2021年1月10、11日のSongs

 10日視聴したYouTubeのPV、MV等全30本。リストページは再生画面したのタイトルのリンクからどうぞ。

 

 11日視聴したYouTubeのPV、MV等全20本。リストページは再生画面したのタイトルのリンクからどうぞ。

 

 いろいろあったような気もするのだけれど、パッと思い出せるかどうかを基準にすると実は何も心に残っていないという感じかもなぁ。

 Youn Sun Nah*1は韓国出身のジャズのヒト、ギターはスウェーデン出身のUlf Wakenius*2。未復旧エントリでは取り上げたことがあるんだけれど。

 メタリカMetallica)のカヴァーとしては結構面白いほうに属するんぢゃないかしら*3

YOUN SUN NAH SAME GIRL

YOUN SUN NAH SAME GIRL

 

 

 Hammockも2度くらいかな、未復旧エントリで触れた。覚えていらっしゃる常連さんがどれくらいいらっしゃるかはわかんないけれど、「Hammock - Then the Quiet Explosion (Oblivion Hymns)」(Hammock、YouTube)あたりは、ひょっとすると万が一、覚えていらっしゃるかたもいらっしゃりはしないかしら。雨滴が所謂「滴型」などしておらず、ほぼ球体であることがわかるよう高速度撮影されたMVは、かなり印象的だったと思うのだけれど。作品も、子どものコーラスなんかうまく使いやがったな感があって、個人的にはHammockといえば、「Then the Quiet Explosion(Oblivion Hymns)」というところ。

 と、そのあたりはさておき、音楽としてはなんだかどんどんBGM化の一途をたどるばかりのように聞こえてしまうのがいいのか悪いのか。聞く/聞き流す側からすれば好都合ではあるのだけれど、そういう需要が主体だと、ずっと以前から続けている新譜でもなんでもホイホイ無料で聞けるようにしちゃうというやり方、一体いつまで続けられるものなんだろうか。BGMって、金を出して聞こうとするリスナーが少なそうなジャンルのように思えるのだけれど、どうなんだろう。もうほとんどポトラッチ!ってなもん。

 案外そういうものでもないんですかね?

Mysterium

Mysterium

  • アーティスト:Hammock
  • 発売日: 2017/08/25
  • メディア: CD
 

 

*1: リンク先はオフィシャル・サイト。

*2: リンク先はオフィシャル・サイト。

*3:cf. 「Metallica: Enter Sandman (Official Music Video)」(Metallica、YouTube)。ついでながら、メタリカ自身のライブにおけるアコースティック・ギター主体の演奏が「Metallica: Enter Sandman (Bridge School Benefit, Mountain View, CA - October 22, 2016)」(Metallica、YouTube)で耳にできる。こちらは、とりあえずアコースティックでもやってみましたけど感の漂うおもしろくないプレイですね。ぶー。

本日の備忘録/イギリスと日本

 ロンドンの病院で働いていらっしゃる看護師さんへのインタヴュー。民放のYouTubeチャンネルはそそくさとヴィデオを削除してしまう傾向があるので、ここでは再生画面の埋め込みはしない。気になる方はさっさとリンク先にてご覧になるべし。

 以下、再生ページ概要欄から。

 緊急性の高い手術以外は延期するなど他の病気の治療にも影響が出ています。

 看護師・萩原芽衣さん:「スタッフが少ないなかで、(患者の)受け持ちも増えている状態。手が回らない日も時々あります」

 ロンドンを含むイングランド地方では3度目の都市封鎖に入っていますが、感染者は減っておらず、来週にはベッドが4000床以上不足するという予測も伝えられています。

 この報道以外でも、イギリス医療崩壊一歩前みたいな話がここしばらく報じられている。見聞きしながら気になるのが本邦との違いだ。

 イギリスの人口は6643万5600人*1イングランドに限れば人口5301万3000人*2。いずれにしても、日本と比べればずいぶん少ない。その一方で、変異株も含めた新型コロナウイルスの感染者数は、イギリス全体で302万人、イングランドで261万人*3だ。

 日本の感染者数は、28.3万人*4。もちろん検査数があまりに違いすぎて単純な比較は意味をなさないだろう。ただここで気になるのは、確認されている人口も感染者数も極端に異なっているにもかかわらずどちらの国でも同じように医療崩壊一歩前なり医療崩壊なりが口にされているということだ。

