本日のデザイン/スマートマスク、ちょっとカッコよくないですか。

 こういうのを配布していたら、だれかさん、支持率急上昇赤丸付きってな具合だったんだろうになぁ\(^o^)/

 どの程度の製品なのかはわからない。ATMOBLUEというメーカーのサイトhatebuを覗いてみると、《A wearable, smart air purifier that blocks 99.9% of bacteria, pollution, smoke and allergens》なんてずいぶんイケてそうなことが書いてある。話半分だとしても「漏れ率100%」だという某マスクと比べれば大したモノぢゃないか*1

 

 というようなあたりは、野暮なお話としてとりあえず傍に措くとして、ここで目を向けたいのはスマートマスクのデザインのカッコよさだ。今では布マスクの作り方がネット上のあちらこちらで公開され、各人各様いろんな絵柄の生地を使ったマスク写真も見かける。そういう意味では彩り豊かなマスクが楽しめるようになった。けれど、多少の立体感があるとはいえ布切れに耳にかける紐という。パタン化した全体の造形の貧しさは免れがたい。そこに合成樹脂の自由な造形を持ち込むことが出来るようになれば、一気に形状のヴァリエーションが増すのではないか。マスク程度の大きさであれば、比較的安価な3Dプリンタでも製作出来るだろう。合成樹脂とマスク本来の機能を担うフィルタ部分を組み合わせるだけでも、マスクの見た目の楽しさは増える。さらにそこにアロマのケースみたいなもの*2を組み合わせれば、香りの楽しみも加わって来るだろう。

 考えられるデザインはいろいろありそうに思う。パッと思いつくところでは、防毒マスクみたいなものなどどうか。なんとなくパンクな感じが漂うような。生きていればギーガなりシド・ミードなりあたりにデザインを依頼してみればさぞかし、みたいな妄想も広がる。って、そういえばフェイスハガー風マスクがすでにあったっけか\(^o^)/*3

 

立ち読み課題図書、その他

エイリアン フェイスハガー ラテックスマスク
 
ヒエロニムス・ボス: 奇想と驚異の図像学

ヒエロニムス・ボス: 奇想と驚異の図像学

 

 てんで手が出ないので、篤志家のあなた、これ、わたくしにくれてやりましょうよ。

 

*1:cf. 本誌入手の「アベノマスク『仕様書』でわかった“欠陥”と国内生産の謎 『命取りになる』と自民党幹部」(アエラドット) hatena bookmark、3ページめ。《聖路加国際大大学院の大西一成准教授(公衆衛生学)は、届いたアベノマスクの「漏れ率」を計測した。漏れ率とは、マスクの外側と内側の粒子の数を計測して、どれくらい内側に入り込んでいるかを調べるものだ。/5回計測したところ、5回とも100%の漏れ率だった。つまり、外に浮遊している粒子が全て内側に入ってしまっているということだ。/「ウイルスの取り込みを防ぐという観点から言うと、ほとんど効果がない。布ではフィルターの役割を果たしていないことに加えて、サイズが小さいので隙間ができやすい。一生懸命マスクの周りを押さえて測ってみても、漏れ率は97%でした。人からの感染を防ぐ効果は期待できませんね」(大西准教授)》。ただし、通常マスク着用が推奨されるのは、着用者への感染を防ぐためではなく、無症状など自覚のない感染者による他人への感染を多少なりとも減らすためだとされるのではなかったかな。ちょっとこのへんの記事の書き方はフェアではないようにも思える。

*2: 上のスマートマスクでは、ファンのついたカプセルみたいなものが着脱出来るようになっているけれど、そのカプセル部分をアロマケースにするといった工夫をすればいいんぢゃないかな?

*3:cf. google:フェイスハガー マスク