本日のデザイン/Razer's 'smart mask' concept claims to be the 'most intelligent mask ever created'

 この手のマスク、以前にも「本日のデザイン/スマートマスク、ちょっとカッコよくないですか。」で取り上げたことがある。その後もいろいろデザインの改善はもとよりそれなりにインテリジェンスっぽい機能を加えたマスクが登場したけれど、なにほどか秀でたところがあってもまぁ誤差の範囲、ということはつまり先行者に追随するに過ぎないシロモノにとどまっていたといっていい。長らくそういう状態が続いていたんぢゃないかと狭い観察範囲からは見えてしまう。しかし、今度のこれはなるほど「a major upgrade」といって良さそうな製品に見える。

 通常のマスクの機能の洗練に加えて、顔面の持つコミュニケーション能力を損ねない機能、半透明の本体や拡声機能、暗闇での照明機能の存在は、観察範囲を振り返るかぎりでは目にした記憶がないものだ。その他の機能もうまくまとめられている*1。聾唖者対応といった限られたところでなら、口唇の動きの可視化を図るデザインはすでに登場済みだけれど、それを一般健常者が主たるユーザとなるマスクに導入したというの、実はなかなかぢゃないかな。

 あとは「環境にやさしい」あたりも挙げておくべきか。ただし、これをありがたがるユーザはどの程度いるか。いい心がけに決まっているのだけれど、一般消費者への訴求力としては必ずしも……という気もする。逆に、そういうモノを使っているぞというあたり、ユーザにある種のステータスを与える要素にはなるだろうから、むしろ高額にしても一定数を売るには都合がいいということなんだろうか。とかいい加減なことを考えたりするが\(^o^)/、果たしてどうか。

 もちろん、見た目のデザインもカッコいい。照明の形状や取り付ける場所もセンスがいいように見える。このあたりだけを真似したパチもんを作っても若い層には売れちゃいそうな気がしないでもないぞ\(^o^)/

 欧米のマスク嫌いの習慣の克服と、どこまで安くできるかが勝負か。

 

 製品そのものについては以下のヴィデオがちょいと詳しいかも。

 開発メーカーからオフィシャルチャンネルで公開されているヴィデオ、「Project Hazel | World's Smartest Mask」(R Λ Z Ξ R、YouTube)に、GameSpotチャンネルのCES番組を組み合わせたもの、なのかな。

 YouTubeで「Razer Smart Mask」を検索すれば、本製品を扱ったヴィデオはゾロゾロ出て来る。

 

 別にこれがお薦めというわけではないのだけれど*2、上のマスクを眺めているうちに、マスクの周辺機器みたいなものにはまだいろいろ考える余地があるかもしれないという気がしてきた。紫外線照射が新型コロナウイルスの殺菌*3には有効だという。マスク専用機を作るとすれば、これにマスク専用洗濯機を付加しちゃうとか。

 あるいは、マスクそのものを複数のモジュールによって構成するようにして、機能を変更拡張できるようにするとか。ベンチレータまわりにアロマ関連装置をつけたり、マスク本体に携帯電話機能を付加できるようにしたり、頭周りにそういう装置の基地みたいなものがあるのだと考えるといろんなことがまだまだできそうな気がする。自分で開発する気力も資力もないけどさぁ\(^o^)/

 

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  • メディア: ヘルスケア&ケア用品
 

 これは実際に使っている。僕はどうも鼻が詰まりやすいので、マスクを着用するとサージカルなやつでなくても息苦しくなることが多い。これをマスクに噴霧すればまぁまぁしのげるようになる。

 最初のうちは量の見当を誤って、目が開けられないような状態になることもあったのだけれど、そこいらへんをなんとかカントかすれば、デカルトだ\(^o^)/

 

*1: たとえば、紫外線による消毒という機能そのものは目新しいものではないが、それを製品付属のケースに組み合わせるというようなやり方。

*2: この価格帯の同趣旨の機器、カスタマーレビューが割と評価が分かれていて、評価する側のも批判する側のも今ひとつ信用できない感触がある。

*3: ウイルスは「細菌」ではない。けれど、用語としては対ウイルスの場合でも「殺菌」を用いるのださうな。