5日のご注文/YouTubeには、Docの作品のカバーが何とたくさんあがっていることか、と改めて驚きましたよ。

Doc Watson
Doc Watson
posted with amazlet at 16.07.10
Doc Watson
Vanguard Records (1991-11-26)
売り上げランキング: 125,392

 Doc Watson、1964年のデビュー盤。

 

 僕がギターを弾き始めた頃は、アコースティックギター、ほとんど歌伴楽器ということに決まっていた。ギター雑誌だって『ヤングギター』くらいしかなくて、記事といえばエレキなギターばかり。稀にアコースティックギターも登場しないではないけれど……という感じだった。そういう「稀」な何ページかに定番として登場するのがDocのプレイだったのだ。でも、もちろんネットもYouTubeもないし、なかなか近所のレコード屋にもこの手のLPは置いてないし、たまに見かけてもわずかな小遣い銭、あれこれプライオリティを考えるとそうそう買うわけにも参らない。仕方がないから譜面を頼りにエッチラオッチラ、こんな感じでいいのかしらん、途切れ途切れに爪弾きながら音を想像していたのだった。だから、たとえば「Doc's Guitar」なんか、単純なC→Am→F→G7の循環コード繰り返しで始まる当たり前のスリーフィンガーの作品、なんだこんなもん、みたいに思っていたのが、後になってそのスピードに魂消たまげるなんて、今じゃぁ考えられないようなことだってあったんだよなぁ。うーん。

ついでに、「Deep River Blues」を。

というところで、今朝はもう寝ます。お休みなさいましな。

 

付記(2016/07/11)

元エントリでは、「Black Mountain Rag」を取り上げていた。けれど、そのヴィデオが、今は 見当たらない。ヴィデオ中、演奏していた見知らぬギタリストについて、当時時々、こちらの知らない音楽の話を教えてくれたduke377さんがブクマコメントで「もうひとりはジャック・ローレンスです。マールが死んだあとの相棒です」とのご教示があったのだった。マールは Doc の息子さん。

duke377さんには、この少し前の未復旧エントリでも黒田喜夫関連の話をブコメで教えてくださっていたしなぁ。今はどこでご活躍なのかわからなくなってしまったのだけれど、当時の大切な思い出として記しておく。