 もちろん、感染者のすべてが医療機関に収容されるわけではない。仮に日本の感染者はことごとく医療機関に収容されるほど重篤であるのに対してイギリスの感染者の多くが無症状か軽症なので自宅療養で済んでいるというのであれば、両国間の違いは説明するまでもないということになる。けれど、実際には日本の死者数は3805人であるのに対してイギリス全体では80868人に上っている。おそらくはイギリスのほうが重篤な患者が多いだろうことは間違いないんぢゃないか。

 とすると、そのような違いにもかかわらず、現在両国が同じような医療崩壊の危機を迎えているとすれば、医療体制の基礎体力みたいな観点からするに、本邦の極端な脆弱さが見えて来るということにならないだろうか。イギリスがこれほどの感染状況になってようやく医療崩壊を迎えたとするなら、医療体制に日本とは比べものにならないくらいのゆとりがあったということになる。もちろん、簡単に「同じような医療崩壊の危機」云々と書いたけれど、そこには素人の知らない違いもさぞかしあるのだろう。だから、「これだから日本の医療体制はぁ!」というような話をイキナリ声高にするつもりはない。この程度の比較ぢゃぁ話にならない。けれど、報道が伝える映像の類をホゲらぁっと眺めているかぎりでは、危機の現場に大きな違いは見えないように感じられる。

 

 感染症の問題は、新型コロナウイルス感染症にかぎった話ではなく、気候変動に伴って増加することが懸念されている。一方で本邦では少なからぬ予算を割いて病床削減が行われ、公立病院のリストラみたいなのも進められているやに聞く*5。21世紀のこれからを考えると、なんだかヤバいんぢゃないのか。日本よりずっと早く新自由主義的政策に舵を切ったはずのイギリスはどういう医療政策を採って来たんだろう。このへん、僕が気にしてもしょうがないんだろうけれど、お若い方は考えておいたほうがいいんぢゃないか。お若い方の重症化率・死亡率が低いというのは、まぁ将来を考えるための教材として好都合、世の中の動かされ具合をじっくり見ておかれるがよろしいということなんだろう(かな)。

 

追補(2021年1月12日)

 その後、冒頭で取り上げたヴィデオと同じYouTubeチャンネルから同じインタヴューのほぼノーカットであるらしいヴィデオが公開された。せっかくなので以下に取り上げておく。

 再生ページの概要欄には、インタヴューの書き起こしも掲載されている。たいていの閲覧者さんなら、ヴィデオの視聴よりも短時間で目が通せるのではないかと思う。いずれにしても、遠からず削除される可能性があるので気になる方はお早めに閲覧なさるのがよろしいところか。

 

イギリスと日本―その教育と経済 (岩波新書 黄版 29)
 

 2003年なんて書いてあるけれど、1977年刊行の間違いだわね。翌年に続篇も出ている。「現代国語」なんかで入試の出典になることも多かったし、結構あとになってからも小論文の課題文出典として使われていた。今読むヒトってどれくらいいらっしゃるのかわかんないけれど、たぶんおもしろく読めちゃうヒトもそれなりにいらっしゃるんぢゃないかしら。

 

*1: 「イギリス」(Wikipedia)による。2021年1月11日閲覧。

*2: 「イングランド」(Wikipedia)による。2021年1月11日閲覧。

*3: いずれも、「イギリスコロナ感染者数」のGoogle Searchによる検索結果ページ冒頭に表示される統計による。2021年1月11日昼検索。

*4: 「日本 コロナ 感染者」のGoogle Searchによる検索結果ページ冒頭に示される統計による。2021年1月11日昼検索。

*5: 「菅政権が医療逼迫するなか195億円かけて「病床削減」する狂気の沙汰! コロナ治療最前線の公立病院リストラ政策も続行」(LITERA/リテラ)とか。

2021年1月8、9日のSongs

 8日視聴したYouTubeのPV、MV等全20本。リストページは再生画面したのタイトルのリンクからどうぞ。

 

 9日視聴したYouTubeのPV、MV等全52本。リストページは再生画面したのタイトルのリンクからどうぞ。

 

 更新が相変わらず追いつかない\(^o^)/

 この2日間でパッと思い起こせるのは以下の2つくらいかな。

 シンリシュープリームXinlisupreme)は、つい最近YouTubeのレコメン経由で知った日本のミュージシャンさん。どういうヒト(たち?)なのかは例によって全然知らない。「The 50 Best Shoegaze Albums of All Time」(Pitchfork)の50位に『Tomorrow Never Comes』(2002年)*1が入っていたりする。よくは知らないけれど、海外でのほうが有名なのかな? ここで取り上げた『Murder License』は同年に出たミニアルバムとのこと。他には『I Am Not Shinzo Abe』(2018年)*2がある。

