小論文の道具箱
The danger of mixing up causality and correlation: Ionica Smeets at TEDxDelft - YouTube 疑似相関のお話。動画再生中の画面にポインタをかざすと画面右下に現れる歯車アイコンからアレコレいぢるとヒトの手になる日本語字幕も利用できる。 登壇者は、オ…
なるほドリが感想文ダンスを踊ってみた - 毎日新聞/読書感想文コンクール事務局、YouTube*1 以前、「暑中お祝い申し上げます」末尾で読書感想文についていくらか思わせぶりなことを書いちゃったんだけれど、アレの続きみたいな話を少々。何だか時宜を完璧に…
「小論文」関連の検索でここにやって来た閲覧者さんへ。 どうも見当の違うエントリにたどり着いちゃうヒトもそれなりにいらっしゃるみたい。でも、そういうときにはちょろっとサイドメニューくらい確認してもバチは当たらないと思うぞ。そうすると「小論文の…
We’re Losing the War Against Bacteria, Here's Why | NYT - YouTube 昨晩、The New York Timesのチャンネルで公開されたヴィデオ。抗生物質耐性を持った細菌の問題をきれいに整理された形でまとめてくれている。ざっと見た感じでは、話題そのものには目新…
「小論文の道具箱 カテゴリー」のいくつかの記事では、表現はいろいろだけれど、自分なりの偏りを大切にしろ*1とか好きな書き手さんならどう考えるかを思い浮かべながら問題に向かえ*2とか云ってきた。とりあえずは借り物であっても構わないのだけれど、自分…
*1 奇抜、と見える設問に出喰わせばだれだって驚く。でも驚いたまんまぢゃ答案は書けない。 ではどうするのか。毎度基本に立ち返る以外にあんまり打つ手はないというとこいらへんが今回のお話。 例題 じゃんけんの選択肢「グー」「チョキ」「パー」に、「キ…
The Rise of the Machines – Why Automation is Different this Time - Kurzgesagt – In a Nutshell、YouTube 小論文ネタになるかな、ということで仕事用のメモついでに。 今までの生産技術の進歩は、生産性を上げ雇用も拡大してきた。ところが、情報革命を…
※写真は本文とたぶん関係ないです。 「フランスのとんでもない試験問題!」(フランス++) がはてブで盛り上がっている。《“Expliquer”「説明する」》という課題はしかし、それほど「とんでもない」ものだろうか。《「説明する」とはどういうことか》を説…
小論文の自著について「解答例は暗記するにはちょっと表現が難しすぎる」という読者からのコメントがあったけど、暗記しちゃいけないだろう。たぶん、自分の語彙が文章用語のレベルになっていないだけ。 — 吉岡友治 (@yoshiokayuji) March 15, 2015 これは吉…
青森公立大学2014年第1回オープンキャンパスのPDFチラシ*1から。チラシの下のほうには、青森市内ばかりではなく、岩手県内、秋田県内でのオープンキャンパスのための送迎バス運行のお知らせなんかも出ている。 オープンキャンパス&模擬講義参加で受験料割引…
PREP方式のメモをとる センター試験前ともなると、小論文対策に全然手が回らなくなっちゃう。でも、小論文対策の不足に大きな不安を抱えているという受験生って多い。時間がとれないんだからしょうがない、だけどやっぱり気になる——そういう人はPREP式の短い…
わかりやすい文章って、考えてみるとすごくむずかしい。知ったかぶりのために難しげな言葉を濫用するのは論外に決まってる。でもね、ってことはやっぱりある。ちゃんと事実を指摘して、理路もしっかり通っているってことはもちろん大切に決まってる。でも、…
