ついでに英語のお勉強。
それにしても、「昨日見たヴィデオから/グレタ・トゥーンベリとかポール・サイモンとか」 でちょろっと触れたように、どうして矢面に立つのは女の子たちなんだろう、と思う。この件、某所にて、そりゃ一体何のこっちゃというような質問を受けたので、記憶喚起のためにヴィデオ3本(+おまけ)を挙げておく。
率直にいえば、グレタ・トゥーンベリの国連演説は素晴らしいとは云い辛いものだった。ここに至るまでの彼女の大人への応答のアレコレと比べれば、格段に不出来だったとさえ思う。でも、16歳の女性が親もとを離れて、ここ数日気候変動のことばかり訊ねられ語らされ、24時間頭の中が気候変動だらけんなっちゃってる状態で、世界に向かって話さなきゃいけないんだぜ? おまけにネイティヴではない英語で演説しなきゃなんないんだからなぁ、というようなことは考えちゃう。感情的にしか話せなくなったとしても仕方ないかな。こうした云い方はかえって彼女を小馬鹿にしたものだという向きもあるかもしれないけれど、そりゃ違うよ、翻って自分が現在の年齢でだって同じ立場に立たされれば、もっと不出来な演説しか出来なかったんぢゃないかと感じるから、そういう感想になるってこと。誤解のないようにつけ加えておくと、演説は不出来だったかもしれないけれど、アタシャ彼女を尊敬するよ。
ついでながら、小泉進次郎新環境大臣の「セクシー」発言は、先行発言を受けてのことに過ぎないのだし、国際的な公の場での適切な単語の選択だったとは思えないにしても、騒ぐ甲斐があるようには思えない。ただ、以下のヴィデオとくに4分30秒過ぎあたりからの彼の受け答えが*2セクシーもしくはクールに見えるかどうか、グレタ・トゥーンベリに尋ねてみたいところ(別に尋ねたくないです\(^o^)/)。
「沈黙」もさることながら、質問には実質答えてないよなぁ。まぁ説明するのはセクシーぢゃないんだろうけどさぁ。う~。「小泉進次郎『今のままではいけないと思います。だからこそ、日本は今のままではいけないと思っている』」(キニ速) なんてのもあるそうぢゃないですか。何となく自ら進んで矢面に立つというよりもだれかさんにテケトーに立たされちゃったから仕方なくブッてみたという感じ。
人口1億2千万の国家の、来るべき首相とも目される国務大臣の演説と会見がこういう水準なんだから、グレタ・トゥーンベリの演説には多少甘くなっても許されるんぢゃないか\(^o^)/。
なんで女の子が矢面に立たなきゃいけないんだという疑問は、彼女らへのシニカルな批判として展開されるべきものなのではなく*3、おっさんどもの不甲斐なさの反省として存在していなきゃいけないんぢゃないかと腐れ還暦爺ぃは思ってしまいましたとさ。ぶ~。
*1: ヴィデオ中登場する「death stare」の件、僕の巡回範囲だと国内報道では見当たらないみたい。「グレタ・トゥーンベリさん、トランプ氏の姿を見て表情変わる」(BBC News Japan、YouTube) など参照されたし。
*2: 以下に掲げるYouTubeヴィデオに目を通すのは面倒臭いというヒトは、《鳳凰院凶真さんのツイート: "外国人『どうやって二酸化炭素や火力発電を減らしますか?』 小泉さん『・・・・』 関西のニュース番組はこのシーン放送されましたが、東京のニュース番組は取り上げない。 セクシーが話題にとか東京はズレてるよ。 こっちが資質に関わり問題でしょ。 #小泉進次郎… https://t.co/lEx28BCxN0"》 をご覧になると手っ取り早いかも。ただし、ここで挙げたYouTubeヴィデオを見ればわかるように、「東京のニュース番組は取り上げない」は間違いだったみたいね。
*3: グレタ・トゥーンベリの演説を取り上げたいくつかの報道についているはてなブックマークのコメントの辛辣具合には、率直なところ驚いちゃった。いやぁ、鶴亀鶴亀。