堺貼り紙・看板散歩/続・天牛堺書店北野田店万事休す篇

20190422115605

4月21日

 おわかりいただけるだろうか。画面右下、不動産屋の案内が剥がされて両面テープが残っている。

 ケチケチせずに「堺貼り紙・看板散歩/天牛堺書店北野田店万事休す篇」hatebuのときの写真も紹介しておくと……。

20190413214652

4月13日

 もちろん、イタズラで剥がされたのかもしれないし、通行人が足許をうっかり引っかけて剥がしちゃったのかもしれない。でも、ひょっとすると次に入る店舗が決まって連絡先を掲示しておく必要がなくなったということかもしれない。ここは駅前ビルのヒトがよく通る場所だもの、どのような店であれひと通りちゃんとしていれば何とかやっていけるくらいのところぢゃないか。賃料がどれくらいだか知らないからホントのところはわからないけれど、素人目にはとりあえずそう見える。

 

20190422140020

4月21日、ご近所標本木

 ご近所の桜はもうすっかり葉桜だ。いつの間に準備されているのか、花が散り始めるとただちに葉は広がり始める。花の芽は年を越す前から膨らみ始めているのが目に見える。ずっと冬の間をその姿態で過ごしようやく束の間の花の時期を迎える。葉はその兆候を感じさせない。いつの間にやら秘密裡に準備万端。

 そういうふうに見てみると、桜にとって花とはずいぶんコストの嵩むものというふうに見える。たいがいの場合生存には不可欠とはいえない部位を、葉が落ちて日も弱い、光合成も思うに任せぬ季節に長期にわたって育み続けなければならないというのは、まぁひたすら面倒臭そうだわね。

 別に天牛堺書店を巡って何かの寓意があるわけぢゃないです。単なるおまけ。

 

立ち読み課題図書、その他

 kotoriko先生本待望の単著。

 

脳のリズム
脳のリズム
posted with amazlet at 19.04.22
ジェルジ・ブザーキ
みすず書房
売り上げランキング: 21,171

 中身もおもしろそうなのだけれど、それはさておき、《「脳は予測装置であり、その予測能力は、絶え間なく生成しているさまざまなリズムから生じる。」2006年に刊行された原著は、かつて“ノイズ”にすぎないとされていた現象の見方を一変させ、すでに現代の古典となっている。本書はその待望の邦訳》(強調引用者)との売り文句、干支が一廻りするかしないかで古典になっちゃうというあたり、脳科学の類の日進月歩だか秒進分歩だか具合を如実に表わしているってことになるんですかね。

 

金沢 (1973年)
金沢 (1973年)
posted with amazlet at 19.04.22
吉田 健一
河出書房新社
売り上げランキング: 1,094,552

 今、ぼそぼそと読んでいるところ。実は天牛堺書店北野田店で落手したのだった。新本なら『金沢・酒宴』(講談社文芸文庫)あたりがギリギリか。

 ケッタイな小説、擬似仙郷小説みたいなのかしら、何にせよ、話に出て来る忍者寺よろしく上がったり下がったり行きつ戻りつしてなかなか先に進めない。