サトエリのいる世界線
先日午前のことである。
何を見ようというわけでもなく何となくテレビのスイッチを入れたところ、本堂内で、寺の住職と思しい袈裟をまとった男性の隣、佐藤江梨子がいきなり三点倒立して180°開脚する瞬間に出喰わしてしまった。
この取り合わせ、あり得ようもない間違った世界線に迷い込んだみたいで、魂消る以外に対処のしようもなかった。本当の話である。
何を大げさな、と思われるかもしれない。たしかに、サトエリともなれば、ヴァラエティ番組中など様々なセクハラ的ポーズを取らされるに違いないだろう程度のことは、テレビを滅多見ない僕にも想像がつく*1。しかし、ヴァラエティ番組であれば、それらが主としてどのようなコンテンツを提供するものであるのかをある程度予期した上で見るものであろう*2。おそらくは主婦層をターゲットとするであろう平日の午前の番組に、セクシュアルな内容が提供されるとは考えにくいのではないか。さらに、本物の寺院、本物の僧侶との組み合わせで、ということになると、これは相当レアなことと考えるべきだろう。
午前中のテレビ番組*3に佐藤江梨子が寺院に僧侶を伴って出現し、あまつさえ三点倒立したうえ180°開脚に及ぶという出来事は、やはり驚天動地であると云わなければならないのである。
世界線が、本来あるべき場所から逸れ、異なるところに迷い込んでしまったようなこの感じ、ずいぶん昔にも一度味わったことがあるようなヒリヒリした感触があるのだけれど、どういう場面とタイミングで、一体いつのことだったのかさっぱり思い出せなくて、なんだか全身がムズムズする。う~。
ヨコハマ映画祭、サトエリの主演女優賞受賞作品。冒頭に挙げた「世界が終わる夜に」はこの「主題歌」。
サトエリならば、映画関連での受賞がもっとあって良さそうな気もするのだが、本作以外での受賞に思い当たるフシがない*4。どうなってるんだ。