カメの未来

 他人様ひとさまtweetにて失礼。

 現在の状況から未来を思い描いて行動の計画が立てられるのはヒトだけだといわれることがある。でも実際には霊長類はもちろん、カラスその他の鳥類でもそのように見える行動をとることがある。過去の「与太」でもそこいらへんの話を取り上げて来た*1。けれど、まさか爬虫類でもそう見える行動をとる例があるとは。

 ただ闇雲に頭突きを繰り返すだけなら、単純な本能的反応に過ぎないと見做すしかない。けれど、ここでのカメの行動はそうではない。3度ばかりの頭突きの反復の後、しばしの行動の停止(沈思黙考?)を経て、勢いと突き上げの伴った頭突きに切り換えることで、見事にひっくり返ったカメを正しく起こすことに成功している。

 この行動は、3度の失敗を反省しどのようにすれば正しく起こすことが出来るかを頭の中で(なのかな)シミュレーションした結果であるように見える。もしその通りであるとするなら、ひっくり返った現在から正しく起きた姿勢に至る過程を思い描けていると想像できる。

 もちろん、カメがその小さな頭でどのように未来を思い描いているのか、その具体的なところはわからない。素人の素朴な想像がどの程度カメについて正しいものかも見当がつかない。でもまぁ一介の素人としては、思わずそういう想像をめぐらせて、年末最大の感動を得たぞというわけだ。ずいぶん勝手な話だなぁ\(^o^)/。

 

 そういうとこいらへん、「Never leave your friend behind」という評言、気分は理解出来ないわけぢゃないけれど、俗に謂う「自然主義的誤謬」臭が漂っちゃうというか、それ以上に説教好きオッサン的紋切型っぽいというか、こういうときにはまず慎んでおくのがいいんぢゃないかと思える体のものなのが残念かなぁ。う~ん。

 

カメのきた道 甲羅に秘められた2億年の生命進化 (NHKブックス)

カメのきた道 甲羅に秘められた2億年の生命進化 (NHKブックス)

 

 

*1: 現在、いずれも未復旧。