本日の備忘録/The parrots that understand probabilities

 日本語情報としては、「ミヤマオウムに確率を理解する能力、統計データで意思決定 研究」(AFPBB News) hatena bookmarkあたりかな。

 ミヤマオウムは他の動物と比べて頭がいいという以上に過去や未来に結構複雑な表象を持っているに違いないと思えるところが、つまり量的なアレではなくて質的にオツムの出来が違っていると思えるのがびっくりすべきポイントみたいに見える。単純に過去を思い起こし未来を思い描くという営みでさえ、かつてヒトの特権であるかのように語られたものだけれど、そこいらへんはもう充分怪しい見方になっちゃったということなのだろうか。ぼんやりと、そういう単純な条件反射的未来予測みたいなものから、確からしさを勘定に入れた判断が絡んだ予測への進化論的な変化、確かめようのない歴史を妄想してみたりする。というわけで、φ(..)メモメモ。

 

 ウェブで最初に見かけたのはヴィデオのタイトル「The parrots that understand probabilities」だけだったから、そんなのどうやって確かめるのやら、見当がつかなかったのだけれど、実験方法もなるへそ。これなら他の動物たちでも使えそうに見える。お犬様、ねこ様あたりどうかしらね? お犬様あたりなら結構いい線行くんぢゃないかしらね。そうでもないかなぁ。う~ん。

 単純な因果に加えて確率論的な予測が加わってゆく過程って、たぶん自分自身の個人史の中でも起こっていたに違いないものだ。でも、そんなもの、まぁっったく記憶にないもんなぁ。そういう変化のあった時期って、生まれたばかりではなく、それなりに成長してからなんぢゃないかというような気がするぢゃないですか、当てずっぽうだけれど。ピアジェが明らかにした、子どもの量保存の無理解みたいな有名なヤツだって、もうそんなお莫迦をしでかしていた記憶なんかないもんね\(^o^)/*1。あれだって、そんな理不尽な考え方をしていたってことくらい、たまにはうっかり思い出したって良さそうなものぢゃない?

 というようなことを考えると、ヒトの子どもは今回の実験に対してどんなふうに反応するもんだろうか、ってなあたりも気になってくる。というか、確率論的な推論を、ヒトの子どもが行うかどうかなんてもうとっくにわかっていたりするんだろうか? それはそれであっておかしくない話だわね。

 

その話、諸説あります。

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 諸説、ありますかね。

 

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