索結果があるかどうかはわかんない点に注意。

*2: 似たような傾向はネット上の報道に対してもあるんぢゃないかなぁ。はてブとかTweetとかの類を見ていると。ていねいに確認したわけぢゃぁないですけれど。

*3: してません、してません。