というわけで、ポール・サイモン(Paul Simon)も、ということになったわけか。以下、テキスト情報。
- Paul Simon Sells His Entire Songwriting Catalog to Sony - The New York Times
別に特別長いわけではないのだけれど、まだ全部読んでいない\(^o^)/。ざっとあれこれ見た感じ、今のところ一番詳しいのかな?
- Paul Simon sells song catalogue to Sony for undisclosed sum | Music | The Guardian
平均的報道という感じ。
- 米歌手ポール・サイモン、全楽曲の権利をソニーに売却 | ロイター
版権の話題だというのに、ポール・サイモンの肩書を「米歌手」としてしまうのはどうなんだろう。まずは「シンガー・ソングライター(singer and song writer)」と書くべきだろう。略すとしても、版権の話題なら「singer」を残してもそれほどの意味はないのであって、どうしたって「song writer」のほうを選ぶべきなんぢゃないのか。あ、あと、ポール・サイモン、本人も認めているように歌はうまくないもんね\(^o^)/
- ポール・サイモン 自身の楽曲の音楽著作権をソニー・ミュージックパブリッシングに売却 - amass
- ポール・サイモンの全楽曲、ソニー音楽出版が取得 | Musicman
- ソニー、ポール・サイモンさんの楽曲権利取得: 日本経済新聞
その他いろいろ。
版権がどこのどなたがおいくらまんえんで手に入れよう*1が、ポール・サイモンの書いてきた歌の性格がガラリと変わるわけではない。作品が売れたら一定の取り分が(額は変わるかもしれないけれど)ポール・サイモンの懐に入ることもこれまでと変わりない。もちろん、今日的な音楽聴取環境の変化の中で高名な書き手作品の版権を手にすることがソニー・ミュージックパブリッシングに大きな金銭的利益をもたらすに違いない。とはいえ、これまでもずっと聴いてきた人間からすれば、だからどうしたってなもんである。
けれどとはいえ、昨年11月のテイラー・スウィフト(Taylor Swift)のような若いヒトによる譲渡であればまた話は違っても来ようが、今年10月13日でいよいよ80歳になるポール・サイモンともなると、こうした謂わば財産整理みたいなことがあると、なんだか教祖様もいよいよ終活をお始めになったってことなのかな、と信徒は切なくなってしまうのですね\(^o^)/
というわけで現在の感慨を教祖様の歌で譬えると、というわけでもないけれど……。
いやしかし、これはルー・リード(Lou Reed)がSpotifyに残したプレイリスト、「Liked from Radio - playlist by Lou Reed」(Spotify)のトップにある作品だったりもするのだったのだったったぁ\(^o^)/。なんかしらいよいよ不吉ぢゃぁ!
値は張るけれど、とてもよく書かれた伝記だったと思う。ファンなら必携。
旧作の歌詞やアレンジの見直しがどれも素晴らしい。とくにyMusicがバックに入った「René and Georgette Magritte with Their Dog After the War」*2など、泣くより他に対処のしようがない(ノД`)シクシク
「Everything Put Together Falls Apart」収録。「Everythig ~」、昔々の邦盤では「いつかお別れが」という、何を考えているんだぁ!的邦題がついていたりしたのだった。それはさておき、サイモンとガーファンクル(Simon and Garfunkel)解散後初のソロアルバムとずいぶん古くなっちゃうけれど、これ、今でも聴き返す頻度はサイモン作品中、かなり高いよなぁ。というわけで、たぶん好きなんだと思う。
ポール・サイモンの場合、サイモンとガーファンクル時代も含めて、オリジナル・アルバムの出来が素晴らしい。サイモンとガーファンクル『グレイテスト・ヒッツ』や上に上げた『イン・ザ・ブルー・ライト』のようなオリジナルに劣らないコンピレーションや再録音モノもないわけぢゃないけれど、それは数多あるコンピの例外中の例外と申し上げておいて大過ない。だから、これからポール・サイモン作品に触れようというヒトは、ケチケチしないでオリジナル・アルバムを買い集めるのが原則的に正しいということになる。
*1: 噂的には9桁ドルとの説が有力みたい。でもそれ、ボブ・ディランのときの譲渡額とかからのアテずっぽでしょ? たぶん。
*2: リンク先はYouTube、Paul Simonチャンネルの再生ページ。