本日のSongs/Miyake Haruka - 空白ep
三宅 遥(Miyake Haruka) *1の新譜+MVの残響レコードによるオフィシャルでの公開。
すでにYouTubeでは、Miyake HarukaのTopicが出来ていて、新宿タワーレコード限定リリースの『夜とサイダー』以外のアルバム類は試聴できるようになっている。以下にplaylistをあげておく。
- EMERGE - YouTube
2017年11月29日リリース。
- midnight blue - YouTube
2017年11月29日リリース。
- 空白 - YouTube
2019年7月6日リリース。
すでに公開している音源に加えての公開となると、『空白』を推すレーヴェルの意欲みたいなものの強さを感じないわけにはいかない。
声もチャーミングだし、歌詞は歌詞で独自の世界を作りつつある感じ、今のままでも心を鷲掴みにされるヒトも多いんぢゃないかしら。ご一聴お薦め。
海外ならこういう新譜アルバム音源の公開はすでに珍しいものではなくなっている。ここで紹介した「本日のSongs/Lucy Rose - No Words Left」 みたいなアーチスト本人のチャンネルからということもあるし*2、「本日の音楽/Ryuichi Sakamoto - Black Mirror: Smithereens」 みたいにレーヴェルからの公開もあるし、「本日のSongs/June Tabor - Ashore」 のようなYouTubeのTopicで編集されたものもある。海外のインディーズレーヴェルから音源を出している場合だと、「tricot - 3」(Topshelf Records、YouTube) みたいに、国内では無料の音源公開はなくても海外では公開されている*3ことだってある*4。でも、国内のアーチストのアルバム音源をアーチスト自身やレーヴェルが公開することは、まだまだ少ない。
国内外それぞれの地域によってマーケット事情は異なるのだろうから、無料公開が先進的だと決まった話でもないだろう。でも、ラジオなりテレビなりでの音楽番組が減ってしまった現在、売れ筋から少しでも外れるところがあるアーチストさんの世間様への露出機会は、もうネットにしか見出だせないのではないかと思えなくもない。今回のようなケースは今後増えてくるんだろうか。
もちろん新しいヒトがこうしたチャレンジに打って出てくれることもありがたいのだけれど、古いヒトたちの歌のことも気にかかる。個人的には、小室 等とか西岡たかしとかの界隈らへん。オンラインで古い音源はなかなか耳にできない。何かの間違いででも、何とか若いヒトたちの耳に滑り込む機会がなければ、彼らの歌は忘却に任されることになりやしないか。それはそれで結構な文化的損失だろう。忘却に任せるのも悪くないんぢゃないの的な、潔さげな云い方はこの場合陳腐としか評しようがない。より積極的にヒトビトの耳に届く策を練らなきゃいけないのは、そのへんぢゃないのかなぁ。そうでもないんですかねぇ。う~ん。