 「シューゲイザー」そのもののことが爺ぃにはわかっていないがゆえの誤解があったらごめんなさい、なんだけれど、シューゲイザーの主流からは結構隔たりがあるように思える。ジャンルを先立たせて聴く必要もないはずだけれど、そういうジャンルを冠したベストに選ばれていると、ついつい気にしてしまう俗物根性、すみませんm(_ _)m

 リミッタ、どうなっとるんぢゃ的な騒音と紙一重の音作りで好みは分かれちゃうんだろうけれど、そういうものだと耳をチューニングしちゃうと気持ちよく聴けてしまう。そういう聴かれ方はアーチストさん的にはアレかもしれないのだけれど。

Murder Licence

Murder Licence

 

 

 20世紀の現代音楽を軽音楽的なフィルタを介して上澄みをすくって拵えた作品、というふうな感じなんだろうか。あぁ、もう今ではこういう音使いがBGMとして全然抵抗感ないものになっているんだな。

Lines of Sight

Lines of Sight

  • アーティスト:Thorne, Daniel
  • 発売日: 2019/03/15
  • メディア: CD
 

 

*1: リンク先は公式YouTubeチャンネルのplaylist。

*2: 同上。

本日の備忘録/陰謀論

 2020年12月29日公開のヴィデオ。仕事用のφ(..)メモメモ。

 以下、年末年始の関連記事、あとでまとめ直す(ってもここで公開するわけぢゃぁございまっせん)。

 

全人類による陰謀の可能性について

世界中のマスゴミがグルでフェイクニュース流しまくって不安を煽っている可能性は考えないのかしら

 ネットで拾った陰謀論的発想のツイートである。通常*1、私たちはこうした議論を妄想的で馬鹿げたものだと受け止める。なぜか。「世界中のマスゴミ」というような規模の大きな集団が共謀して悪さをなすことは困難だと思えるからだ。規模が大きくなればなるほど秘密の保持はむずかしい。意見もまちまち、主張は様々あって、全体が一致団結するのは困難を極める。仮に一致団結し得たとしてもヒトビトの結束には弛みが出る。いつまでも団結を維持するのはさらに難しいだろう。そのため、内部告発や情報漏洩によって陰謀は短期に露見してしまうはずだと一般には考えられる。それが常識的判断というものである。

 それでもなお大規模集団による共謀があり得るとすれば、そうした「常識的判断」の前提となる「常識」そのものが巨大集団――全人類(マイナス1人)の共謀によって形成された場合ではないか。つまり、そもそも人類は口が固くて強い結束を誇っているのだが、そのことを特定の個人には子ども時代から一切伝えず、むしろ逆に人類は非常にしばしば漏らしてはならない秘密を口外し自己の利益や党派的な策略のためには他人を裏切ることも辞さないものだという「常識」を吹き込んで教育/洗脳しているといった場合だ。世の中が醜い争いや騙し合いに満ち満ちているかのように見えるのは、あなた以外の人類による演技や嘘のためなのだ。

 この場合、騙されている個人の側からほぼ全人類が共謀して吹き込んだ「常識」の嘘を見破ることは、極めて困難になる。なぜなら長年にわたって教え込まれた《規模の大きな集団が共謀して悪さをするというのは実現困難だ》という現実に反した思い込みがあるからである*2。見破るチャンスがあるとすれば、何らかの偶然に拠って個人を騙すための謀議の様子を見聞きしてしまうというような事態だけであろう。そのような場合であっても、孤立無援の環境下にあって、そうした自分の見聞きしたことこそが真実なのだと信じること自体むずかしいだろうし、一致団結した大集団側にとって誤魔化すことなどおそらくいともたやすいことに違いない。

 そういう陰謀の下であれば、あなた一人が全人類によって不安を煽られている可能性はリアルなものとなるかもしれない。唯我論*3の裏返しみたいな世界……。

 んなわけないと思いますがね\(^o^)/

 

マイティジャックDVD BOX

マイティジャックDVD BOX

  • 発売日: 2013/01/21
  • メディア: DVD
 

 アノンだかなんだか知らないけれど、Qが悪役となると思い起こさざるを得ない\(^o^)/

 

 

*1: だといいんだけれどなぁ\(^o^)/。

*2: たとえば、今これを読んでいるあなたこそが全人類に担がれているところの個人なんですよ、と私が告げたとしてもそれをホイホイ信じることはないでしょ? それ、実はあなたの思い込みのせいに過ぎないのかもしれない。

*3: とくに本記事の論旨との絡みがあるわけではないのだけれど、The Mind's I: Chapter 2: On Having No Headは面白いです。