ちょっとグッと来ちゃった。
と書いてもたいていのヒトにはなんのことやら、なのだろうけれど。
少し場所がズレてはいるのだけれど、かつてこの近くに南海電鉄バスの同名の停留所があったのだ。10代の終わり頃まではずいぶん使っていたのだけれど、東京で暮らしているうちに路線は廃されてしまった。元あった停留所の、何と呼ぶんだろう、看板みたいなヤツ、ほぼ同じ形状で、上部の円盤部分が赤かったのを、べらぼう付きのひさしぶりに思い出した。
南海本線の堺駅と高野線の河内長野駅の間を往き来する路線、市街に出るときには高野線よりもこちらを使うことが多かった。しかし、夏は日陰が周囲にない停留所で、決まった時刻通りやって来ないバスに悪態ばかりついていたような気がする。
小さな子どもの時分には、あれはどういうことなんだろう、今とは燃料の質が違っていたのだろうか、バスの排気ガスの匂いを気持ちよく嗅いでいた記憶もある。車内には若い女性の車掌さんがまだいて、首にぶら下げたカバンから取り出した切符を車内で販売・
「虹ヶ丘」は行政区画にはない地名、いかにも高度経済成長期の新興住宅地という風情、カッコいいとは到底云えないものだろうが、やたら懐かしく感じちゃうのはそれなりに愛着があったということなんだろうな。
記憶にあるものと少々塗装デザインや車両が違うような気もするのだけれど^^;。「ボンネットバス 南海」のキーワードで出て来るのはこれだけだった。う~ん。南海バスがそんなにマイナーだったとは思えないんだがぁ。