所用の道すがら/狭山池周辺の開花具合

 堺市内ぢゃないのだけれど。

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狭山池

 堺市内ぢゃないけれど、実家から徒歩圏内で桜がまとめて見られる場所となると狭山池*1周辺ということになる。見頃かどうか、自信はなかったけれど、昨日、とりあえず足を延ばしてみた。

 

 池の東側は見頃直前といっていいような具合であるのに対して、西側はまださっぱりというところ。

 写真には撮れなかったのだけれど、ツバメが一羽飛んでいて驚く。いくらなんでも早すぎだろうと我が目を疑ってみるも、う~ん、どうみてもツバメだよなぁ。

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府立博物館方面を臨む

 博物館*2方面への斜面はとくにいい感じかな*3

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狭山池東側の斜面から

 堤の上の道は、案外桜の木はまばら。

 というようなあたりは、実は俗人向けスポットみたいなもので、狭山界隈で桜を撮るなら南海高野線*4周辺が実は渋くてなかなか。残念ながら、見頃になるにはまだ少し間がありそうなところばかりなのだけれど、たとえば、

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南海高野線狭山駅大阪狭山市駅の間あたり

など、両脇の桜が満開ならおそろしくチャーミングだろうという想像はつくでしょ。上を列車が通過して、その風で花弁が宙を舞う様子なんちゅうのは、撮れる自信もタイミング待ちの忍耐もないけれどさ。

 それにしても、と思うのは、ここいらへんから奥地方面の鉄道施設の古び具合。もちろん、新興住宅地も多く沿線に抱える高野線だから、駅舎その他目立つところは新調されたりもしているのだけれど、たとえば、写真の煉瓦の通路、背を屈めながらでないとくぐり抜けられない。

 こういう歴史を感じさせるアレコレは堺市内に入ってしまうとグッと少なくなるというかほとんどなくなってしまうのだけれど、狭山より奥地というか高野山方面というかに進むにつれ19世紀末の開業時から騙し騙しずっと使い続けてきたんぢゃないかと疑いたくなるようなアレコレが目につくようになる*5

 桜に限らず、いろいろ撮り甲斐のある場所って多い。撮らなくたってそういう場所はのんびり歩くにいいものだ。古びていても大いに結構。安全面がどうこうという話になるとどうなんだかわかんないのだけれど。

 

南海電鉄 昭和の記憶: 大阪と和歌山・高野山を結ぶ現存最古の私鉄

南海電鉄 昭和の記憶: 大阪と和歌山・高野山を結ぶ現存最古の私鉄

 

 他の商品との合計金額が2000円を超えないとキーホルダー、買えないのだそうな。というわけで、大型本などとセットでいかがか。

*1:cf. google:狭山池

*2:cf. google:大阪府立狭山池博物館

*3: 眺めているうちにエレピの音色で多少和風のフレーズが頭ん中に降ってきた。エレピは実家にないけれど、ギターででもそのうち音にしてみますかね▼ちょっと試してみたら、単純なフレーズの割にすぐ弾き間違えるんで録音公開はかなり先だな\(^o^)/▼にしても、どうもこの頃、フレーズが降って来る折が増えている。ほとんど十代の時分を思い出すくらい。おかげで気付かざるを得ないのが、十代、のべつ時間の不足を託っていたというのに、今と比べるとずっとたっぷりと時間があったということか。

*4:cf. google:南海高野線

*5: というのはインチキなお話。1898年開業当時は大小路駅(現在の堺東駅)と狭山駅の間しか走っていなかったので、狭山以降の奥地なんぞは高野線にはなかったんだもんね。当時から「高野鉄道」とは名乗っていたし、そのうち高野山へってな目標もあったんだけれど、当初のさしあたりのところ西高野街道にほぼ沿って路線が作られていたという以上には「高野」との関わりはなかったんぢゃないかしらね。