本日のロボット/Meet the dolphin that could help end theme park captivity

 Reutersでの公開は今日。けれど、改めて調べてみると結構前から報じられていたみたい*2

 とはいえ、初めて見ればこれは驚いちゃうよねぇ。パッと見、というか、この画質だとどう見てもホンモノに見えるイルカくん、なんとロボットなのだそうな。まだリモートコントロールだとはいえ、そんなもの追々AI制御に換えることだって充分可能だろう。こりゃ大したもんだ。

 大したものだというのは、もちろんヴィデオ中の話にあるような、謂わば動物虐待を回避する用途においてだってそうだけれど、その他の用途にだっていろいろ大した効用がありそうぢゃないか。僕はマイク・ニコルズ監督の『イルカの日』*3を思い起こしちゃった。

 映画では大統領暗殺の手段としてイルカが用いられそうになるわけだけれど、生きているイルカくんともなれば当然調教の手間暇がかかる。しかも完全に思い通りの行動をとってくれるかどうか、適当に知的な動物だと気まぐれな行動に出ないという保証はない。このあたり、見かけはイルカそのもの、訓練の手間暇いらずで完全に思いのままにコントロール出来るロボットとなれば、少々コストが嵩んだとしても軍事目的にはうってつけ、新型隠密兵器となっちゃう。映画の時代とは違って冷戦のような厳しい対立はないように見えなくもない。とはいえ、アレコレ対立の火種みたいなものはいくらでもあって、この手のアレコレはなかなかリアリティを失わない。いやはや、やれやれだ。

 バックに流れるジョルジュ・ドルリュー(Georges Delerue)*4の音楽は、未復旧エントリでは一度取り上げたことがあったと思う。「Georges Delerue - The Day of the Dolphin 【HD】」(YouTube)とか*5でどうぞ。

 

 ブルーレイだとちょっと高いかぁ。DVDくらいならずいぶん安くなる。プライムとかのレンタルだと桁が一つ安くなる。

 

 ただのフィギュアみたいに見えるのになぜに「変身」であり「ロボット」であるのか。そのへんはリンク先で確認されたし^^;

 

*1: 日本語報道ヴィデオとしては今のところ「動物に優しく イルカ型ロボット アメリカ」(FNN、YouTube)がある。ただし、日本語報道のヴィデオは割と短期間で削除されることが多い。ご覧になるなら今のうちか。ただし、Reutersには日本語版チャンネルもあるので、追々そちらで日本語字幕入りのヴィデオが登場する可能性もある(と思う)。

*2:cf. RNZ Interview Robot Dolphin - Made by Edge Innovations - This is an animatronic! - YouTubeThese Hyper-Realistic Robotic Dolphins Could Save Captive Show Dolphins | Future Blink - YouTubeHyper-Realistic Robotic Dolphins - Quick Bytes - YouTubeThis robot dolphin could replace captive animals at theme parks - YouTube。Mashableなんか、もう完全にうっかりの見落としだわね\(^o^)/。

*3: リンク先はウィキp。ただし、作品と冷戦の関係その他は説明がない。そんなもんか。

*4: リンク先はウィキp。

*5: YouTubeには「Georges Delerue - Topic」があって、『イルカの日』のサントラもplaylistになっているのだけれど、Premium会員限定。cf. Day Of The Dolphin (Original Soundtrack) - YouTube