象牙の門から

尾骶骨の行方

所用の道すがら、2015年頃だったっけか。 先日未明の夢。 場所は町屋のときわ食堂か。店内の混み具合からすればたぶん夕刻。 ――とうとう我が国で3例目の尾骶骨を持たない赤ん坊が生まれました」 報道番組の中年のアナウンサーが、興奮を隠しきれない調子で、…

本日の初夢/大蛸対自衛隊、永代橋の決戦

軍用タンク - NPO法人科学映像館、YouTube 慌ただしい気配の中から唐突に記憶は始まっている。 鶯谷の信濃路、店内のブラウン管の湾曲したテレビ画面には永代橋袂あたりに集結した自衛隊戦車の隊列が映っている。しかし、問題の大蛸の群の接近に先立って、あ…

ナブラチロワ

どういう脈絡の中でなのか、もう覚えがないのだけれど、先日未明の夢に、上半身にさらしを巻いて柔道着を羽織った眼鏡のナブラチロワ*1が出て来た。別に僕と手合わせしたようなことはなかったんぢゃないか。そういうことであれば生々しい感触その他が記憶に…

「The deepest image of the Universe」のサイズ感

The deepest image of the Universe ever taken | Hubble: The Wonders of Space Revealed - BBC - YouTube 最近は地球を見下す夢をほとんど見なくなった。代わりに、なのかどうか、見ることが増えた(のかな?)と感じられるのが身近に大きな天体のない空間…

これもまた死後の夢なのかどうか

現代美術も骨董も、門外漢には似たようなものか ――いくらあんたが生きてるっつったって、死んじまったものはもうどうにもこうにも」 いかにも投げやりにそう云い捨てて、初老労務者ふうのおっさんは視野の内側にいながら、徐々にぼやけて消えてしまう。 そう…

死後の生を生きる今日この頃といったもの

オオグソクムシの食事 - 【公式】海洋博公園・沖縄美ら海水族館、YouTube 4日未明に見た夢。例によって例のごとし、直前の記憶はない。夢を見ているのだなとは気づいていて、覚醒夢に近い状態であるはずなのだが、事態はまったく思うに任せないままなのだっ…

カーク・ダグラスと田中春男

Quiet Cinematography- Floating Weeds (1959) - YouTube から*1。高橋とよ*2と田中春男*3 未明、小松方正*4に追い駆けられる夢を見た。 『東京暮色』に出て来る浦辺粂子*5がやっているような呑み屋のカウンターに並んで*6、当初、話は和やかに弾んでいたよ…

夢の中での、夢の記述をめぐる記述の行方とか

向島 今朝見た夢の断片から。 40代末頃くらいのY. I. と、日吉の梅寿しでテーブルを挟んで向き合って何かを話している。詳細はよく思い出せないが、たぶん夢の記述についてなのだと思う。瀧口修造はいつも枕許にメモを用意していたとかなんとかどこかで目に…

格天井

未明に見た夢。 銭湯の脱衣場のような広間。ただし、番台もロッカーの類も、肝心の湯船もない。思い出せるかぎり出入口すらなかったような気もする。男湯女湯を隔てる建付けの木製の仕切りと高い格天井(こうてんじょう)は、いずれも年季の入ったもののよう…

ポル・ポト

昨朝見た夢の一場面。例によって前後のことはよく覚えていない。 天王寺動物園近くの広場だろうか、ヒトダカリが出来ている。何かと思って近づいてみるとポル・ポトと毛沢東が将棋を指している。周囲を囲むヒトたちは、何かを囁き合っているような気配を立て…

祖母とミゼット

亀戸 2013年1月 今朝見た夢。 柄は思い出せないが、紫がかった灰色の地味な和服を着た祖母と草原のただ中舗装されていない乾いた土の道を歩いている。轍(わだち)や水たまりの跡が残ってはいるが、ずっと乾いた黄土色が続いている。どのくらい歩いたのかわ…

立ち騒ぐ、鳥獣たちの手紙

例によって直前まで何をしていたのかは記憶にない。 どういうわけでそうなのか、薄暗い広がりの中に立っていたようだ*1。 周囲にヒトの気配はあるが姿は見えない。カサコソと紙のこすれ合うような音がする。別々の二つの方向から――上下右左、東西南北どう表…

巨大蚯蚓の春の夜の夢

錦糸町 今朝*1見た夢。 一面の晴れ渡る砂丘、そこここに大きな穴が空いている。その穴から頭部と尾部の見えない大きな蚯蚓(みみず)がいくつも仰ぎ見なければならないほど大きなアーチを形作っている。目を凝らしてよく見てみると、細かな毛の生えたギラギ…

白黒テレビ

2010年8月、広尾 昼、うつらうつらと見た夢の断片。 たぶん、子供時代の茶の間の白黒TV受像機。チャンネルのつまみとヴォリュームのつまみの出っ張りと凹凸が目にやけにありありと感じられる。画面には「しばらくお待ちください」という言葉とともに、女性が…

化石コレクション

今朝見た夢を、起き抜けに急いでメモ。とりあえず誤字などは気にしない。そのままメモを引用しておく。 壁の黒い、何やらモダンなデザインの狭い階段を昇ってゆく。すれ違いざまに金髪の白人青年と方がすれ合う。あぁこの青年は、と思った瞬間だろうか、私は…

ポンジュのキャッシュディスペンサ

今朝見た夢の断片。それほど面白いものでもないのだが、 borujiaya先生 からのリクエストがあったので、とりあえず思い出せる範囲で。例によってこの場面の直前がどうだったのかは全然わからない。 部屋(?)全体は間接照明によってなのか、光源の位置のわ…

迷ってばかり

2009.12.29. 駒込〜田端 駒込から見知らぬ道をたどって田端までの途上。建物の取り壊しの風景など、今時珍しいものではないといえばない。でも、両隣はしっかり通常の暮らしを持続しているこの狭さでの取り壊し、ごちゃごちゃしつつもそれなりに落ち着いた下…

目覚めに抗う悲しい夢

※ 写真は、本文中の天祖神社とは関係ありません。 太鼓と笛の音……あぁ、そういえば今日は天祖神社の祭なのだな、とどこかで醒めた意識が働いている。このままだと目が醒めてしまう、もう少し静かにやってもらえないものなのかと気持ちが動いている。 曇天、…

コーヒーでも呑んで考えたいな

※写真は本文とほぼ関係ありません。 横断歩道を挟んで信号機が見える場所。どうしてそこにいるのか、ここまでのなりゆきは、もう覚えていない。 まわりに人がいるわさわさとした気配はあって、でも、だれがいるのかよくわからない。 信号はいつまでも赤。も…

インスマウス

海の司教*1 ひさしぶりに半魚人たちの夢をみた。 ひた、ひた、ひた……と、あれは半魚人たちの行列だな、と打ち寄せる気配から何となく想像するのだけれど、半魚人が実際に夢に登場するわけではない。気配を感じながら、「ウルトラQ」に出ていた半魚人*2のこと…

タルコフスキーの鰻

NOSTALGHIA (1983) - Final Scene - YouTube ついさっきうとうとしていて見た夢のメモ。 気配があって振り返ると、匂いがあるようなないような突然の風圧。一気にこちらに迫ってきて、身体は壁に押しつけられ貼りついてしまう。気圧(けお)されて閉じてしま…