4日未明に見た夢。例によって例のごとし、直前の記憶はない。夢を見ているのだなとは気づいていて、覚醒夢に近い状態であるはずなのだが、事態はまったく思うに任せないままなのだった。
――いくら夢だからといって、こんな状態が続いたのではもう死んでしまう」
どこなのかよくわからない。火焔土器の火焔部分のような装飾で縁取られた祭壇らしきものの上に僕は裸で横たえられている。その僕の腹を喰い破って、グソクムシ、オオグソクムシ、ダイオウグソクムシが続々涌いて出て来る。いくらなんでもそれはないだろうというような、僕の胴体よりも大きなヤツまで飛び出して来る始末。腹の破れ目からは自分の体液と思えない濁った深緑にギトギトと鈍く光る粘液が湧き出して来るし。何でこんな目に遭わなければならないのか。何の苦痛もないのだが、グソクムシやら粘液やらが腹から飛び出し噴き出す勢いのおかげでのたうつ自分の躰を眺めていると、さすがに気分が悪くなってくる(ような気がする)。それでも、夢の中での常、どの部位も思うように動かせず、いっかな収まる気配のないヤツらの勢いに僕の躰は翻弄されるばかりだ。
――こんな状態で死んでしまうのはかなりかっこ悪いな、せめて何か身にまとうものくらいあっていいんぢゃないか」
そんな呑気なことを考えていた記憶はあるのだが、それから後の記憶がない。ひょっとすると夢の中で僕は死んでしまったということなんだろうか。とするなら、醒めてある今は死後の生だということになる(のかどうか)。なんだか、いやはや、やれやれ、だ。
立ち読み課題図書、その他
22日発売ということでφ(..)メモメモ。
星野之宣となると、爺ぃ世代にとってはやっぱり『2001夜物語』ということになるんぢゃないかしら。コイツが諸星大二郎『孔子暗黒伝』とともに読まれた時代ってのがあったのですねぇ、ケホっ、ケホっ、、。
紙のほう「一時的に在庫切れ;入荷時期は未定です」とのこと。デカいディスプレイでお読みになるのであれば、Kindle版でもまいっかというところか。
《この世界に数多存在する論文。最先端のもの、「そこに目をつけたか!」とうならされるもの、役に立つとはとても思えないもの…共通点があるとすれば、それらはすべて研究者が人生をかけて書き上げたものであるということ。本書は、ありえないほどユニークでクリエイティブな論文を取り上げ、執筆した本人の言葉をもとにひもといていく。さあ、論文に込められた愛、情熱、苦悩、汗をともに味わおう!》という紹介を読む限り、どう転んでも面白そうなのだけれど、1月末の刊行來、今に至るもレヴューが1件もついていないのが気になる。う~ん。
「死後の生」を扱った文学作品なんていくらでもあるのだけれど、個人的な趣味で選ぶと、いろいろあってゴーチェの短篇に落ち着く。
別に大傑作というわけではなくて、可憐な佳作という趣きがかえっていい感じ。生の日常のほうに迫り出して来る死後。