本日の備忘録/SURREAL! Two Dozen Oil Tankers Anchored Off California Coast

 原油価格の暴落とは、すなわち原油が供給過剰に陥っているということ。おかげで石油会社は貯蔵施設を使い果たして、ここ南カリフォルニア沖ではタンカーが余剰原油のための浮動貯蔵庫として使われているとかなんとかなのだそうな*1

 

 なんでも簡単に「シュール」云うなと思いはするのだけれど、具体的なブツを以て示されると、これはやっぱりなかなかなモノなのだと実感するしかないわねぇ。う~ん。

 原油の供給過剰とは、またすなわち旧来の経済産業活動の低下でもあって、それはまた気候変動に与える影響の小さくはない出来事でもある。

 おそらくは短期的部分的にすぎない環境浄化すら、経済やヒトの活動に大きな制約をもたらすことが判明してしまうと、さて以降の気候変動を小さなものにとどめようとする運動にどういう影響を与えることになるのか、心配になってくる。

 しかし、気候変動にともなって感染症がこれまで以上に流行しやすくなるとの予測も以前からある。先々のことを考えるなら、そういう活動の足をひっぱるのではなく、僕たちの社会の今回のようなドタバタした対応を深刻に反省しておく必要があることも間違いのないところ。

と、これは先月下旬に公開されたヴィデオ。自動生成英語字幕利用可。ちょっとアレな感じかも、だけれど、こういうの、日本語では目にする機会がないかなということで、まぁ。

 もう少し穏やかなもの、通常のメディアが扱っているものなど、いろいろYouTubeには上がっている。「corona atmosphere change clean」あたりの単語をテケトーに並べて検索を試みられたし。しかしなぁ、日本のメディアのモノだとインドなり中国なりの空気が澄みきった様を、どちらかといえばおもしろおかしく扱ったものが多くて、いささか憂鬱な気分になっちゃうな。

 

感染症 ウイルス・細菌との闘い (別冊日経サイエンス238)
 

 実は未読なんだけれど\(^o^)/、書影左下に《気候変動で広がる人獣共通感染症》との文字列があるのが気になるところ。このへんの話題が気になるヒトは一読の価値ありなんぢゃないかしら。どうかしら。

 

*1:《The ships are scattered across waters from Long Beach to the San Francisco Bay.》と再生ページの概要欄にはあるのだけれど、ロングビーチからサンフランシスコ湾ってどれくらいの距離なんだろう? 地理の見当がなくてよくわかんないのだけれど、まぁわざわざそう書いてあるくらいなんだから、それなりに小さくない距離なんだろう\(^o^)/