2021年3月25、26日のSongs/追憶の1972年

2021年3月25日

 2021年3月25日、YouTubeで見聞きしたPV、MVの類から。

五輪真弓 - 少女

 概要欄に《五輪真弓Concert Tour '92~'93で歌われた「少女」の貴重な映像》とある。

 五輪真弓を知ったのは週末の子ども向けのNHK音楽番組だったんぢゃなかったかな。アメリカで流行り始めている「シンガー・ソングライター」というものが日本でも出てきたぞというような具合に紹介され、ピアノの弾き語りで「少女」と「雨」の2曲。どちらも巷間にあふれているラブ・ソングの類とは全然タイプの違うもの。それほど音楽に関心があるとはいえないクソガキだったにもかかわらず、衝撃的といってもそんなには大袈裟ではない印象を持った。とはいえ、その後は「落日のテーマ」が、テレビドラマか何かの主題歌として使われるのを耳にするまで記憶らしい記憶がない。

 その程度の聞き手でしかなかったものだから、五輪真弓のギター弾き語りはこれまで聴いたことがなかったんぢゃないかなぁ。70年代の終わり近く、78年頃か、エッセイで*1ジョン・レンボーン(John Renbourn)『レディー・アンド・ユニコーン(The Lady and the Unicorn)』への言及を目にした覚えがある。ジョン・レンボーンを知っているなら、実は結構ギターもうまいのかもしれないと思ったことはあるのだけれど。

 というようなワタクシゴト、だからどうしたってなところだけれど。けれど、けれど。

Lady & The Unicorn

Lady & The Unicorn

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りりィ - ダルシマ

 「2021/03/25」(YouTube)のリスト中にあるのは、「りりィ - 心が痛い」(YouTube)なのだけれど、野良モノみたいだし、せっかくプレイリストが公開されているのだし、ということで、「心が痛い」収録の『ダルシマ』を挙げておく。

 ウィキpによれば、《1972年は数多くの女性シンガーソングライターがデビューした年だが、りりィのデビューは1972年2月5日であり、谷山浩子(1972年4月25日)、荒井由実(1972年7月5日)、五輪真弓(1972年10月21日)らより少し早くデビューを果たしている》とのこと。そうだったのか。名前の並びを見ていると、みんな変わった声の持ち主というような括りが出来ちゃいそうだけれど、どうか。

 ついでながら、中山ラビも『私ってこんな』でメジャーデビューしたのは1972年12月なのだった。やはりアクの強い声の持ち主といえるんぢゃないか。

 

 そういやぁさらについでながら、「少女」と荒井由実ひこうき雲」って、何かしら近しい主題を扱っているように見える。このへんを掘り下げてみるようなアイディアは持たないのだけれど。

 

 「1972年の音楽」(Wikipedia)、懐かしい名前あり、全然覚えのない名前あり……。欧陽菲菲のがんばり具合、こんなにスゴかったのかと認識を新たにしたり。以前、お若い方がカヴァーしてらっしゃるヴィデオ*2を見て驚いたのだけれど、なるほどそんなにヒットしていたとなると、僕らに近い世代の親御さん経由で歌が受け継がれるってなことが起きるんだな。

ダルシマ

ダルシマ

  • アーティスト:りりィ
  • ユニバーサル ミュージック
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2021年3月26日

 2021年3月26日にYouTubeで見聞きしたPV、MVの類から。

Gallery 47 - Angel Follows Me Out

 ヴィデオはオフィシャルのものに差し替えた。差し替え前のIndie & Folk Radioチャンネルのヴィデオの概要欄に曰く、

Jack Peachey is a British musician and songwriter from the city of Nottingham. Born in 1989, he has released 10 albums under the pseudonym Gallery 47.

とのこと。ググってみると、元々はメンバー6人のバンドだったものが、現在はソロ・プロジェクトになったとかなんとかいうことらしい。

 そのせいもあるのかないのかアルバム10枚、作品がうぢゃうぢゃあるみたいで、アマゾンで検索してみるといくらでも作品が並んでいる。しかし、多いぶん1曲1曲は短いものになっちゃうみたい。上の曲を収めた『Saturation』では、全12曲中3分を超える作品は最後のピアノ曲「Make Belief」(04:02)だけになっている。他は1~2分台のものばかりだから、12曲でもアルバムはあっという間に終わってしまう。

 

 そういえば、と直接関係する話ではないけれど、大昔、武満 徹がNEWS23にゲスト出演していた折に話していたことを思い出す。安価な電子楽器の登場によってだれもが音楽を楽しめるようになったのはいいことに違いないのだけれど、一方で一つ一つの作品があまりにも安直に作られるようになってしまったのはいかがなものかといったような話だ。そうした話は楽器ばかりではなく録音媒体のディジタル化にも指摘できるのかもしれない。LPやCDのような実体のある媒体の場合、その製作にはどうしたって一定の手間がかかるし出来上がった物体を運んだり保存したりしなければならない。となると、アルバム一つ制作するにしても否応なく慎重にていねいに考えながら、ということになるだろう。

 しかし、個人的な生活雑感+αみたいなものを素材にした作品であれば、半ばは「安直」な作品作りも可ということになるかもしれない。熟慮より当意即妙を重んじるような、ある種の短歌や俳句みたいなSong。否応なくていねいに作らざるを得ないというのとは違ったSongが作れるようになったのだと考えてみることだってできるかも知れない。Gallery 47の作品がそういうものなのかどうかはまた別途検討の必要はありそうだけれど。

Saturation

Saturation

  • Bad Production Records Ltd / Gallery 47
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 声質もチャーミングだけれど、まずは弾き語りのギターのセンスがいいのかな。なんとなく遠藤賢司を今風に洗練した感じ?*3 『Saturation』(Gallery 47- topic、YouTube)のプレイリストで一通り視聴できる。

 

Dr. Lonnie Smith - Breathe

 昨年9月28日に亡くなっていたのだった。というわけで、3月にリリースされたこの『Breathe』は遺作ということになる。

 ジャズのことは他のジャンルにまして何も知らない。ロニー・スミスジョージ・ベンソンGeorge Benson)のバックあたり、ずっと後になってから知って、その風貌のせいもあってか、かろうじて名前が頭に残っていたという程度。けれど、そういうこととは関係なく、カッコいいアルバムだよね、これ。

  • Dr. Lonnie Smith

     オフィシャル・サイト。

  • Lonnie Smith (jazz musician) - Wikipedia

     死因は肺線維症(pulmonary fibrosis)だそうだけれど、新型コロナ感染症との関係が気になる病名だわね。それとも喫煙習慣の果てということなんだろうか。前者ならそういう記述も加わるだろうか。するとオーソドクスに後者が問題だったのか。明日は我が身か。

  • google:Dr. Lonnie Smith

     いろいろググってみると、イギー・ポップIggy Pop)なんかとも仕事をしているみたい。へぇ~。

Breathe

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*1: タイトル失念。ウィキpやオフィシャルサイトでも確認できなかった。ご存じの方、いらっしゃったら教えてやってくださいましm(_ _)m。

*2: ラブ・イズ・オーバー/欧陽菲菲 cover…天邑 - YouTube

*3:cf. 「カレーライス」(遠藤賢司 - Topic、YouTube)。標準的なスリーフィンガーをいろいろ崩して弾いているようなところ(?)、雰囲気だけなら似てなくもないでしょ?