堺貼り紙・看板散歩/沖田艦長と鍼灸

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5月4日、堺のハズレ、所用の道すがら

 コンセプトがよく理解できない\(^o^)/

 

 沖田艦長はアイキャッチなのだろう。それはわかる。しかし、「てーッ!!」とは? そして何より鍼灸は断りを入れないと波動砲と取り違えられるようなものだったっけか?

 

立ち読み課題図書、その他

 

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雲の名前

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4月28日、北野田

 奥に見えるのは和泉山脈。こういう雲は何という名前で、どういう具合で出来るものなの? 風の具合だけでこうなるとは思えないような気もする。しかしだからといって地磁気だとかそういうものの影響みたいなことを云い出すとそこはかとなく「と」の香りが漂ってこなくもない。調べてみるか、どこからから情報が舞い込んで来るかするまでは、ペンディングというところか。

 建物が傾いて写っているのは、コンデジで撮ったせい。たまにご存知ない方もいらっしゃるみたいだけれど、コンデジはまず大概、広角がデフォルトになっている。だから、まっすぐに建っているものでも、構図の中心からハズレちゃうと傾いて写ることになる。為念。

 

 こういう雲はたまに目にしないでもないのだけれど、しょっちゅうというわけでもない。とくにくっきりとしたヤツとなるとなかなか。

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2011年1月、隅田川上空

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2011年1月、隅田川吾妻橋上空

 はっきり肋骨みたいなヤツとなると、さすがにコレが最初で最後かな。気流だけでホイホイ出来ちゃうようには見えないでしょ? ご専門から見ればそういうもんでもないんですかね。

 

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 こういう図鑑、安くて携行しやすいヤツの一冊くらい買いますかね。

 

本日の孔明の罠/'Ghost Army' veterans recall secret World War Two decoy mission

 そんなヒトを喰った作戦があったんですかい。びつくり。詳細は「'Ghost Army' veterans recall secret World War Two decoy mission」(Euronews)hatebuを参照されたし。なんと映画化されるんだそうな(cf. 「Ben Affleck to Star in and Direct ‘Ghost Army’」(Variety)hatebu)、というか、映画化がきっかけでこの報道が成立したということか。

 

The squadron used decoys such as inflatable tanks and fake noises to draw Nazi soldiers into the wrong areas in the final months of the conflict.

They were able to confuse Germans about the scale and position of allied forces and their ingenuity is credited with saving many lives among the 30,000 troops tasked with crossing the Rhine and moving into Nazi-held areas.

「'Ghost Army' veterans recall secret World War Two decoy mission」(Euronews)hatebu

孔明の罠

司馬懿(179-251年)

 それにしてもまぁ、だわねぇ。驚くのは、こうした児戯めいた作戦そのものも去ることながら、それ以上にこのおバカな作戦が功を奏してしまうという現実のほうかな。第2次世界大戦といえばすでに20世紀ぢゃありませんか。ドイツ軍には三国志の読者はいなかったんですかい? いやもちろん横山三国志は読めるわけがないのだけれど\(^o^)/、中国語の原典に当たる作戦将校さんとかさぁ。

The ‘Ghost Army’ was kept secret even from allied soldiers on the ground, and its existence only become known when some military files were declassified in the 1990s.

ibid.

 90年代まで秘密にされていたということは、それまでに、たとえばベトナム戦争中なんかにも同様の作戦が実行されたか実行すべきかどうか検討されたかしたなんてことがあったかもしれないということか。でもって、もはや現代戦では同じやり方は通用しないことがはっきりした結果公開に至ったということなのか。そんなことは僕が考えたって意味ないのだけれど\(^o^)/

 

 それにしても、こういう話だと映画化するにしても葛藤がなさすぎて脚本を書くのはベラボウにむずかしいんぢゃないだろうか。90~120分の長さで、一番盛り上がるシーンがツクリモノの戦車が中のヒトによってちょこまか動く場面だ、ってな映画はちょっと遠慮したいなぁと考えるヒト、多いんぢゃないかぁ。

 

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 映画はこれを原作とするらしい。2015年の刊行、もしかすると翻訳は出ているのかしらね。適当なアタリで検索してみたが、今のところそれらしき本は見当たらない。う~。

 

本日のSongs/Ann Burton - New York State of Mind

 アン・バートン(Ann Burton)の『New York State of Mind』hatebuがTopicモノのplaylistになっていた。1979年作品。

 未復旧のエントリ中では、このアルバム、就中、冒頭にあげた「Come in From the Rain」について何度か取り上げたことがある。歌のサイズとアレンジのサイズのきれいな一致が素晴らしいというような話を書いたのだと思う。歌詞の語る個人的感懐としっとりとした情景*1は、メリサ・マンチェスター(Melissa Manchester)のオリジナルの大袈裟なアレンジではぶち壊しもいいところとしか僕には思えない*2。それに対して、ここでのアレンジと声のサイズは歌のサイズを正確に演じていると感じられる。

 同じことは、このアルバムの「Something So Right」なんかにもかなりの程度当てはまる。ポール・サイモンPaul Simon)のオリジナルは、たしかクインシー・ジョーンズQuincy Jones)のアレンジなのだけれど、そのぶん、なのかどうか、音楽が勝っちゃってやはりパーソナルな歌のサイズを超えちゃった伴奏がいささかならずうるさい。そういうのが一概に悪いとは思わないけれど、ぴったりサイズのアレンジや歌い方を耳にすると……というところはやはりある。

 学生時代、そういう歌と音楽の関係に初めて気づかされたのが冒頭の「Come In From The Rain」だった。片岡義男の「気まぐれ飛行船」での雨の歌特集みたいなヤツで、ビートルズの「Rain」の前後どちらかくらいだったと思うのだけれど、この歌がかかったときのゾワゾワとした心の騒ぎ具合は今でも何となく覚えている。おかげで、バートンのファンというようなアレではないのだけれど、作品としてこれは忘れられないものになっている。

 

 Ann Burtonについては、「Ann Burton」(Wikipedia)hatebuがまとまった説明としては手取り早いところか。以前は日本語版にも項目があったような気がするのだけれど、勘違いでなければ、現在はなくなっちゃったみたいだ。元々なかったのだとしても、昔は《日本人好みのジャズボーカル》みたいなふうに語られていたのだし、『雨の日と月曜日は』みたいに日本人プロデュース、日本で録音されたアルバムだってあるのだし、英語版ウィキpには《In 1973, she toured Japan, where she became the most popular jazz singer, second only to Ella Fitzgerald.》なんて記述もあるくらいのヒトに関する現実としては残念。

 ググると行き当たる「Ann Burton」hatebuは、伝記作家さんによる同題著書サイト。少なくとも英語で読める範囲ではさしたる情報はない。

 日本語だと、「アン バートンとは」(コトバンク)hatebuその他、音楽関連ネット通販サイトなど、かな*3

 

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 カスタマーレヴューに珍しく同姓の方がお書きになったものがあるけれど、僕でも近親者でもない。為念。MP3版もある。

 

*1:cf. google:Melissa Manchester Come In From The Rain lyrics

*2:cf. 「coming from the rain」YouTubeでの検索結果。メリサ・マンチェスターに限らずたいていのアレンジが大袈裟でヤんなっちゃう\(^o^)/。

*3:cf. google:アン・バートン