本日の終活/Everything Put Together Falls Apart

 というわけで、ポール・サイモンPaul Simon)も、ということになったわけか。以下、テキスト情報。

 その他いろいろ。

 版権がどこのどなたがおいくらまんえんで手に入れよう*1が、ポール・サイモンの書いてきた歌の性格がガラリと変わるわけではない。作品が売れたら一定の取り分が(額は変わるかもしれないけれど)ポール・サイモンの懐に入ることもこれまでと変わりない。もちろん、今日的な音楽聴取環境の変化の中で高名な書き手作品の版権を手にすることがソニー・ミュージックパブリッシングに大きな金銭的利益をもたらすに違いない。とはいえ、これまでもずっと聴いてきた人間からすれば、だからどうしたってなもんである。

 けれどとはいえ、昨年11月のテイラー・スウィフト(Taylor Swift)のような若いヒトによる譲渡であればまた話は違っても来ようが、今年10月13日でいよいよ80歳になるポール・サイモンともなると、こうした謂わば財産整理みたいなことがあると、なんだか教祖様もいよいよ終活をお始めになったってことなのかな、と信徒は切なくなってしまうのですね\(^o^)/

 というわけで現在の感慨を教祖様の歌で譬えると、というわけでもないけれど……。

 いやしかし、これはルー・リードLou Reed)がSpotifyに残したプレイリスト、「Liked from Radio - playlist by Lou Reed」(Spotify)のトップにある作品だったりもするのだったのだったったぁ\(^o^)/。なんかしらいよいよ不吉ぢゃぁ!

 

ポール・サイモン 音楽と人生を語る

ポール・サイモン 音楽と人生を語る

 

 値は張るけれど、とてもよく書かれた伝記だったと思う。ファンなら必携。

 

イン・ザ・ブルー・ライト

イン・ザ・ブルー・ライト

 

 旧作の歌詞やアレンジの見直しがどれも素晴らしい。とくにyMusicがバックに入った「René and Georgette Magritte with Their Dog After the War」*2など、泣くより他に対処のしようがない(ノД`)シクシク

 

PAUL SIMON

PAUL SIMON

  • アーティスト:SIMON, PAUL
  • 発売日: 2011/06/03
  • メディア: CD
 

 「Everything Put Together Falls Apart」収録。「Everythig ~」、昔々の邦盤では「いつかお別れが」という、何を考えているんだぁ!的邦題がついていたりしたのだった。それはさておき、サイモンとガーファンクルSimon and Garfunkel)解散後初のソロアルバムとずいぶん古くなっちゃうけれど、これ、今でも聴き返す頻度はサイモン作品中、かなり高いよなぁ。というわけで、たぶん好きなんだと思う。

 

 ポール・サイモンの場合、サイモンとガーファンクル時代も含めて、オリジナル・アルバムの出来が素晴らしい。サイモンとガーファンクル『グレイテスト・ヒッツ』や上に上げた『イン・ザ・ブルー・ライト』のようなオリジナルに劣らないコンピレーションや再録音モノもないわけぢゃないけれど、それは数多あるコンピの例外中の例外と申し上げておいて大過ない。だから、これからポール・サイモン作品に触れようというヒトは、ケチケチしないでオリジナル・アルバムを買い集めるのが原則的に正しいということになる。

 

*1: 噂的には9桁ドルとの説が有力みたい。でもそれ、ボブ・ディランのときの譲渡額とかからのアテずっぽでしょ?  たぶん。

*2: リンク先はYouTubePaul Simonチャンネルの再生ページ。