ナブラチロワ

20090908025634

 どういう脈絡の中でなのか、もう覚えがないのだけれど、先日未明の夢に、上半身にさらしを巻いて柔道着を羽織った眼鏡のナブラチロワ*1が出て来た。別に僕と手合わせしたようなことはなかったんぢゃないか。そういうことであれば生々しい感触その他が記憶に多少は残っていていいだろう。セレシュ*2がテニスウェアのままちらりと登場したような気もするのだが、それではナブラチロワとの取り合わせが出来すぎている*3。たぶん、セレシュに関しては目覚めてから脳が勝手に記憶を改竄した結果に違いない*4。中身のよくわからない、けれど厭なぼんやりした雰囲気が目覚めてからも躰にまといついていた。要するにあんまり気持ちのいい夢ではなかったのだろう。

 とはいえ、ナブラチロワのようなアスリートが僕の夢に登場することは、「ポル・ポト」で触れた政治家だか革命家だかと並んで、記憶にあるかぎりまずない。無意識に鬱積している何かに触れる夢だったのかもしれない。というわけで備忘程度に記しておく。

 

 安直な連想からすれば、《アスリート⇒スポーツ⇒スポーツの祭典⇒東京オリパラ》というところかな、と思いもする。2020(2021)五輪、今でこそ中止を望む議論が盛んになっているけれど、でも開催を強行してしまえばそこそこ盛り上がっちゃって内閣支持率もうっかり上昇したりしちゃうんぢゃないか、結果として総選挙だってうっかりうかつに自民党の結構な勝利なんてなことになっちゃうんぢゃないかというような疑いは捨て切れない。招致における贈賄疑惑、エンブレムの盗用疑惑、競技場設計選定を巡るアレヤコレヤ、決まってからも聖火台の場所が決まっていなかったり、熱気湿気対策の不出来から森元首相JOCトップの女性蔑視発言問題が飛び出したり、「聖火」リレーを巡るアレヤコレヤが出来したり……頭のテッペンから尻尾の先まで抜かりなくびっしりと詰め込まれた不祥事及び不祥事紛いの数々、実際のところ新型コロナへの対応をめぐるアレコレがなくったって、げっそりするには余りあるわけで、それでも五輪中止の議論がつい今の今まで力を得なかったんだから、それほどおかしな疑いでもないんぢゃないかな、とは思っていたわけで、そこいらへんからいい加減な無意識的連想がどういう具合に飛んぢゃったのか、ナブラチロワの夢に結実するわけですね\(^o^)/*5

 おまけに、直近でも「ホテルに缶詰めで、食事はカップ麺…欧州選手団が怒った五輪前大会の低レベル 運営のやる気がまるで感じられない」(プレジデントオンライン、2021年5月11日)なぁんて報道があって、仮に話半分としても、ずいぶんな話。あるいは、「フランス紙が大特集『いままで日本国民のためにしてこなかったことを、選手団のためにはするのか』」(クーリエ・ジャポン、2021年5月14日)。西側先進国からは、この棄民っぷり、ずいぶん異質で素直には付き合いにくい面倒な国と見えるようになっただろう。そんなのは昔からのこと、何を今さらとおっしゃる向きもあるだろうことは承知しているけれど、その当たり外れはさておき、それが盛大に世界に知られることになったのは本格的に今回のアレぢゃないか。もう大会が中止されようが強行されようが、金銭にとどまらない負債を後の世に残しちゃうことばかりは確定しちゃったような、厭ぁな感じは僕の夢どころぢゃないわねぇ。やれやれ。

 

 と、そういうふうに話を広げちゃぁ、いくらなんでもナブラチロワの夢とは隔たりが遠いかなぁ\(^o^)/

 

立ち読み課題図書、その他

これでおしまい

これでおしまい

  • 作者:篠田 桃紅
  • 発売日: 2021/04/01
  • メディア: 単行本
 

 3月に107で亡くなった篠田桃紅*6。お書き物には案外いろいろあって迷うところ、タイトルで選べばこのあたりか。

 

 仕事の都合でボソボソ。ダグラスくんではないホフスタッタのほうにも手を出したいところだけれど、スカンピンのカラッケツだからなぁ\(^o^)/。

 

 今はこういうのがあるのですね。ほへぇ~。

 

*1:「マルチナ・ナブラチロワ」(Wikipedia)

*2: 「モニカ・セレシュ」(Wikipedia)

*3:cf.  Navrátilová Seles 93 - YouTube

*4: 夢は錯乱したイメージの連続で、にもかかわらずなにがしかまとまった話として記憶されるのは、覚醒後の脳の働きによるという説があるそうな。その記憶編集の結果がセレシュ登場なのだろう。

*5: ホントかよ\(^o^)/。

*6: 「篠田桃紅」(Wikipedia)