本日のギター・メモ/「空に小鳥がいなくなった日」歌伴パタンの構想

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A(9)とEm7の反復パタン

 思いつきの個人的メモ。五線紙に書いているけれど、一応タブ譜。線を弦とみなすのではなく、線と線の間の部分を弦とみなして読む。一番下ト音譜でD音相当のところが6弦、同じく一番上G音のところが1弦という見立て。今はどうなのか知らないけれど、昔ステファン・グロスマン(Stefan Grossman)が使っていた書き方。少なくとも肉筆の場合、線の上に数字を書く一般的なタブ譜よりもこちらのほうが読みやすいんぢゃないかと思うのだけれど、どうか。

 「本日のSong/空に小鳥がいなくなった日」でテケトーなことを書いた部分のテケトーな具現化というわけでまぁ。

 今歌うとすれば、もう少ししょぼくれた歌い方もあっていいか。預言の成就を妨げられずに来たことを「知らずに歌い続け」るのは、どんどん難しくなって来ているというひねりを加えた感じか。

 そうなるとアレンジも変えてみたくなる。NHKの『みんなのうた』テキストの譜面では《C⇒Gm7》の繰り返しで始まっているけれど、このあたりギターで弾き語りを考えるなら、play keyとしては《A⇒Em7》に代えてCapo3くらいにしたほうが全体のコードも押さえやすくなりそう。ついでにAは、3弦6フレットと4弦7フレットだけを押さえるオープンハイポジションのA(9)、Em7は3弦7フレット、4弦5フレットで5弦はミュートの同じくオープンハイポジション、でもって力強いコードストロークではなく、ひょろひょろとしたアルペジオのパターンを考えると、緩い感じのイントロが出来上がるという感じか。

 右手の指使いは多少珍しいものと見えるかも。これはポール・サイモンPaul Simon)が昔使っていたもので、たとえば「A Most Peculiar Man」(Paul Simon、YouTube)で用いられているアルペジオの基本パタンとだいたい同じ*1。右手親指、人差指、中指の3本だけで、ただし所謂「スリー・フィンガー・ピッキング」ではなくてアルペジオらしい音を弾くために作られたパタンなんぢゃないかしら*2

 Em7のパタンを2度目の反復では少しばかり変えている。《A(9)⇒Em7》の組み合わせは、曲中何度も繰り返されるものだから、弾き方まで同じだとちょっと退屈かな、というわけで構成音の登場順序を変えたというわけだ。ただし、右手のパタンを変えるのは面倒臭いので左手の押さえ方のほうを変えてみた。このほうがどう考えても楽だわね*3

 この繰り返しだけでコーラスの前半はおおよそカヴァー出来る。

 あとは、調子を変えて登場する2度目の「森にけものがいなくなった日」のところ以降、F#m⇒G⇒DM7⇒F#⇒Bm(7)⇒AM7⇒GM7⇒E(9)×2をどうするか*4。基本的には同じパタンでこなして問題なさそうだけれど、F#のあたりくらい変化をつけてみたいところか。このへんのいじり方次第で、オリジナルとの違いをはっきりさせたカヴァーが仕上がるかどうかという感じかなぁ。あとは、ブリッジを2コーラスごとに設けて、4番を終えたあたりに間奏を挟むというような伴奏の全体像を思い描いているところ。間奏は弾き語りだと面倒だから、アルペジオのパタンをずるずると弾いてゴマカシますか\(^o^)/。

 

 まだ弾いていないのだけれど、頭の中にはそれなりのカヴァーが出来上がりつつある。追々録音でもするかと思いもするのだが、その場合、大問題としてヴォーカルをどうするってのが大浮上してくるのであつたぁ\(^o^)/。

 

The Paul Simon Songbook

The Paul Simon Songbook

  • アーティスト:Simon, Paul
  • 発売日: 2004/03/22
  • メディア: CD
 

 「A Most Peculiar Man」の弾き語り版所収。他にストリーミング版、MP版もある。

 

*1: 簡単なパタンなので、たぶんそれ以前から使われていてもいいように思うのだけれど、不勉強で知らない。ご存知の方いらしたら、どうか優しくご教示賜れますようm(_ _)m

*2: ちなみに1小節のお尻の音2つをオミットすると「Scarborough Fair」(Simon and Garfunkel Bootlegs、YouTube)アルペジオ基本パタンになるというのもポール・サイモン教徒ならば知っておかねばならない基本事項である。

*3: ギター入門者さんだと、左手のポジション移動に慣れるまではちょっと面倒かもしれないか。

*4: コードはテケトーなオープンハイポジションなどを混ぜているので、変なおしゃれ系と見えるものになっているけれど、たぶん実際にはそうオシャレには響かない(予想)。