忘れられがちな対照という作業 ものごとを比較して捉えるというのは大事なアプローチ。でも、意外と使いこなしているヒトって少ないんじゃないだろうか。対概念に気をつけて評論を読むなんていうのは、受験国語をクグッた経験のあるヒトなら覚えのあることで…
「『どう書くか』よりも先に、『何を書くか』を考えよう。(ヒトリゴト67)」(ある編集者の気になるノート) いや、もっと言ってしまえば、僕が普段書いているような文章は、 たとえ趣味でも、書くことにある程度時間を費やしてきた人なら、 誰でも書ける…
がんばってるのにダメダメな答案のパタンっていくつかあるのだけれど、その中でも比較的目につくのが事実を列挙してあるだけのヤツ。毎日、新聞も読んでいるんだろうし、テレビだってメモを取りながら見ているのかもなぁ。でも「意見」「考え」が求められて…
主題は何かな? 設問に設定されている主題をいい加減にしか考えてないダメダメ答案って、たぶんみんなが思っているよりずっと多い。ここでいう主題とは「何について」考えなきゃいけないのか。 たとえば、「環境破壊について意見を述べよ」という問題なのに…
わかりきったことだ、と思いたいのだが、残念なことにそうではないのが設問の確認。 たとえ設問より課題文や図表などの資料が先に提示されていたとしても、まずは設問を確認するところから作業は始めよう。 問題が何であるのか、何をどのような条件の下で考…
直前期でもあるし、ということで、大学入試小論文関連の記事をしばらく掲載してみるべし。まずは最初にやっておくべきこと。直前期駆け込み組ならチョー大急ぎで、4月から取り組み始める人でも、もし志望校が決まっているのなら、ゴールデンウィークが終わる…
「字数制限がある場所でのライティング法」(LivedoorディレクターBlog)が、限られたスペースの中、読み手を惹くキャッチーな言葉を組み立てるために必要な工夫を紹介してくれている。約物*1の変則的な使用、内容を秘匿して閲覧者の関心を惹くなど、通常の…
対象を評価する、いいとか悪いとか論じるとき、案外その評価基準に自覚的でないことって多くないだろうか。しかし当然のことながら、評価基準があやふやなままで優れた評価は行えない。そういうことをちょっとだけ考えてみよう。 次の文章を読み、後の問いに…
当たり前の文章ではない文章、変な文章を書くというのも意外に面倒だったりする。たとえば、ちょっと下の文章を見てほしい。 窓の外では虹色の雨が降っている。天気予報は綿菓子日和のはずだったのに。空気が七色に染まる。レモンやメロン、ソーダ、葡萄、苺…
自己プレゼンの文章術 (ちくま新書) posted with amazlet at 19.04.27 筑摩書房 (2014-07-18)売り上げランキング: 272,196 Amazon.co.jpで詳細を見る 『自己プレゼンの文章術』*1の美質は、まずプライオリティをはっきりさせた構成にある。 学生が就職活動に…
石坂 啓「おもしろくないわけ」(ウソ発見誌、週刊金曜日)*1に曰く、 学校で、マンガの描き方は教わらない。こう描くべきといったお約束が原則的にないから、みんな好き勝手で行儀が悪い。マンガを描いているのはマンガ好きで、描かずにいられないといった…
今回はツッコミ演習。簡単な入試問題を解きながら、ツッコミの基本を考えてみよう。 例題 次の文章を読み、後の設問に答えなさい。 社会の変化についてA君とB君が次のような議論をしています。 A君 「社会の仕組みを変えるには、過半数の合意をとりつけた…
しかじかの事柄について考えるとき、どうしても僕たちは善し悪しを決めるのに性急になってしまう。そのために考えるべきポイントを捉え損なうことって多いんじゃないだろうか。考えるべき主題を少し分析的に見直すだけでも、ちょっと違った視野が開けるもの…
いつまでたっても書けないという人と話をしていて、ついイライラしてしまうのは*1、その人の関心というか価値観というか、大風呂敷を広げていえば世界観みたいなものが見えないというときだ。何かアドバイスしても、「それって偏ってませんかぁ?」みたいな…