本日の自作自演/Dance
ホントはざっと30年も昔でございますがぁ\(^o^)/。
《I like it. Unusal*1 you have your own style ! sounds great.》とのコメントを賜る。7年前の投稿、3年ぶりのコメントというのも何だかうれしいぢゃないか、ということで何となく自作をめぐるよしなしごとを。
本作、元々、普通ぢゃない作品を作ろうとしたというよりも普通ぢゃない作品を自分なりに模倣して軽く聴けるものに作り直してみたというのが実際のところ。なのでこういう言葉を賜るとなんだか申し訳ない気分になる。
気づく方がどれくらいいらっしゃるかはわからないけれど、テリー・ライリー(Terry Riley)*2やドン・チェリー(Don Cherry)*3の作風を、自分の出来る範囲でそれっぽく真似したつもりのもの*4。盗作しようとしたわけではなくて、模倣してみることで理解なり批評的な視点を見出すなり出来たらいいかなぁというつもりで拵えたもの。ほれ、夏目房之介のマンガ批評なんかでも、模写を通して作品の描かれ方を確認するってのがあるぢゃないですか。つもりとしてはああいう感じに近いんだと思う。
上の音源では音色の選択がテリー・ライリーともドン・チェリーとも違っていて、模倣だなんて思いもよらないというリスナーさんがいても全然おかしくないのかもしれない。でも、以下のように音色を変えてみると、ちょっと聴こえ方は変わってくるんぢゃないかしら。
FM-Townsの内蔵音源で作ったヴァージョン。たぶん90年代の初めあたりに作ったもので、こちらが「元々」の試みになる。もう30年くらい昔の話になっちゃうのかぁ\(^o^)/。今は亡きニフティーサーブ*5の、複数あったTowns関連フォーラムのどれだかで初めて公開したときには*6、テリー・ライリーの代表作「A Rainbow in Curved Air」*7を思い浮かべたというような感想をいただいた記憶がある。音色の選択のおかげで、そのへん、バレやすくなっているということなのかな。拙作のほうでは、「A Rainbow in Curved Air」では使われていないけれど、ライブなどでは本人に頻用されていたらしい電子オルガンとその演奏を遅延再生するテープレコーダーの組合せ*8を意識して、タイミングをズラした同じ音列を鳴らしていたりもするのだけれど、まぁそのへんは誤差みたいなもんだったかぁ\(^o^)/。
Towns内蔵音源版作品(もどき)をStandard MIDIに変換してYAMAHA QY-100で弄り直したのが冒頭のインチキ・アコースティック版。QY-100で作ったMIDIファイルをiTuneでMP3化した。火事でTowns、QY-100その他制作環境は失ってしまったのだけれど、インチキ・アコースティック版は、MIDIファイルをネット某所に上げていたおかげで生き延びることが出来た。内蔵音源版はニフティーサーブ時代、拙作を聴いてくださっていたからすさんという方が手元に保存していらしたEUP形式のファイルをMP3に変換したもの。ひたすらありがたやありがたやm(_ _)m。
で、模倣しようとしてわかったことといえば、テリー・ライリーにしてもドン・チェリーにしても、自分なんぞよりはよほど幅広い音楽的手駒の持ち主であって、敵うわけがないという、鼻っからわかりきったことだけだったという
現在のSoundCloud、プロファイルページ(e.g. neanderthal yabuki | Free Listening on SoundCloud )には「Top tracks」というコーナーがある。いつ頃出来たんだかよくわかんないのだけれど、最近の再生頻度が髙いものから順番に作品を取り上げてあるみたいだ。そこでは上の「Dance」2曲が「夜明けのお月様と二言三言」 *9を差し置いてトップに並んでいる。あらま。
とくに内蔵音源版は、昨年夏の段階では通算再生回数がたかだか300回程度だったはずで、いつの間に倍する回数に伸びたのやら驚くばかり*10。まぁ、何かの間違いであれ、これまたひたすらありがたい話でございます。とくに最近は、浦安方面からのアクセスが多いようで千葉県には足を向けて眠れません\(^o^)/。
Terry Riley: A Rainbow in Curved Air & Poppy Nogood and the Phantom Band
- 発売日: 1988/03/15
- メディア: MP3 ダウンロード
*1: ママ。たぶん「Unusual」のことだよね?
*4: 本作と直接には関係ないのだけれど……。テリー・ライリーとドン・チェリーがコラボしていたなんて、YouTubeで見かけるまで全然知らなかった\(^o^)/。YouTubeには複数コラボ作品があがっているので、興味のある方は検索してみられたし。って、興味のある方ならとっくに見つけていらっしゃるかぁ\(^o^)/。
*5:cf. google:ニフティーサーブ
*6: 公開時は「こもれびのダンス」というタイトルだったように記憶している。
*7:cf. Terry Riley - A Rainbow in Curved Air - Full CD (HQ) - YouTube 。野良モノみたいだけれど、7年も放置されている。たぶん、著作権まわりの処理も済んでいるんぢゃないかしら。削除されていたら、タイトルで検索すれば、まず問題のないライブヴァージョンなんかには間違いなくたどり着けると思う。聴き比べると、さすがに拙作はメチャクチャ見劣りというか聴き劣りしちゃうんだけれど\(^o^)/。カッコいいわねぇ、テリー・ライリー。
*8: つまり、演奏と同じ内容が少し遅れて演奏に重なる形で再生されるようになっている。
*9: こちらも知らぬ間に再生回数3100回超え、ご愛顧感謝でありますm(_ _)m。
*10: 2019年12月4日現在、通算再生回数720。