揺れる快眠ベッド

 健康な若い成人の場合、ベッドの適度な揺れでより健康的で深い睡眠が得られるとかなんとか。赤ん坊を寝かしつけるときの要領か、ハンモックで昼寝するみたいなもんか、なんとなくなら素人も経験的に知っていることが確認されたというふうに思える研究結果*1

 これって商品化に充分結びつけられるものぢゃないかしら。もちろん、ベッドとなると安全性の面倒なものであり*2、揺らし方そのものの洗練と共に揺らすメカニズムの安全性の確保は重要な課題になるに違いない。

 しかし、「睡眠、40代最も短く 厚労省 6時間未満が半数」(日本経済新聞)hatebuというような我が国のお粗末な睡眠状況を考えると、実は睡眠関連市場の潜在的な広がりには相当なものがあると予想されるのではないか。厚労省の提示するデータとなると怪しさの漂うこと間違いなしなんだけれど、状況を良く見せるデタラメが行われてはいても逆のケースは考えにくい\(^o^)/。したがって、我が国の働き盛りの睡眠状況の改善は喫緊の課題であると申し上げても過言ではないだろう。

 このように考えるかぎり、睡眠の質を向上するベッドの開発は、国家的支援を受けてもバチの当たらないプロジェクトとなるといわなければならない。この分野で先行することは、我が社の売上をブランド・イメージとともに著しく向上させるものとなるだろう。って、「我が社」ってどこだよ?

 

スタンフォード大学教授が教える 熟睡の習慣 (PHP新書)

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快適な眠りのための 睡眠習慣セルフチェックノート

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*1:cf. Rocking puts adults to sleep faster and makes slumber deeper, Science Newshatebuとか。

*2: アメリカでは年間7名前後のヒトがベッドからの転落によって命を落としている。数字として必ずしも大きいとはいえないかもしれないが、ベッドのイメージを傷つける程度の力のある数字だろう。日本でのベッドの販拡を考えた場合、とくに気になるところではないか。死に至るヒトさえいるということは、転落によって安眠を妨げられた経験の持ち主もそれなりの数にのぼるだろう。だからこそ転落防止をアピールする「プロウォールTVCM:30sec」(フランスベッド、YouTube)hatebuみたいなCMも登場する。