本日の備忘録/Festo – BionicSoftHand

 未明に公開されたフェスト社の新しいヴィデオ。さまざまなヴァイオミメティックを試行してきたフェスト社がヒトの手に手を出したというところ。

The pneumatic robot hand is modelled on the human hand and can learn through artificial intelligence to grasp different objects and turn them into a desired position.

 手のメカの様子は画像ファイル(00000-bionicsofthand-info-en-1532x1080px.jpg (1532×1080))hatebuで落ち着いて見られる。

 空気圧が動力源、素材が比較的脆弱そうな合成樹脂主体とすればさほど大きな力は出ないのだろうけれど、動作の軽やかさ、素早さは、これまでにないものだろう。電子制御のバイオニック・ハンドの類のノタクサしたところを見たことのあるヒトの大概は、まずそのあたりに心を動かされるのではないか。

 空気圧のコントロールに用いられる「piezo valves」はどうもフェスト社のお得意技術らしい。ググッてみると売り込みのための日本語資料なんかにも出喰わす*1。資料に目を通してみると、素人が何となく思い浮かべるようなものとはそれなりに違うものなのね\(^o^)/

 あと、AIへの言及は今の時代となると当然のことになっちゃうんだろうな。具体的にどのように活用されているのかはピンと来ないのだけれど、センサー類のフィードバックをうまく処理するとか何とかで学習ホイホイみたいな感じなんだろうか。

 

 素人門外漢的には、ここまで軽やかな動作が可能になったのなら、電子鍵盤楽器の類で演奏するといったようなデモンストレーションを期待したいところだけれど、どうかなぁ。

 考えてみると、そういうリアルなヒト的行動を期待したくなるようなところが、今回の手のロボットの特徴かもしれない。フェスト社が公開してきたこれまでのバイオミメティックなロボット群は、対象となる生き物をどこかしらデフォルメして特徴を際立たせるようなところがあった。けれど、今回のヤツは割とバカ正直なリアリズムで作られているように見える。

 ヒトという対象の特殊性によるのか、それともヒトを模そうとすると自ずと見えてくる実用化の可能性がそうさせるのか、そこいらへんはわからない。わからないけれど、見ているとやっぱりロボット義手技術の長足な進歩みたいなところに貢献があるとイイよなぁとは思うでしょ? どうなんだろう、そのへん。

 あ、「Festo – BionicSoftArm」(FestoHQ、YouTube)hatebuにアーム部分のロボットの映像も公開されている。これまでの「手」のほうの復習を兼ねているみたいな感じ。

 

 その他詳細は、「BionicSoftHand」(Festo Corporate)hatebuを参照されたし。僕はナナメ読みもまだしていない\(^o^)/、ので、実は上の議論モドキ、読むといっぺんに吹っ飛んぢゃうかもなぁ。あらら。

 

 普通、「ロボットの手」として思い浮かべるのはこうしたメカメカしいヤツだろう。そういうのとは全然違っているところ、フェスト社だわねぇ。

 

 私らが買えるのはこのへん\(^o^)/