2021年3月29日のSongs/カラオケ

2021年03月29日にYouTubeで見聞きしたPV、MV類から。

 

BACKWHEN - Mystery

 例によって全然知らないアーチストさん。

 どういうジャンルに属しているのか知らないけれど、うっかりするとアンビエントかドローンか何かになっちゃいそうなところに、ダンスビートを持ち込んで、なんとか熱終焉を免れた*1といった体の作品傾向って結構多いんですかね。

 

 「Mystery」収録。YouTubeでは、プレイリスト版ペライチ版で試聴できる。

 

Shabason, Krgovich & Harris - At The Side Of The House

 上に同じで全然知らないヒトたち。音色選択と音響組立のセンスが、ちょいと他所様よそさまアンビエント作品群とは違って耳に残る。そのへんは、収録アルバム『Florence』*2全体がそう。音数が多くないのもいい感じ。和音の工夫もないくせに音数を増やして重厚感を衒うタイプってあるぢゃないですか。あぁいうのとは一線を画する感じ。耳を驚かすアーチストというよりも安心保証のアルチザン的心意気、一音一音ていねいに選んだ誠心誠意の手作りとか真心の逸品とかというところか。

 などと茶化すのはよろしくなくて、作品タイトルから伺われる、日常生活の細部の印象をアンビエントの音で拾い上げて形にしてみるという制作意図あたりと抑制的な音数は不可分というところなのかな。だから、冒険心の欠如みたいなことを批判材料にするのは、本作の場合お門違いということになるんだろうな。

 Amazon.co.jpにも、MP3、ストリーミング含めて前作しか置いていない。これは一体どうしたことか、と試聴してみると……あらまびつくり『Philadelphia』*4のカラオケ版(?)が『Florence』ということになるみたい(??)。各曲のタイトルは異なるし、曲によっては数秒程度演奏時間に違いもあったりするのだけれど、基本的に声以外は同じ録音なんぢゃないか。音数が抑制的だと感じたのは、アテクシなんぞの憶測とは別に、故なきことではなかったってことか。う~ん。

 

*1: 曲のあの部分とこの部分、あの作品とこの作品、ときにはあのアーチストとこのアーチストの区別が怪しくなるような、まるであの時とこの時、あの場所とこの場所の区別が消滅してしまった熱終焉後の宇宙みたいなヤツ。

*2: リンク先はYouTube、Shabason, Krgovich & Harris - Topic のプレイリスト。

*3:cf. Shabason, Krgovich & Harris | ディスコグラフィー | Discogs

*4: リンク先はYouTubeのTopicモノのプレイリストページ。