本日の Michael Hedgesメモ/Phillips Universityでのコンサート(1989年)

 1989年。Phillips Universityは、マイケルの出身校の一つだったはず。ピアノを弾いているのは、Phillips University在籍中、マイケルの師匠だったE. J. Ulrich*1。どういう種類のコンサートだったのだろう。ライブとなれば、仮にフルートを持ち出すことがあっても、ギターが画面のどこにだか置いてあって通常のライブのおまけとしてフルートもちょいとって感じだったのが、ピアノ伴奏までつけて1曲ちゃんとというの、僕は初めて目にする。

 実際同じ年、Phillips Universityでのコンサート映像も別にYouTubeには上がっていて、そちらにはこの映像はない。ギターをガシガシ弾くのとは別立てでコンサートは催されたということなんだろうか。

 「Song of the Spirit Farmer」を収めたアルバム『Taproot』が発表されるのは1990年。1年だけだけれど、作品の前駆形に触れるのは興味深いものだ。しかしなぁ、もうちょいと状態のいいピアノが用意できなかったのか、そいつばかりは残念。

 いずれにしても、Michael HedgesのYouTubeでの音源漁り、いつまでたってもキリなく続けられるもんだな。

 フルートを重ねて用いるのは『Aerial Boundaries』の「Ménage à Trois」の終盤*2など先例があるけれど、ギターなし+(たぶん)テープの逆回しというのが本作の特徴。ただし、『Taproot』も『Aerial』も、フルートの演奏はMindy Rosenfeld。いっときはマイケルの奥さんだったヒト、ホントはルネサンス音楽が専門なんだとかなのだそうな*3。正確なところは知らないのだけれど、ふたりの離婚は80年代中だったはずだから、本作での参加はたぶんその後ということになるみたいだ。

 

 E. J. Ulrichのピアノとマイケルのフルートの取り合わせをもう一つ。やはり同じくPhillips Universityで89年なんだけれど、照明の感じが変わっている。どういうアレなのかなぁ。こちらの演奏が先で「Magic Farmer」のほうが後というところなんだろうか。

 

 ギターと歌の Phillips Universityでのコンサートもとりあげておく。再生リスト、総再生時間40分ほど*4

 今回のPhillips University大学モノは、いずれも 「Heavy Mental, Thrash Acoustic, Deep Tissue Gladiator Guitar」(YouTube)hatebuから。何のことはない type3secretionさんのチャンネルが名前を変えただけだ*5。《Heavy Mental》、《Thrash Acoustic》、《Deep Tissue Gladiator Guitar》というのは、マイケルの作品やプレイが所謂「New Age」として扱われていることに反感を覚えたファンたちがつけたマイケルの音楽への呼称ということらしい。他にも《New Edge》なんちゅうのもある。なんだかメリケン風おやじギャグという感じがしないでもないが、とにかくアコースティック・ギターと来ると条件反射的に癒しがどーたらこーたらと云っていれば何かを語ったような気になる連中に向けて、そういうのとマイケルをイッショクタにするな! と云わずにはおれないというあたりばかりは共感しないわけにはいかんよなぁ。うーん。

 

 

Taproot

Taproot

 

*1: どういうヒトなんだろう。本家ウィキpでも マイケル・ヘッジスの項目中に名前があるだけで、独立した項目はない。そのうちググって確かめてみっか。

*2:cf. Michael Hedges / Menage a Trois - WindhamHillLovers、YouTubehatebu

*3:cf. Graysin and My Lord Willoughby's Welcome Home for Flute and Lute - YouTubehatebu。左のご麗人が Mindy Rosenfeld。

*4:【復旧時註】以前と違って、playlistの埋め込みが素直には出来なくなっているので、ここはリンクのみの紹介に留めておく。

*5:【復旧時註】現在(2019年1月24日)、チャンネルの名前は元に戻っている。あらま。