昨日見たヴィデオから/グレタ・トゥーンベリとかポール・サイモンとか

 9月19日24時間以内で見たYouTubeヴィデオから、テケトーに選んでプレイリストにまとめた。

 再生画面下のタイトルにはプレイリスト・ページへのリンクが設定してある。プレイリストからタイトルで選んでかいつまんで再生したいというような場合、リンク先ページのほうが多少は便利かも。

 

Paul Simonのthe Great Americans Medal受章だか受賞だか

 ポール・サイモン教徒としては、これをいの一番に挙げざるを得ませんわね。

 取り上げておいて云うのもアレだけれど、これはどういう賞なんだか章なんだか全然知らない。知らないけれど、アメリカの国立歴史博物館がくれるというのだから大したもんなのだろう。

 受賞者紹介ページは「Paul Simon | Great Americans | National Museum of American History」 hatena bookmark。ロクに読んでいないのだけれど、ポール・サイモンの肩書が「Recording Artist, Songwriter, and Philanthropist」となっていたことに驚いた。

 紹介ページから彼の慈善活動について紹介している部分をφ(..)メモメモ。

Simon’s varied philanthropic work includes co-founding the Children’s Health Fund (CHF), which donates and staffs mobile medical units that bring health care to low-income children and their families around the United States. Since 1987, CHF has provided over five million doctor/patient visits and served as a primary health care source for communities affected by Hurricanes Andrew and Katrina.

In June 2017, Simon donated net proceeds from his U.S. concert tour to the Half-Earth Project, an initiative of the E.O. Wilson Biodiversity Foundation, which is committed to stopping the species extinction crisis. During Paul Simon’s Homeward Bound–The Farewell Tour in 2018, he thanked each tour city he visited with a financial gift to benefit local youth and environmental organizations. Having retired from touring, Simon continues his commitment to occasionally perform and to donate those earnings to philanthropic organizations dedicated to environmental welfare and to preserving species biodiversity.

 E.O.ウィルソン生物多様性財団への寄付は旧与太で取り上げたことがあるけれど、覚えて下さっている方、いらっしゃるかしら。とはいえ、慈善活動家がサイモンの肩書になっているとはなぁ。the Great Americans Medal、どうも慈善活動も重視して受賞者を決めるらしいから、ことさら肩書に書き加えたのだろうか。他では見かけないよなぁ。

 「Smithsonian Presents Great Americans Medal to Honoree Paul Simon」(The Paul Simon Official Site) hatena bookmarkもついでに。なんだ、12日にはもう掲載されていたのか。ダメダメ信者で申し訳ないm(_ _)m。

 

グレタ・トゥーンベリ効果/the Greta Thunberg effect

 「『私ではなく科学を聞いて』10代の環境活動家らがアメリカ議会で証言」(ハフポスト日本版、YouTube) hatena bookmark、少なくともYouTubeに上がっている日本語報道では、なんだか子どもが文句云ってるよぉ、程度の扱いだけれど、ここのところのプレイリストのほうの海外報道ではしょっちゅう顔を出してその云い分も真面目に取り上げられているグレタ・トゥーンベリ、日本語報道の中では取り上げ方がマシかな、ということでハフポストのものを挙げてみる。

 欧米では「‘Greta effect’ leads to boom in children’s environmental books」(The Guardian) hatena bookmark*1なんていう報道もすでにあって*2、日本での取り上げられ方とは小さくはない懸隔がある感じ。

 子ども、就中女の子が事の矢面に立つ*3のを嫌う傾向が、欧米と比べれば本邦では強いのかもなぁと思う折はあるし、自分でもなんとなく抵抗を覚えることがある。どうしてそうなっちゃうのか自分の胸に訊ねてみると「子どもなんだからどうせ自分の目で調べ、自分の頭で考え抜いた上での態度表明ぢゃないんぢゃない? いいように大人に利用されているだけだぜ、どうせ」、みたいなところになるのかな?

 しかし、そういう捉え方はあんまりフェアではないかもしれない。大人の意見の類だって、どれくらい自分で事実確認し考え抜いた上で口にされているか考えてみるといい。他人様ひとさまの意見の大まかなコピーの域を超えたものなんで滅多ないんぢゃないか。RTと若干のコメントだけで何かモノを云ったつもりになっているtwitterアカウントなんて腐るほどあって実際に腐ってたりするぢゃないですか*4。でもって党派の具になっちゃってる。中にはなんとかサポーターズみたいなヒトたちもいらして、党派への挺身隊みたいな感じになっちゃってる。なんだかんだ云っていいように利用されているわけだ。

 大雑把なところではそんなこんなで、大人一般だって大差ないんぢゃないかという気もしてくる。

 そういうことを念頭において改めてヴィデオを眺めてみると、こういう公の場で堂々と意見を述べるのみならず、大人からの問いかけにも一通り筋の通った応答も出来るというあたり、たいていの日本人成人男性、少なくとも僕みたいな腐れ還暦爺ぃなんぞより遥かにマシだというあたりばかりは確実なんだろうなという結論に至らざるを得ない\(^o^)/\(^o^)/。

 いやはや。

 

 「Could Injecting Carbon Into the Earth Save Our Planet?」(Seeker、YouTube) hatena bookmark、こういうのは、本当のところ、どの程度の効果が期待できるのだろう。これだけで、気候変動の抑止が可能になるとすれば、よほど大規模なものを世界の各所に設置する必要があるんぢゃないか、みたいなことを定量的な見当を持たない素人としては考えちゃうのだけれど、そういうもんでもないんだろうか。逆にもしほどほどのコストで地球温暖化の抑止が可能だとすれば、さらにコストをかければ地球の気候のそれなりに大きな部分を制御する技術の一環としても捉え直すことが出来たりしやしないかしら。

 何にしても、

みたいな夏を、子どもや孫には経験させたくないでしょ? ご同輩。

 

立ち読み課題図書、その他

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 まず問題は、この大著、読む気力をいかにして調達するのか。第1巻だけで736ページだもんなぁ。

 

Paul Simon: The Life (English Edition)
Simon & Schuster UK (2018-05-08)

 翻訳の噂、なかなか聞こえて来ないなぁ。

 

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 そういえば、ポール・サイモン本人の著作には絵本もあるのだから、肩書に絵本作家がついていてもよろしいのでは? って、絵がValérie Michautだからダメですかね? 柴門ふみによる翻訳もある。

 

*1:via. 「気候異常や地球温暖化など自然環境の危機がテーマの児童書の出版数が2倍になったという『グレタ・トゥーンベリ効果』」(YAMDAS現更新履歴) hatena bookmark。記事の概要が紹介されている。たぶん、これを読めば元記事は読まなくていいって読者さんも多いんぢゃないかな。

*2: ページを開くと、今なら「This article is more than 1 month old」という表示が出て来る。こういうの、日本でもあるといいんぢゃないかな。twitterはてブなんかで古い記事を最近のものと勘違いしているコメントなんか見かけることがあるもんね。

*3: 考えてみると、イスラム圏での婦女子教育、アメリカでの銃規制、そして本件と、いずれも矢面に立っているのが女の子なんだよな。

*4: ワシぢゃ、ワシぢゃぁ\(^o^)/