本日の備忘録/陰謀論
2020年12月29日公開のヴィデオ。仕事用のφ(..)メモメモ。
以下、年末年始の関連記事、あとでまとめ直す(ってもここで公開するわけぢゃぁございまっせん)。
- インチキ陰謀論「Qアノン」がばらまく偽情報を科学は止められるか | ワールド | 最新記事 | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト
2020年11月4日付記事。
- 「右でも左でもない普通の日本人」を自認する人ほど、陰謀論を信じやすかった…!(秦 正樹) | 現代ビジネス | 講談社(1/7)
2020年12月3日付記事。
- 陰謀論とは何か―自分を「正義の側」に置いたらおしまいです|梶井彩子|note
2020年12月7日付記事。
- ブログ: 陰謀論ハンドブック
2021年1月4日付エントリ。
- 選挙不正を言い募るトランプ支持の「カルト性」に警戒を(江川紹子) - 個人 - Yahoo!ニュース
2021年1月8日。
全人類による陰謀の可能性について
ネットで拾った陰謀論的発想のツイートである。通常*1、私たちはこうした議論を妄想的で馬鹿げたものだと受け止める。なぜか。「世界中のマスゴミ」というような規模の大きな集団が共謀して悪さをなすことは困難だと思えるからだ。規模が大きくなればなるほど秘密の保持はむずかしい。意見もまちまち、主張は様々あって、全体が一致団結するのは困難を極める。仮に一致団結し得たとしてもヒトビトの結束には弛みが出る。いつまでも団結を維持するのはさらに難しいだろう。そのため、内部告発や情報漏洩によって陰謀は短期に露見してしまうはずだと一般には考えられる。それが常識的判断というものである。
それでもなお大規模集団による共謀があり得るとすれば、そうした「常識的判断」の前提となる「常識」そのものが巨大集団――全人類(マイナス1人)の共謀によって形成された場合ではないか。つまり、そもそも人類は口が固くて強い結束を誇っているのだが、そのことを特定の個人には子ども時代から一切伝えず、むしろ逆に人類は非常にしばしば漏らしてはならない秘密を口外し自己の利益や党派的な策略のためには他人を裏切ることも辞さないものだという「常識」を吹き込んで教育/洗脳しているといった場合だ。世の中が醜い争いや騙し合いに満ち満ちているかのように見えるのは、あなた以外の人類による演技や嘘のためなのだ。
この場合、騙されている個人の側からほぼ全人類が共謀して吹き込んだ「常識」の嘘を見破ることは、極めて困難になる。なぜなら長年にわたって教え込まれた《規模の大きな集団が共謀して悪さをするというのは実現困難だ》という現実に反した思い込みがあるからである*2。見破るチャンスがあるとすれば、何らかの偶然に拠って個人を騙すための謀議の様子を見聞きしてしまうというような事態だけであろう。そのような場合であっても、孤立無援の環境下にあって、そうした自分の見聞きしたことこそが真実なのだと信じること自体むずかしいだろうし、一致団結した大集団側にとって誤魔化すことなどおそらくいともたやすいことに違いない。
そういう陰謀の下であれば、あなた一人が全人類によって不安を煽られている可能性はリアルなものとなるかもしれない。唯我論*3の裏返しみたいな世界……。
んなわけないと思いますがね\(^o^)/
アノンだかなんだか知らないけれど、Qが悪役となると思い起こさざるを得ない\(^o^)/
*1: だといいんだけれどなぁ\(^o^)/。
*2: たとえば、今これを読んでいるあなたこそが全人類に担がれているところの個人なんですよ、と私が告げたとしてもそれをホイホイ信じることはないでしょ? それ、実はあなたの思い込みのせいに過ぎないのかもしれない。
*3: とくに本記事の論旨との絡みがあるわけではないのだけれど、The Mind's I: Chapter 2: On Having No Headは面白いです。