本日の備忘録/サトゥルヌスな人びと

 僕がこちらの社長さんなら*1、《「アンパンマン」の設定にも受け継がれているように、私たち日本人はヒトの顔を象ったものを食べることによって特別の祝福と霊力を得る伝統を持っています。顔象の霊力によって新型コロナ感染症への最大の攻撃を行おうというわけです。近代西欧合理主義に侵された頭ではちょっと理解が難しいかもしれませんが》とか何とかテケトーな話をして相手をビビらせちゃうんだがなぁ\(^o^)/。

 敬老の日のための注文がとくに多いとのことだが、ということはたぶん孫の顔がプリントされたマカロンなりどら焼きなりが大量に作られ、当日、翌日、翌々日と孫の顔を喰らう爺様、婆様がいらっしゃるということか。記念にとっておくといっても、干乾びて黴びたどら焼きでは様にならない。それぢゃぁもったいないからと、やはりがぶりとやっちゃうんだろうか。

 

 こういうものを取り上げるのは、毎度ながら変態日本人の珍奇な行いを紹介してやろうという魂胆が働いているからだろうか。取り上げているメディアがRUPTLY、Russia Todayの子分メディアだから余計にそういうふうに感じてしまうのかもしれないけれど*2

 でも、日本人の目からすれば、ヒトの顔を喰らうことにかけては、たとえば、アメリカのほうが気持ち悪いと感じないでもない。

 タイトルだけで粗方の内容は見当がついっちゃうかもしれないが、いやぁ、ここまでリアルに作りますかね、自分の頭部のケーキですよ*3。いやはや。

 しかしながら、3次元的にまでリアルだとなると、敬老の日に孫の頭部のケーキを贈られたとして、爺様婆様、もったいないからといってこれにガブリと喰らいつけるかどうか。いやいや老人が子どもたちを可愛がるのは、子どものエネルギーを吸収しちゃうためだと俗にいうくらいだもの、いっそ喰っちゃったほうが手っ取り早いと考える爺様婆様もいないとはかぎらない。それとも古代ギリシア・ローマからの人類の伝統に則って「我が子を喰らうサトゥルヌス」*4よろしく喰っちゃうんだろうか、ガブリっと。

 

ゴヤ大全(高画質版)

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*1: いいなSTORES

*2: このへんについては、「本日の備忘録/アンタルヤ空港を直撃する竜巻」「バレンタインデー粉砕デモとか、メディア報道と多数者/少数者問題とか」あたりでの両メディアについての説明を参照されたし。

*3: ご自身の頭部のケーキ以外にも、「The Most EPIC Christmas Cake EVER | DIE HARD CAKE」(Sideserf Cake Studio、YouTube)なんてのもお作りになっていらっしゃる。いやぁ\(^o^)/。

*4: ルーベンスのもあるけれど、頭部も喰らっちゃったということならゴヤかなぁ。cf. google:ゴヤ 我が子を食らうサトゥルヌス