堺貼り紙・看板散歩/改行・インデント問題

 気に入らないのはデザインとしてではなく、改行・インデントの原理原則を失ったルーズな記述だと見えてしまうところだ。通常の散文ならば、文頭を一マス分インデントし一行のスペースに収まらなくなったら、インデントなしで次の行頭から続きを書くのが通例である。そうやって段落という散文にとって不可欠な論理構成要素は組み立てられる。韻文ならば、文頭インデントなしで行末までに一文が収まらない場合、改行の後、行頭一マス分のインデントして続きを記すものだ。その伝でいくと、これはポエムか何かのつもりで記されているということなのだろうか。

 もちろん、そんなことはあるまい。段落を持たない散文である標識の役割を考えれば、少なくとも2行目のインデントは不要ではないのか。そこが改められるならば、1行目を最後まで埋め尽くさぬままの改行は何歩か譲って許してやっても良い。どうにも、2行目のインデントは落ち着かない。

 それともポエム路線で押し通すというのであれば、現在の文面はそもそも散文的な説明に堕していていけない。読み手のものを見、考える力を小馬鹿にしている。ポエムの方向で文面を考え直すなら、

モノ置くな
ちいたぁものを
考えろ!

のようにすべきだろう。5・7・5とちゃんと韻文、川柳仕様の3行構成、これなら行頭インデントのことでとやかく云われる筋合いもない。めでたし、めでたしである。

 

 ところで、この黄色いヤツの名称、何て云うのかしら? 点字ブロックぢゃぁないだろうしぃ*1

 

盲人の歴史 〔中世から現代まで〕
ジナ・ヴェイガン
藤原書店
売り上げランキング: 1,188,696

 面白そうなんだがカラッケツの身では手が出ない。図書館で探すしかないか。どなたかアテクシにくれてやっても良いぞ。

 

*1:【復旧時註】「点字ブロック」だった\(^o^)/。点字が記されていないのにもかかわらず「点字ブロック」とはこれ如何に、だわよ。