YouTube再生ページ概要欄の説明からテケトーにかいつまんで説明もどきしておくと、遺伝子の変異によって今まで通りの後脚で跳ぶよりも、逆立ちしようとするウサギができちゃったということらしい*1。
ただし、ウサギの逆立ちは必ずしも珍しいことではない。テケトーなキーワードでYouTube検索をかけてみると、たとえば「RAW: Rabbit walks on front legs in southwest China」(New China TV、YouTube)のような2015年の映像なども見つかる。これ自体はいかにも芸として仕込まれた逆立ちと見えるものだが、芸が仕込める可能性を考えるきっかけとなるような振舞いを見せるウサギが一定数自然に存在してきていたからこそのことだろう(か?)。
今回のポイントは、原因となる遺伝子周りがはっきりしたというあたりになるのだろう。
同じく5日の報道。映像そのものは2日に撮影されたのだそうな。写真家ポーラ・クーパー(Paula Cooper)*2が車の中から野原にいる野ウサギを観察していたところ、たまたまこの2羽がボクシングを始めたのだという。
逆立ちに遺伝子的な原因があるのなら、直立二足歩行にもそのへんに関連する要因が働いていたってバチは当たらなさそうなものだけれど、上のような撮影事情からしてそのへんの話はとりあえず出て来ない。
ヒトの直立二足歩行みたいなものも、四足歩行、ナックルウォーキングから徐々に直立二足歩行へ移行したわけではなく、遺伝子変異によって突然直立二足歩行を始めちゃった、みたいなことだってあるのかもしれないな。
歩行が四足歩行から徐々に直立二足歩行へと変化していくのではなく、ある日突然、一匹の類人猿がモノリスに触れたのが原因の遺伝子疾患で、ひょっこり直立二足歩行し始めてしまうような……と、そっちへ持っていってしまうのは、いんちきSF映画に仕立てるにしても、いささかならず陳腐か。
あるいはまた、「スペインのビーチにも…謎の『モノリス』」(AFPBB News、4月1日)というわけで、ここのところのモノリス騒ぎ、現在のところスペインが最前線ということになっているのだけれど、実はよくよく探してみると、ポーラ・クーパーが2羽のウサギを撮影した、英国ノーフォーク(Norfolk)はスワファム(Swaffham)界隈にモノリスが潜んでいたりするのですね。サルへの試みを今度はウサギ相手に再度……というのも話としてなんだかなぁ。うーん。
毎度とりとめなくてアレなのだけれど、ウサギの、逆立ちに二足歩行、同じ日に目にしたというのも何かの縁(?)というわけで、φ(..)メモメモ。
今ならプライム・ヴィデオってことになるんだろうか。使っていないのでよくわかんないんだけれど。
*1: 詳細を知りたければ、「A loss-of-function mutation in RORB disrupts saltatorial locomotion in rabbits」(PLOS)など参照されたし。アテクシは詳細にまでは関心がないので読んでいないのだけれど\(^o^)/。
*2:Paula Cooper (@iceniphoto) / Twitter。今ならトップに上の映像を含むツイートが冒頭に固定してある。