本日のPaul Simonメモ/The Late Show with Stephen Colbert 出演

の模様がさっそくYouTubeで公開されている。

 再生画面右下の「CC」アイコンをクリックすれば、採録英語字幕利用可。微妙に発言とタイミングがズレていて少々アレだけれど。

 最後のほうで語られる「Rene & Georgette Magritte With Their Dog After The War」のタイトルの話。ジョーン・バエズJoan Baez)邸を訪った折*1のこと、彼女が電話をしている最中に部屋で見かけたマグリッドの画集中にあった写真のキャプションが「Rene & Georgette……」だったことに想を得たみたいな話*2ポール・サイモン信徒の方々なら知らないでは天罰が下るところ。万が一ご存じなければチェックは必須でございますよ。

 その他話のあらましは、アルバムの成立事情も含めておおよそあちらこちらですでに取り上げられたものがほとんどで新味には欠ける。とはいえ、教祖様直々の御言葉とあらば、敬虔な信者のみなさんは襟も膝も正して謹聴せねばなりませんね。うーん。

 歌唱のほう、率直にいえばもうずいぶん衰えてしまったかなというところなのだけれど、ポール・サイモン教徒には、とくに「Rene & Georgette Magritte With Their Dog After The War」のような回想絡みの作品*3など、その声の掠れ具合こそ相応しいものと聴こえるのでございますよ。

 それにしても、この作品のアレンジ*4、素晴らしいな。録音盤ヴァージョンもYouTubeのオフィシャルチャンネルで公開されている*5。ご一聴、お薦め。

 なににせよ、信者としては教祖様、ファーウェル・ツアー後も元気な御様子でひと安心。

 

In the Blue Light

In the Blue Light

 
イン・ザ・ブルー・ライト

イン・ザ・ブルー・ライト

 

 信者ではない邪宗の罰当たりどものみなさんでも、せめてSpotifyで無料試聴くらいはなさるべきでございますよ。

*1: そういえば、Baezも昨年、最後のライブツアーをしたとかぢゃなかったっけか。Elton Johnもそろそろ引退ツアーに取り掛かるとかなんとかいう話もあるらしいし、何というか子どもの時分から聴いてきたアーチストが次々と……というのは切ないなぁ。

*2: これが初出というわけではないけれど。

*3: 作品の内容ばかりではない。サイモンにとっては前妻である故キャリー・フィッシャーのことも合わせて思い出されるものだろう。制作時期もそうだけれど、MVには共に出演したわけだし。

*4: 編曲は、現代音楽のなんとかという作曲家さん、演奏しているyMusicのどなたかの親父様だったと思うんだけれど、ちょいと名前を失念\(^o^)/。いやいや、そうぢゃなくてメンバーの一人だったっけかなぁ。追々調べ直すべししぃ。

*5:cf. Paul Simon - René and Georgette Magritte with Their Dog After the War (Audio) - YouTubehatebu